松平家時代とは? わかりやすく解説

松平家時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 03:53 UTC 版)

松江藩」の記事における「松平家時代」の解説

寛永15年1638年)、結城秀康三男松平直政186000石で信濃松本藩より転封した。以後出雲一国越前松平家領するところとなった。また松平家公儀御料となった隠岐1万4000石も預かることになった。 藩の財政年貢米による収入のみでは立ち行かず、入封当初より苦しかったこのため早くから専売制敷き木蝋朝鮮人参木綿、そして生産統制した。特にこの地は古くから、たたら製鉄たたら吹きによって砂鉄から生産することが盛んだった享保11年1726年5代・宣維は田部(たなぶ)・桜井絲原(いとはら)の大山林地主3家を中心に組合による独占制度での製鉄おこなった不昧(ふまい)と号した7代松平治郷は特に有名な藩主である。先代・宗衍の代より藩政改革着手していた家老朝日丹波引き続き起用して財政再建推進した結果寛政年間1789年 - 1801年)には8万両もの蓄財出来るまでになった。治郷は藩財政好転期にかねてから趣味であった茶道傾倒して不昧流創設した名器蒐集行っているが、その目録である『雲州帳』や、著書古今名物類聚』、そして『瀬戸陶器濫觴上中下巻茶道研究重要な資料一つとなっている。また茶道との絡みで、松江の町はこの頃より京都・奈良金沢並び和菓子一大名所となった和菓子のみに留まらず松江および出雲地方では今日でも、治郷が好んだ庭園工芸品などが「不昧公好み」と呼ばれる一つ銘柄化しているほどである。しかしその反面晩年至って膨大な散財から再び藩財政傾けることとなった幕末松江藩政治姿勢曖昧で、大政奉還王政復古後幕府方新政府どっちつかずだったために、新政府不信買った結局は新政府恭順することとなり、慶応4年1868年)に始まった戊辰戦争では京都守備についた同年隠岐治めていた松江藩代官島民蜂起により放逐されるという隠岐騒動起こった江戸時代中期から頻繁に起こっていた隠岐での飢饉への対処不足、外国船の来航上陸対す無為無策ぶりなどに対す島民の不満が爆発したのである代官放逐後、隠岐では自治政府成立、一旦は松江藩奪い返されたものの、鳥取藩新政府介入により再び自治政府開かれ以後鳥取藩預かりとなった明治2年2月25日1869年4月6日)には廃藩置県よりも2年早く隠岐県誕生している。 松江藩明治4年1871年)の廃藩置県により松江県となり、その後島根県編入された。松平家明治2年版籍奉還とともに華族列し明治17年1884年)の華族令伯爵叙爵されている。 支藩としては、広瀬藩母里藩、また一時存在した松江新田藩がある。

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松平家時代

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明石藩」の記事における「松平家時代」の解説

天和2年1682年)、越前国大野藩より松平直明が6万石にて入封し、越前松平家支配廃藩置県まで続いた8代・斉宣は11代将軍・家斉二十五男で、この時2万石の加増を受け、8万石10万石格)となった。 しかし、将軍家の子息を迎えることで莫大な費用要し財政難に一層の拍車かかった幕末には御家門立場佐幕派となり、鳥羽・伏見の戦いでも幕府方として参戦したその後明治政府方に帰順した明治4年1871年)、廃藩置県により明石県となり、姫路県飾磨県経て兵庫県編入されている。越前松平家明治17年1884年)、華族令より子となった

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