満身創痍とは? わかりやすく解説

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満身創痍

読み方:まんしんそうい

満身創痍(まんしんそうい)とは、身体全体傷だらけである状態を指す言葉である。この表現は、主に戦い事故などによって全身に傷を負った状況描写する際に用いられるまた、比喩的に精神的なダメージ大きい状態を表すこともある。満身創痍は、漢字の「満」が「全体」、「身」が「身体」、「創」が「傷」、「痍」が「傷ついた箇所」をそれぞれ意味しており、これらの組み合わせから「全身傷だらけ」という意味が成立している。

満身創痍は、古典文学歴史物語などで戦士武将激し戦いの末に全身に傷を負った様子表現する際によく使われる表現である。また、現代ではスポーツ競技などで選手激し試合戦い抜いた後の疲労感怪我を示す言葉としても使われることがある

さらに、満身創痍は比喩的な意味でも用いられることが多く人間関係仕事など精神的に疲弊している状態を表す際にも使われる例えば、「彼は仕事失敗続き、満身創痍の状態だ」といった具合である。

このように、満身創痍は身体的な傷だけでなく、精神的なダメージを表す言葉としても広く用いられている。そのため、文脈によっては、物理的な傷と精神的な傷の両方含んだ状態を指すこともある。この表現は、日本語豊かな表現力を示す一例であり、様々な状況用いられる汎用性の高い言葉である。

満身創痍

読み方:まんしんそうい

「満身創痍」とは、全身傷だらけであること・全身痛めつけられていること・精神的に痛めつけられていることを意味する表現である。

「満身創痍」とは・「満身創痍」の意味

「満身創痍」は、人や動物身体傷だらけであることを表す四字熟語だ。「満身」は「全身」と同義言葉であり、「創」は皮膚組織切れている傷、「痍」は皮膚組織切れていない傷を意味している。つまり、満身創痍には、種類に関係なく、全身に傷ができている状態という意味合いがある。「満身」と「全身」は同じ意味であるが、「全身創痍」という四字熟語存在しない

満身創痍は、身体的な傷だけでなく、精神的な傷を負っている状態を表すこともできるいずれの場合も、単純に傷ができたのではなく痛めつけられたという意味合い含まれている。ナイフなどを使った攻撃によって、身体に無数の傷が付いている状態、誰か言葉精神崩壊してしまった状態などが、満身創痍の対象となる。また、転落事故全身怪我負った状態、病気内臓蝕まれている状態など、何らかの攻撃によって痛めつけられわけではない場合にも、満身創痍を使用することが可能だ

そして、満身創痍は、客観的な表現として使用することが多い。そのため、動物植物など、人以外の状態を表すために用いられる場合がある。自らが傷だらけであることや、痛めつけられたことを表現するために、満身創痍を使用するのも間違いではない。しかし、疲れていることや、被害者であることをアピールしているという風に捉えられる恐れがある

満身創痍は、傷だらけであるにもかかわらず果敢に敵と戦おうとする姿が格好良いという理由で、イラストテーマとして取り入れられることも多い。そして、大抵のイラストは、服が破れたり出血していたりして、身体的に傷だらけであることがわかるようになっている

「満身創痍」の熟語・言い回し

満身創痍で頑張るとは


「満身創痍で頑張る」は、身体的あるいは精神的な限界が近いにもかかわらず頑張るという意味の表現である。身体や心を休めことより優先度が高い、やるべきことややりたいことがある際に、用いられることが多い表現だ。

満身創痍で挑むとは


「満身創痍で挑む」は、身体的または精神的な限界迎えているにもかかわらず、何かに挑戦するという意味の表現だ。怪我病気抱えている人が、スポーツ試験挑戦する様子指して使用することが多い。

満身創痍だったとは


「満身創痍だった」は、人や動物などが、過去傷だらけであった痛めつけられていたといったことを示す表現である。

満身創痍の状態とは


「満身創痍の状態」は、人や動物などが傷だらけである、精神的に痛めつけられているといった状態を表す言葉だ。満身創痍だけでも、傷だらけであったり、痛めつけられていたりする状態という意味で使用することは可能だ。ただ、意味の伝わりやすさを重視して一般的な言葉である「状態」を用いて、「満身創痍の状態」と表現することは珍しくない

