D区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/08 16:19 UTC 版)
山梨県立博物館では2010年(平成22年)から2013年(平成25年)にかけて「日韓内陸地域における雑穀濃厚の起源に関する科学的研究」を実施し、レプリカ・セム法により植物圧痕やプラント・オパールの分析を実施した。美通遺跡では、2011年(平成23年)に発掘調査が行われた遺跡北東端のD区に位置する縄文時代前期後半の環状配石から出土した諸磯a式土器をレプリカ・セム法により観察した。これによりシソ属の圧跡が検出され、エゴマである可能性が指摘されている。 山梨県を含む中部高地では山梨県北杜市大泉町西井出の天神遺跡、長野県南佐久郡南相木村の大師遺跡から検出されている。山梨県内では笛吹市御坂町竹居・八代町竹居の花鳥山遺跡から縄文前期後葉の炭化種実が検出されており、縄文中期では北杜市大泉町の寺所第2遺跡からの出土事例がある。シソ属は食用のほか灯用・漆製品の作製に用いる油としての利用も考えられている。
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