ひいらぎ〔ひひらぎ〕【×柊/×疼木】
読み方:ひいらぎ
1 モクセイ科の常緑小高木。山地に自生。葉は卵形で厚く、縁にとげ状のぎざぎざをもち、対生する。雌雄異株。10、11月ごろ、香りのある白色の小花を密生し、楕円形で黒紫色の実を結ぶ。生け垣や庭木とされ、材は器具・楽器・彫刻などに用いられる。節分には悪鬼払いとして、枝葉にイワシの頭をつけて門口に挿す。ひらぎ。《季 冬》「—の花にかぶせて茶巾(ちゃきん)干す/みどり女」
2 スズキ目ヒイラギ科の海水魚。全長約15センチ。体色は青みを帯びた銀白色。体は卵形で体高が高く、側扁が著しい。ひれに小さなとげをもつ。口は小さいが長く伸ばすことができ、食道を取り巻いて発光細菌が共生していて発光する。本州中部以南に産し、食用。《季 秋》
ヒイラギ
(疼木 から転送)
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ヒイラギ(柊[7]・疼木[7]・柊木、学名: Osmanthus heterophyllus)は、モクセイ科モクセイ属に分類される常緑小高木の1種。冬に白い小花が集まって咲き、甘い芳香を放つ。とげ状の鋸歯をもつ葉が特徴で、邪気を払う縁起木として生け垣や庭木に良く植えられる。
脚注
- ^ 邪鬼払いに使う植物は、ヒイラギ、トベラ、アセビ、サイカチの実の莢など、地域によって異なる[16]。
- ^ ヒイラギは冬にも緑の葉と赤い実をつける植物なので、不死の象徴と考えられた。ヨーロッパの異教徒はヒイラギが男、ツタが女と考え、キリスト教以前から祭りに用いられていた。キリスト教のシンボルになるのは簡単なことで、先のとがったヒイラギの葉は十字架で処刑されたキリストの冠のイバラを表すとされ、赤い実はイバラが皮膚を貫いたとき珠となって落ちたキリストの血になったとされる(デズモンド・モリス『クリスマス・ウォッチング』(扶桑社)「42 家にヒイラギを吊るすのはなぜか?」)
出典
- ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Osmanthus heterophyllus (G.Don) P.S.Green ヒイラギ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月12日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Osmanthus ilicifolius (Hassk.) Carrière ヒイラギ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月12日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Osmanthus acutus Masam. et K.Mori ヒイラギ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月12日閲覧。
- ^ a b Anthony Julian Huxley; et al. (1992). The New Royal Horticultural Society dictionary of gardening. Macmillan. ISBN 1561590010. OCLC 59942059
- ^ Kunio Iwatsuki; et al. (1993). Flora of Japan. Kodansha. ISBN 4061546031. OCLC 29511812
- ^ Terrell, E. E. et al., "A Checklist of Names for 3,000 Vascular Plants of Economic Importance", Agriculture Handbook, no. 505, Agricultural Research Service, U.S. Dept. of Agriculture, 1977.
- ^ a b c d e f g h i j k 西田尚道監修 志村隆・平野勝男編 2009, p. 238.
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- ^ a b c d e f g h i 山﨑誠子 2019, p. 70.
- ^ a b c 林 (2011)、628頁
- ^ "Osmanthus heterophyllus (G. Don) P. S. Green". Germplasm Resources Information Network (GRIN). Agricultural Research Service (ARS), United States Department of Agriculture (USDA). 2014年1月23日閲覧。 (英語)
- ^ a b c d e f g 正木覚 2012, p. 91.
- ^ a b 山﨑誠子 2019, p. 71.
- ^ a b c 辻井達一 2006, p. 123.
- ^ a b c d e f g h 山本規詔 2017, p. 56.
- ^ a b c d e 田中潔 2011, p. 24.
- ^ "柊の花(ヒイラギの花)│初冬".(NPO法人季語と歳時記の会). 2015年12月8日閲覧
- ^ 辻井達一 2006, p. 122.
疼木(うずき)
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「荒くれKNIGHT」の記事における「疼木(うずき)」の解説
元「がらがら蛇」四天王の1人で、「青組」のリーダー。大鳥を輪蛇にぶつけ共倒れを狙うが、最後は大鳥と戦い敗北した。美濃原が自分よりも正しい方法で輪蛇への落とし前をつけようとしていることを知り、最後の四天王である「黒組」のリーダー二道の情報を残して姿を消した。
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