警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係
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「BORDER (金城一紀)」の記事における「警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」の解説
石川安吾〈31〉 演 - 小栗旬 警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。 熱心で野心的。昼夜を問わず激務に追われるあまり私生活を犠牲にし、殺人事件の捜査だけに楽しみを感じる空虚な生活を送っていた。しかし銃撃事件により生死の境をさまよったことで考えを変え、死者と接触して以来被害者をより意識するようになる。その事件の犯人は捕まっておらず、石川の脳内にある弾丸が唯一の手掛かりである。それを取引材料にして上層部と交渉し現場復帰したとも言われている。真犯人を検挙するため違法な手段に手を染めるようになるが、同時に人間らしさを取り戻していく。元々観察力に優れており、理性的で計算高い。 巡査時代に事件現場で容疑者を逮捕したことをきっかけに手柄を上げ昇進し、異例の抜擢で本庁捜査一課に配属された。捜査としてまず事件現場の周りを歩くことを習慣にしている。 大学時代に兄が自殺している(第6話)。父親がリベラル派の有名な政治学者であり幼少期から反発していたことが、刑事になったきっかけ。 石川の能力には制限も多く見受けられ、死体が荼毘に付されると死者の姿が見えなくなったり、必ずしも死者の姿を発生させることは出来ず、能力自体もコントロール出来ているわけではない。 元々、独善的でプライドが高かった事もあり、死者の叫びや裏社会の住人との接触、犯人逮捕の失敗(石川にとっての「敗北」)、法や自身の限界など、数々の境界線に直面し、次第に心身ともに病んでいく。それを象徴するかのように、話数を重ねるごとに服装に変化が表れ、顔もやつれていく。 それでも執念の捜査で自身を銃撃した犯人を追いつめ、逮捕に成功。終止符が打たれたかに見えたが、最終回で自身とは対極(同類?)の存在たる究極の「悪」とも言える安藤に挑発され、最後は周囲の警告も耳に届かず、遂には煽られる形で彼を殺害し、己の信じる正義と悪の境界線を越えてしまう。しかし、スペシャルドラマにて監察の取調移送中に真実と出会って事件を解決したことで改めて安藤に向き合い、今度は「悪」側の人間となって悪を裁き、そうすることで自らが背負ってしまった罪を償い続けるという自分なりの「正義」を見い出す。 立花雄馬〈31〉 演 - 青木崇高 警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事。 石川と共に配属されてから3年来のコンビ。正義感があり犯人に対する嫌悪感が強い。思い込みがやや激しく挑発的な発言が目立つ。石川に反感を持ち同僚として対抗意識を抱いていたが、復帰後間もない石川の体調を気にかけることもある。強引な捜査をするようになった石川の変化に戸惑う。 曾祖父から続く警察官一家で、警察という職業にプライドを持っている反面、捜査一課に配属されたのは警視庁にいる親戚のコネだと思い込み、密かにコンプレックスを感じている。そのため自分の能力を証明しようと躍起になっている所がある。 次第に心を病んでいく石川を心配し、終盤では止めることこそ出来なかったものの、その後の石川の反応から少なからず思いは届いていた様子。 反対に比嘉に対しては何かと馬が合わず、敵視した言動をとることが多いが、スペシャルドラマでは比嘉にかつて自分も石川と似た境遇にあったことがあると明かし、もし再び彼が道を踏み外しかけたら、今度こそ二人で呼び戻そうと決める。 市倉卓司〈44〉 演 - 遠藤憲一 警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の班長。石川らの直属の上司。 地道な捜査と地取りや取り調べの手腕に長けた経験豊富な刑事。嘘を見抜く鋭さと、清濁併せ呑む度量を持ち合わせる。情に流されずシビアな状況判断をするものの、優秀で実直な石川を高く買っており自らの班にスカウトしたため、時には独断専行になりがちな彼の捜査をある程度放任しながらも、事件で撃たれて以降犯人検挙を焦るようになった姿を内心では心配しており、スペシャルドラマで監察官に目をつけられた石川を三人で見張っていくことを告げる。家族構成は妻と高校生の息子が一人。登庁前に家のゴミ出しをしている。
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