時の勇者リンクが魔王ガノンドロフに敗北した時間軸
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「ゼルダの伝説シリーズ」の記事における「時の勇者リンクが魔王ガノンドロフに敗北した時間軸」の解説
神々のトライフォース(SFC/GBA) / 夢をみる島(GB/GBC/Switch) / 古代の石盤(BS) 『時のオカリナ』で時の勇者リンクが敗れた後、賢者たちによって聖地はガノンごと封印されたが、これにより聖地の存在が人々に知れ渡ってしまう。欲深い人間がトライフォースを求めて聖地に向かったが、聖地は既にガノンにより「闇の世界」と化していた為、聖地から帰って来る者はいなかった。そうした中、徐々に悪しき力が湧き出ていることを懸念した当時のハイラル王は、七賢者とナイトの一族に聖地の完全封印を命じる。七賢者はガノンに対抗すべくマスターソードを扱える勇者を捜したが、その勇者が見つかる前にガノンの邪気が王宮を襲った為、急遽、聖地の封印に乗り出す。行軍の中では多くのナイトの一族が犠牲になったものの、七賢者は聖地の完全封印に成功した。 更に時代が下ったある時、ハイラル王国に謎の司祭・アグニムが現れる。アグニムはハイラル王に取り入り信頼を得ていたが、突如、国王を亡き者にして兵士たちを操り、ゼルダ姫を含めた七賢者の子孫の娘たちを捕えて生贄にしていった。最後のひとりとなったゼルダは、助けを求めてテレパシーを送る。それを受け取ったのが、ナイトの一族の末裔であるリンクであった。リンクは冒険の中でマスターソードを手に入れて「闇の世界」へ向かい、アグニムとガノンを撃破。その後、ガノンのもとにあったトライフォースに願いを込めて、ハイラルの地と犠牲者たちの命を蘇らせた。 大役を果たしたリンクは修行のため舟で海を巡る。その帰航中、舟が嵐に巻き込まれて遭難、この後にリンクが体験した出来事が『夢をみる島』である。 リンクがハイラルを後にしてから6年後の話となる『古代の石盤』では、肉体を封じられ精神体のみとなったガノンが新たな力を得るために異世界から「若者」を召喚する。異世界の「若者」はリンクに代わって「光の勇者」となり、ガノンを倒して世界に平和を取り戻した後、異世界へと帰還する。 ふしぎの木の実(GBC) ハイラル王国を旅していた少年リンクは、導かれるようにハイラル城へと向かい、城内に安置されていた王国の秘宝トライフォースと対面する。トライフォースはリンクの勇気を試すべく、ハイラルとは別の世界「ホロドラム」と「ラブレンヌ」にリンクを転移させた。 転移先の地では、魔導士ツインローバが「滅びの炎」「嘆きの炎」「絶望の炎」を集めて大魔王ガノンを復活させようと目論んでいた。ツインローバは2人の配下・ゴルゴンとベランを使い、それぞれの地を守護する2人の巫女・ディンとネールを誘拐して、人々から「滅び」と「嘆き」の力を集めた。リンクはゴルゴンとベランを倒し巫女たちの救出に成功するが、「滅びの炎」「嘆きの炎」は完成してしまう。ツインローバは残りの「絶望の炎」の完成に向け、希望の象徴であるハイラル王国のゼルダ姫を誘拐し生贄にしようとするが、リンクが直前でこれを阻止する。ツインローバはやむを得ず自らの身を捧げ、不完全ながらもガノンが復活。戦いの末、ガノンはリンクに倒された。 エンディングでは、空に浮かぶ3片のトライフォースが3羽の鳥に姿を変えている。後の『神々のトライフォース2』の時代でトライフォースが3つに分かれているのは、この鳥が方々に飛び去ったことが要因ではないかとされる。 本作の発売当時に刊行されたゲーム雑誌『64DREAM』(毎日コミュニケーションズ)では『神々のトライフォース』と『ふしぎの木の実』に登場するリンクが同一人物である旨が記載され、『ハイラル・ヒストリア』でも同様に説明された。しかし、後の『ハイラル百科』ではこれまでと異なる時系列が示されて別人扱いとなり、「ゼルダの伝説ポータル」でも同一との表記はない。 神々のトライフォース2(3DS) / トライフォース3銃士(3DS) 『神々のトライフォース』の世界からはるか未来の物語とされ、地形などにも共通点が見られる。 ハイラルと似て非なる対の世界「ロウラル」にはかつてハイラルと同様にトライフォースが存在していた。