D号券
D号券(ディーごうけん)は、日本銀行券(紙幣、お札)の種類の一つ。D券とも呼ばれる。券種は、D一万円券・D五千円券・D二千円券・D千円券の4種である。C号券の後継として発行された。D二千円券を除き後継としてE号券が発行されている。D二千円券以外のD号券は発行が停止されているが、発行された全券種が有効である。
D号券の一覧
券種 | 表面 | 裏面 | 発行開始日 | 支払停止日 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
D一万円券 | ![]() 福澤諭吉 |
![]() 雉 |
1984年(昭和59年)11月1日[1] | 2007年(平成19年)4月2日[2][注 1] | 発行当初は記番号黒色。 マイナーチェンジのため、1993年(平成5年)12月1日より記番号褐色のものが発行開始。 |
D五千円券 | ![]() 新渡戸稲造 |
![]() 富士山 |
1984年(昭和59年)11月1日[1] | 2007年(平成19年)4月2日[3][注 2] | 発行当初は記番号黒色。 マイナーチェンジのため、1993年(平成5年)12月1日より記番号褐色のものが発行開始。 |
D二千円券 | ![]() 守礼門 |
![]() 『源氏物語絵巻』「鈴虫」と紫式部 |
2000年(平成12年)7月19日[4] | 発行中[注 3] | 2000年(平成12年)と2003年(平成15年)年に製造されたのみ。沖縄県内など一部地域では流通しているものの、他の地域ではほとんど使用されておらず、流通量はごく僅少。 |
D千円券 | ![]() 夏目漱石 |
![]() 丹頂 |
1984年(昭和59年)11月1日[1] | 2007年(平成19年)4月2日[5][注 4] | 発行当初は記番号黒色。 記番号の組み合わせ枯渇のため、1990年(平成2年)11月1日より記番号青色のものが発行開始。 マイナーチェンジのため、1993年(平成5年)12月1日より記番号褐色のものが発行開始。 記番号の組み合わせ枯渇のため、2000年(平成12年)4月3日より記番号暗緑色のものが発行開始。 |
未発行券種
券種 | 表面 | 裏面 | 発行企画・製造等時期 | 備考 |
---|---|---|---|---|
D十万円券[6] | 聖徳太子 |
鳳凰、法隆寺、奈良盆地の山並み |
1984年(昭和59年)発行企画 | 経済の高度成長の沈静化などのためのため発行中止。 |
D五万円券[6] | 野口英世 |
猪苗代湖、磐梯山 |
1984年(昭和59年)発行企画 | 経済の高度成長の沈静化などのためのため発行中止。 |
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 1984年(昭和59年)6月25日大蔵省告示第76号「昭和五十九年十一月一日から発行する日本銀行券壱万円、五千円及び千円の様式を定める件」
- ^ “現在発行されていないが有効な銀行券 一万円券”. 日本銀行. 2021年6月19日閲覧。
- ^ “現在発行されていないが有効な銀行券 五千円券”. 日本銀行. 2021年6月19日閲覧。
- ^ 2000年(平成12年)4月26日大蔵省告示第117号「平成十二年七月十九日から発行する日本銀行券二千円の様式を定める件」
- ^ “現在発行されていないが有効な銀行券 千円券”. 日本銀行. 2021年6月19日閲覧。
- ^ a b 「追跡・聖徳太子拾万円札プラン 日の目見なかったデザイン再現」『アエラ』1988年12月6日、6頁。
D券
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 03:00 UTC 版)
D号券とも呼ばれる。2000年(平成12年)4月26日の大蔵省告示第117号「平成十二年七月十九日から発行する日本銀行券二千円の様式を定める件」で紙幣の様式が定められている。主な仕様は下記の通り。 日本銀行券 額面 弐千円(2,000円) 表面 守礼門 裏面 源氏物語絵巻第38帖「鈴虫」の絵図(光源氏、冷泉院)と詞書(ことばがき)および作者の紫式部の図柄 印章 〈表面〉総裁之印(特殊発光インキ) 〈裏面〉発券局長(特殊発光インキ) 銘板 大蔵省印刷局製造 記番号仕様記番号色 黒色 記番号構成 記号:英字1 - 2文字+通し番号:数字6桁+記号:英字1文字 視覚障害者用識別マーク 丸印が縦に3つ(深凹版印刷、左下隅・右下隅) 寸法 縦76mm、横154mm 製造実績製造枚数 880,000,000枚 発行開始日 2000年(平成12年)7月19日 発行中(製造は中止) 有効券
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