現在発行されていないが有効な券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:37 UTC 版)
「日本銀行券」の記事における「現在発行されていないが有効な券」の解説
券種名称通称額面(円)発行開始日支払停止日表の図案裏の図案サイズ(mm)D一万円券 日本銀行券 福沢旧1万円 10000 1984年(昭和59年)11月1日 2007年(平成19年)4月2日 福澤諭吉 雉 76×160 D五千円券 新渡戸5000円 5000 新渡戸稲造地球 富士山(本栖湖に映る逆さ富士)赤松 76×155 D千円券 夏目1000円 1000 夏目漱石 タンチョウ 76×150 C五百円券 岩倉新500円 500 1969年(昭和44年)11月1日 1994年(平成6年)4月1日 岩倉具視 富士山(雁ヶ腹摺山から望む富士山) 72×159 C千円券 伊藤1000円 1000 1963年(昭和38年)11月1日 1986年(昭和61年)1月4日 伊藤博文 日本銀行本店本館 76×164 C一万円券 聖徳1万円 10000 1958年(昭和33年)12月1日 聖徳太子 鳳凰 84×174 C五千円券 聖徳5000円 5000 1957年(昭和32年)10月1日 聖徳太子 日本銀行本店本館 80×169 B百円券 板垣100円 100 1953年(昭和28年)12月1日 1974年(昭和49年)8月1日 板垣退助 国会議事堂 76×148 B五十円券 高橋50円 50 1951年(昭和26年)12月1日 1958年(昭和33年)10月1日 高橋是清 日本銀行本店本館 68×144 B五百円券 岩倉旧500円 500 1951年(昭和26年)4月2日 1971年(昭和46年)1月4日 岩倉具視 富士山(雁ヶ腹摺山から望む富士山) 76×156 B千円券 聖徳1000円 1000 1950年(昭和25年)1月7日 1965年(昭和40年)1月4日 聖徳太子 法隆寺夢殿 76×164 A一円券 二宮1円 1 1946年(昭和21年)3月20日# 1958年(昭和33年)10月1日 二宮尊徳ニワトリ麦・稲などの食料 彩紋 68×124 A五円券 彩紋(文様)5円 5 1946年(昭和21年)3月8日## 1955年(昭和30年)4月1日 彩紋 彩紋 68×132 A百円券 4次100円 100 1946年(昭和21年)3月1日### 1956年(昭和31年)6月5日 聖徳太子法隆寺夢殿新円標識(瑞雲) 法隆寺西院伽藍全景 93×162 A十円券 議事堂10円 10 1955年(昭和30年)4月1日 国会議事堂鳳凰 彩紋 76×140 い一円券 中央武内1円 1 1943年(昭和18年)12月15日 1958年(昭和33年)10月1日 武内宿禰 宇倍神社拝殿 70×122 改造一円券 日本銀行兌換銀券 漢数字1円アラビア数字1円 1 1889年(明治22年)5月1日 武内宿禰兌換文言(日本語)発行根拠文言偽造変造罰則文言 一円銀貨兌換文言(英語) 85×145 旧一円券 大黒1円 1 1885年(明治18年)9月8日 大黒天一円銀貨兌換文言(日本語、英語)発行根拠文言 彩紋偽造変造罰則文言 78×135 # 大蔵省告示(昭和21年第123号)では、1946年(昭和21年)3月19日発行開始となっていた。 ## 大蔵省告示(昭和21年第97号)では、1946年(昭和21年)3月5日発行開始となっていた。 ### 大蔵省告示(昭和21年第23号)では、1946年(昭和21年)2月25日発行開始となっていた。 この表の「券種」表記は、最近の日本銀行と財務省の文書の表記に従っている。実際の券面の表記では、「一」は「壹」または「壱」、「十」は「拾」、「円」は「圓」または「円」となっている。 「支払停止日」は、日本銀行から市中銀行へ当該券種の支払いを停止した日のことを指す。 戦前に流通した日本銀行券の中で1円の額面のもののみが残されたのは、1円が日本における基本通貨単位であることへの配慮に基づくとされている。 これらの紙幣のうち日本銀行兌換銀券は、現在法的には不換紙幣の扱いで使用できることになっており、銀貨と交換することはできない。 これらの旧紙幣は現在も法的には有効であるが、実際には既に回収が進み、現在市中ではほとんど、あるいはまったく流通していない。旧一円券などは古銭的価値が評価され取引されている。B五拾円券は戦後の紙幣であるが発行枚数がやや少ない(約3.6億枚)ので数千円の値が付くことがある。各C券、各D券、B百円券などは大量に現存しているので古銭商が買取することはほぼない(ただし、未使用でかつ珍番号あるいはエラーなどの場合はこの限りではない)。 これらの旧紙幣は、市中に通貨として流通している場合、それが日本銀行に戻った時点で、損傷・汚染の激しい日本銀行券と同様に復元不能な大きさに裁断された上で廃棄処分される。
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