しかしその万能の力を欲する者たちの争いが絶えず、ロウラル王家は事態の収拾のためにトライフォースを破壊する。ところが、世界の基盤であったトライフォースを失ったことでロウラルは崩壊を続ける闇の世界となってしまった。 それから時代が下ったある時、ロウラル王国を統治する王女・ヒルダは、王国の復興のためハイラルにあるトライフォースを奪おうと画策、王国の司祭・ユガをハイラルに派遣し強奪を図る。ユガはハイラルの七賢者とハイラル王国の王女・ゼルダを絵画に封じたのち、力のトライフォースを宿す魔王ガノンを召喚し融合する。一方ヒルダはハイラルの住人であるリンクを導いて七賢者を解放させ、勇気のトライフォースを目覚めさせる。その後リンクが向かったロウラル城でヒルダはゼルダに宿っていた知恵のトライフォースを奪い取るが、直後にユガがヒルダを裏切って力と知恵の2つのトライフォースを手にし強大な力を得る。リンクはゼルダより与えられた神器「光の弓矢」を用いてこれに対抗し、ユガを撃破した。 トライフォース強奪に失敗したヒルダはロウラルの崩壊を受け入れる。一方、ハイラルに帰還したゼルダとリンクは取り戻したトライフォースに願いを込めた。すると、失われていたロウラルのトライフォースが復活し、ロウラルに再び光が戻った。 この出来事から数年後、リンクが旅の途中で訪れたドレース王国で魔女・シスターレディに呪いをかけられたフリル姫を助けるため、3人1組のチームを組んで冒険する物語が『トライフォース3銃士』である。 ゼルダの伝説(FDS) / リンクの冒険(FDS) その昔、大国であった頃のハイラルはトライフォースを扱う素養を持つ王によって治められ、秩序を保っていた。その後、王が亡くなり息子の王子が次期国王に即位することになるが、父王とは違いトライフォースの力を不完全な形でしか受け継げなかった。王子が原因を探る中、側近の魔術師が知らせをもたらす。それによると、父王は死ぬ直前、王子の妹のゼルダ姫(初代ゼルダ姫)だけにトライフォースの秘密を教えたという。王子と魔術師はゼルダ姫を問い詰めるが姫は口を開かなかった。そうした中、苛立つ魔術師がかけた魔法により、ゼルダ姫はその場に崩れ落ちて永遠の眠りについてしまう。王子は悲しみ、この過ちを忘れぬよう、王家に生まれる姫には代々「ゼルダ」と名付けることを決めた。その後、兄王は善政を敷いて国を治めるものの、トライフォースの力を失ったハイラルは秩序が薄れゆき、衰退の道を辿っていった。 『ゼルダの伝説』でのハイラルは、かつての大国ではなくハイラル地方の「小王国」となっていた。ハイラルにあるトライフォースは「力」と「知恵」の2枚のみでマスターソードも存在しない。大魔王ガノンは最初から封印されておらず、トライフォースを求めてハイラルに侵攻してきた。2枚のトライフォースのうち「力」はガノンに奪われるが、「知恵」はガノンに捕らえられる直前のゼルダ姫によって8つに分割され各地に隠された。一方、ガノンの元から逃れていたゼルダ姫の乳母インパは、魔物に襲われていたところを旅の途中であった少年リンクに助けられる。インパから事情を聞いたリンクは8つに分かれた「知恵のトライフォース」を集め、ガノンを退治して「力のトライフォース」を取り返し、ゼルダ姫を救出した。 『リンクの冒険』はそれから3年後が舞台。ガノン軍の残党が勇者リンクを生け贄にガノンの復活を企む中、リンクは永い眠りについている「初代ゼルダ姫」を目覚めさせるべく「勇気のトライフォース」を授かる試練に身を投じる。各地の神殿の封印を解き最後の試練に打ち勝ったリンクは見事「勇気のトライフォース」を獲得、初代ゼルダ姫は目を覚まし物語は幕を閉じる。 製品のキャッチコピーなどでは今作が「リンクの最後の冒険」と銘打たれていた。 『ゼルダの伝説』『リンクの冒険』は『神々のトライフォース』より未来の時代とされているが、この時代のハイラル王国が『神々のトライフォース』のハイラル王国と同一であるかどうかは不明である。また、『リンクの冒険』に登場する街の名前は『時のオカリナ』の六賢者の名前として使用されている。
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