新寺部屋
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大関をはじめ多くの関取がいる。空流部屋と関わりが深く、「最後の十五日」で空流旭が死亡した際には所属力士を引き取る予定であった。 飛天翔 大器(ひてんしょう だいき) / 石川 大器(いしかわ だいき) 新寺部屋の力士。 神奈川県出身、16歳。鼻には真横に大きく走る傷痕があり、頭髪は地毛が茶色。誰が相手でも物怖じしせず威勢が良い。 元は神奈川中に悪名を知られる不良少年だった。高校の担任だった老教師に無理矢理連れてこられる形で新寺部屋を訪れ、喧嘩自慢だった自分が全く通用しない力士の実力を思い知らされた後、部屋頭の大関・天鳳の迫力に圧倒されてそれまでの自分の小ささを素直に悟り、力士を目指して新寺部屋へ入門した。鯉太郎とは同期の親友同士で性格も似ており、相撲教習所以来のライバルでもある。相撲のスタイルは突き押し一辺倒で、張り手の威力は同期の中でも一目置かれている。 「BURST」では鯉太郎らと共に幕下に昇進、相撲を始めてわずか1年で幕下に上がっており、新寺親方や飛天勇にその才能を評価されていた。五月場所では初日に鯉太郎に敗れるもその後の取組は全て勝利、学生横綱だった常松を張り手の一撃で失神させていた。その後幕下優勝決定戦の一回戦で王虎と対戦、気迫で王虎を上回り会心の一撃を叩きこんだが、カウンターの張り手を受け最後は意識を失って敗退した。 「最後の十五日」では本名の石川ではなく飛天翔の四股名を名乗り、前頭西十二枚目に昇進していた。しかし力士として恵まれない痩せ型の体格に加え、突き押し相撲で正面から叩きあうスタイルのために慢性外傷性脳症を発症。医師と親方から引退勧告を受け、場所初日の鯉太郎戦を最後に引退を決意する。自分の全てを振り絞る強烈な張り手の連打を鯉太郎に与え、それを全て受け切った傷だらけの鯉太郎に寄り切られて敗れ、鯉太郎に希望を託し土俵を去っていった。 劇中では序の口時代、幕下時代、前頭時代と三度鯉太郎と対戦し、真正面からの激しいぶつかり合いの末三度とも敗れているが、本人と鯉太郎の言葉によると稽古も含めた戦績はほぼ互角だったという。担任だった老教師に対しては高校時代は反抗していたが、入門後は角界入りのきっかけを作ってくれた恩人と慕うようになり、引退の際には場所前に自宅へ挨拶に訪れていた。 「最後の十五日」の鮫島戦後、支度部屋で胴上げをされ、天井にぶつけられる。 天鳳(てんほう) 新寺部屋の部屋頭。本名アルベルト。外国出身で実家は農場。過去7年間大関の地位におり、綱取りこそ何度も逃しているものの一度も角番を迎えたことがない。不良少年だった石川が入門するきっかけになった存在。力押しの相撲を得意とする怪力力士で、正面から組み合おうとするのは横綱と仁王以外にはいないという。 「最後の十五日」では綱取りを目指す場所で関脇の仁王と対戦、力と力の強烈なぶつかり合いの末に起死回生の上手投げを徳利投げで返されて敗れ、そのまま波に乗れず綱取りを逃した。 3年後、九月場所9日目に白水と対戦し、本来得意とする四つ相撲ではなく押し相撲で白水との張り合いの勝負を挑み、白水のお株を奪う強烈な張り手で圧倒する。しかし白水の確実に相手を押し返す鉄砲の連打に徐々に押されはじめ、白水の放った会心の張り手で土俵を割りそうになるも、土俵際でまわしを一枚だけ掴んだ状態から白水を投げ飛ばす粘りを見せ、逆転勝利をもぎ取った。 基本的におっとりした性格で、仁王の下ネタも快く笑ったり、白水のスタイルを嬉嬉として模倣したりしていた。しかしその心には確固たる芯が通っており、綱取りの想いを諦めていない。 飛天勇 豪士(ひてんゆう たけし) 新寺部屋所属の幕内力士。支度部屋で無礼を働いた仁王を注意した際、謝罪しようとしない仁王とそのまま喧嘩に発展して以来、仁王とは犬猿の仲となっている。同門ということもあり、石川(飛天翔)と共に空流部屋に度々出稽古に訪れている。 「最後の十五日」では西前頭四枚目となっており、飛天翔との取組を終えた鯉太郎に飛天翔の引退と脳障害を伝え、弟弟子の花道を飾ってくれたことに涙ながらに感謝の意を述べた。7日目には初日に引退した飛天翔への思いを背負って横綱・泡影と対戦するが、次元の違う力量差を前に何もできず掬い投げで敗れてしまった。 新寺 宗男(にいでら むねお) 新寺部屋の親方。現役時代の四股名は天凱、最高位は大関。オールバックの髪型に眼鏡をかけている。同門の空流親方と仲が良い。「最後の十五日」では、理事会の多数が仁王の引退と空流継承に反対する中、虎城と共に継承を後押しした。
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