四天将軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:17 UTC 版)
バルバロッサの側近である四人の戦士。外伝に登場。ファーランの魔法によって迷宮生物と融合・改造されたことで人間を超越した力を得ている。 シャカ 四天将軍の一人。シャム=ラシュ頭領。 横長の特徴的な帽子を被り、口元を布で覆った人物。袖余りの服を着用し、腰には大量の縄鏢を巻いている。口調は丁寧だが、組織を裏切った者には容赦なく制裁を加える。 魔力操作を極め、生命エネルギーを削り極限まで魔力を高めており、骨と皮だけの弱々しい見た目とは裏腹に、本来常人では扱えない膨大なエネルギーを身体に定着させ、「脈流」となった身体に触れる全ての物を消し飛ばすことができる。また、気配を消す能力に長けているらしく、ドラコーンですら彼に声をかけられるまでは同じ部屋にいることに気付かなかったほど。 「ブァレフォール」を攻略したシンドバッド達を部下と共に待ち構え、裏切り者のジャーファル・ヴィッテル・マハド共々始末しようとするも、シンドバッドが新たに契約したブァレフォールの力とイムチャック族が助けに現れたことで撤退を余儀なくされる。旧シンドリア王国建国式典後はシャム=ラシュたちの殲滅部隊を率いて島内に侵入、避難民達を皆殺しにするために行動する。眷族同化したミストラスを殺害し、立ちはだかったかつての部下3人も圧倒し、彼らが捨て身で魔力を注ぎ込んだ一撃で死にかけるほどに魔力を消滅するも生存する。だが、眷族同化を行ったジャーファルの攻撃で首を刎ね飛ばされて死亡した。技 八卦死天掌(はっけしてんしょう) シャム=ラシュ式暗殺術。掌で触れた部分から、魔力操作で敵の身体の中をグチャグチャに破壊する。 メンフィス 四天将軍の一人。 2本の角のような形をした触角が生えた長い銀髪が特徴の褐色肌の男性。バルバロッサへの忠誠心が高く、常時彼の傍に仕えている。 一対の黒い刀身の短剣を武器に持つ。強化人間としての能力は高速移動で、「黒曜のメンフィス」の異名を持つ。 旧シンドリア王国との決戦では、島を極大魔法で沈め撤退するバルバロッサの護衛に当たり、金属器を失ったシンドバッドとセレンディーネに襲いかかる。しかし、同じく強化人間化していたセレンディーネに敗れ、噛み殺されてしまう。 ザイザフォン 四天将軍の一人。 後ろにまとめたドレッドロックスで、2本の角が付いた十字模様の兜を被り、鎧に身を包んだ巨漢。無益な戦いは好まない性格。長年パルテビア軍に忠節を誓い、ドラグル家とも縁故が深い。力を求めて戦争に明け暮れ、圧倒的暴力で将軍まで昇りつめた。その戦歴は常勝腐敗で、進軍の手を決して止めず、部隊が通った後は屍しか残らないと恐れられている。 大剣を武器に持つ。かつては老化に伴い肉体が衰えたことで移動に車椅子が欠かせなくなったが、バルバロッサの誘いに乗って人体改造を行い眷属器でもある「全身鎧(フル・アーマー)」と肉体を一体化させており(そのため鎧の中身が無い)、「鋼鉄のザイザフォン」「不死身」の異名を持つ。イムチャックのヒナホホと互角の怪力を誇る。 旧シンドリア王国建国式典後は、強化人間の軍を率いて島に立てこもる革命軍への攻撃を行う。救援に向かったヒナホホを相手に強力な再生能力を以て苦しめるが、鎧の頭部を遠くへ放り投げられて視覚を失い、その隙に海へと突き落とされて戦線離脱した。鋼鉄鎧甲(セルサール・カウーザ) 眷属器。彼が纏う「全身鎧」を自分の意志で自在に変形・再生させることができる。完全な攻守一体で、万物を貫く矛にも、何物も通さぬ盾にもなり、粉々に粉砕された状態からでも元通り再生する。鋼鉄練鎌(セルサール・ジャイア) 「鋼鉄鎧甲」の技の一つ。「全身鎧」を無数の鎌へと変形させて攻撃する。 ロッター 四天将軍の一人。 少年のような外見をしており四天将軍の中では一番小柄だが、実は30代で容姿は人体改造の影響によるもの。一人称は「ボク」で、バルバロッサを「大将」と呼んでいる。かつてはみじめに汚らしく生きていたと語っており、自分が操る鼠達のことは大切に思っている一方、鼠とばかり話しているせいで友達がいない。 「四天将軍一の動物使い」と自称し、大量の鼠を操りそれを使って情報収集をしている。また、鼠達と合体して巨大な鼠の怪物になることができ、この状態では外部からの攻撃は表皮の鼠が阻んでくれる他、尻尾から肉を腐食させ溶かす性質を持った疫毒を出せる。 自国に帰還したドラコーンを鼠を通して監視し、地下道でドラコーンやサヘル、タミーラを追い詰めるもサヘルの風魔法で表皮の鼠を削られ、ドラコーンが発動させた「剛神鱗甲」の前に敗れた。その際に左目を失った挙句、バルバロッサにも見限られた。その後は左目に眼帯を付け変わらず四天将軍の任に就いているが、ゼパルの洗脳で革命軍に組して鼠を使って食糧庫などの襲撃に手を貸していた。バルバロッサ達に見破られ拷問を受けるが本人は何も知らず、最後はセレンディーネに操られるがままに宣戦布告して、体内から鼠で爆散して死亡する。
※この「四天将軍」の解説は、「マギの登場人物」の解説の一部です。
「四天将軍」を含む「マギの登場人物」の記事については、「マギの登場人物」の概要を参照ください。
- 四天将軍のページへのリンク