満身創痍だとは


「満身創痍だ」は、満身創痍を形容動詞として使用するための表現である。満身創痍は名詞であるため、人や動物などが傷だらけであったり、精神的に痛めつけられていたりする様子を表す場合、「満身創痍だ」という形容動詞形にしなければならない

「満身創痍」の使い方・例文

人を対象として「満身創痍」を使用すると、
戦争テーマにした写真展で、満身創痍の人が写った写真飾られている」
「あのスポーツ選手は、怪我によって一時は満身創痍だったが、見事復帰した
自分で言うのも何だが、最近は仕事忙しくて眠る時間確保できず、満身創痍である」
「彼はSNS上で何度も批判を受け、満身創痍になっている
「彼女は最近根を詰めすぎていて、満身創痍になっていないだろうか」
のような表現となる。

人以外が対象となる場合例文は、
放牧していた牛が熊に襲われ、満身創痍の状態である」
「あの台風の風で折れてしまい、満身創痍だったが、なんとか持ち直したようだ」
例の不祥事起こした企業は、取引先全て失い、満身創痍である」
「このコンピュータ数十年前作られたため、いつ壊れてもおかしくない満身創痍の状態だ」
事故起こした愛車が満身創痍の状態になっているが、修理試みようと思う」
といった形である。

満身創痍

読み方:まんしんそうい

満身創痍(まんしんそうい)とは、「全身傷だらけの状態」あるいは「精神的にひどく痛めつけられた状態」のこと、要するに、心身ボロボロの状態を指す意味で用いられる表現である。

満身創痍の「満身」は、「全身」「体中からだじゅう)」を意味する語。たとえば「満身陽光浴びる」というような言い方にも使える

満身創痍の「創痍」は、「傷(きず)」を意味する語。「創」も「痍」も共に「傷」を意味する漢字である。なお、「創」も「痍」も基本的に外傷を指す字であるが、心理的なダメージを指す意味で「創痍」の語を用い場合もある。

満身」は「全身と言い換え可能であり、「創痍」も「傷」や「創傷」などと言い換えられる。そのため「満身」も「創痍」も、「満身創痍」以外の表現において用いられる機会はかなり稀といえる

満身創痍の語源

「満身創痍」は一般的な漢語表現部類であろう故事成語ではない。その意味で「満身創痍の語源」に当たるような逸話は特にない。

ちなみに「満身創痍」は日本独自語彙というわけではない。中国語圏でも「满身创痍」という表記使用例が見つかる。

満身創痍は、字義通り捉えれば全身夥しい外傷がある状況、あるいは明らかに病気である状況を指す表現である。とはいえ現代においては、文字通りの意味用いられるよりは、半ば比喩的に精神的にズタズタ打ちのめされている状態」であったり、「怪我故障負った箇所がまだ回復しきっていない状態」であったりする意味で「満身創痍」の表現用いられることの方が多い。実際字義通り外傷だらけの満身創痍の状況であれば入院しているはずであり、そうめったに言及される機会訪れない

満身創痍の類語

満身創痍の類語には、疲労困憊ひろうこんぱい)や百孔千瘡(ひゃっこうせんそう)、精疲力尽(せいひりきじん)などの四字熟語挙げられる疲労困憊はつかれ果てるという意味があり、百孔千瘡は酷くボロボロの状態、精疲力尽はつかれて弱るという意味を持っている

満身創痍の対義語

満身創痍の対義語には、無事息災平穏無事などの四字熟語挙げられる無事息災特別に変わったことがなく、わざわいのない状況表した語である。平穏無事はおだやかで変わったとがない状況表した語である。

満身創痍の英語

満身創痍の英語表現は、having wounds all over one's body である。woundは、傷や怪我苦痛という意味がある

満身創痍の例文、満身創痍の使い方



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