一条家の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 14:10 UTC 版)
「家なき子 (1994年のテレビドラマ)」の記事における「一条家の関係者」の解説
白石 恭子(しらいし きょうこ) 演 - 川島なお美 一条家の屋敷に住み込む会長秘書。知的な印象の美人だが、同時に野心家の面を持つ。沢村と手を組み、妊娠。産婦人科へ行ってすぐに、邪魔な小百合を殺害するため地下牢へ行くが、彼女に迫る危険を察知した倉田の計らいで、すでにすずたちにより晴海のアパートへと移されていた。 一同を集め妊娠している胎児は一条の子だと言い張るが、沢村によって悪事を暴かれてしまう。そして、宿した子供を中絶するために沢村と病院に向かう途中に彼女の本心を知った沢村の怒りを買い、車中で気絶させられて妊娠した状態で体育倉庫に監禁される。鉄格子の檻そして跳び箱に幽閉され、さらに「お人形さん」として弄ばれたが、倉庫近くにやってきたすずに対して逃げ出したい一心で発した言葉が元で、真犯人に後から日本刀で刺殺されるが、その後に自宅に隠していた情報が真犯人逮捕の手がかりとなる。幽閉された際に殺害されたため、皮肉にも沢村が彼女に対して言った「ここからもう一生出ることはありません」は現実のものとなった。一条家連続殺人事件の4人目の犠牲者。 園田 真弓 演 - 西田彩香 すずの従姉妹(父とすずの母、陽子が実の兄妹となる)。年下ダンサーと駆け落ちした京子に捨てられた後、すずと同じく家なき子になり、絵里花の専属メイドとして一条家に住み込む。屋敷内・校内と主人である絵里花の腰巾着となり、すずと千穂に嫌がらせをする。特にすずに対しては、兄、公昭の事故死、一家離散の原因と思い込み、激しい憎悪の念を抱き、関わった者はみな破滅する疫病神と罵る(あながち間違いとも言えず現にすずも真弓以上に卑怯な手を使っていることもある)。しかしすずの持つ強靭な精神力と洞察力に対しては徐々に一目置くようになり、絵里花が真犯人に拉致された際には真っ先にすずを頼り、現場へ向かう際に倉田の手を引くなど協力的な態度を見せるようになる。人気投票に自分の名前を書く等、コメディリリーフとしての一面も多く見られる他、兄の死を悲しむなど人間らしい一面も覗かせる。屋敷の火災の後の動向は不明。(第2話からの登場) 月田(つきた) 演 - 菅田俊 和幸の扮する氷室の右腕のヤクザとして振る舞っていたが、実は和幸を監視するために本物の一条泰造である森山が派遣したスパイ。千穂の殺人計画に荷担するだけでなく、和幸が命を狙うすずや晴海など、小百合以外に一条家の財産を相続する可能性のある者全員の抹殺のために動く。和幸が千穂をピラニアの水槽に落として殺害しようとした際、絵里花をピラニアの水槽に落として殺そうとし、和幸には見間違えたと弁解をしている。すずを抹殺するために、黒崎の元へ輸血用血液を運ぼうとするリュウを車で轢き、瀕死の重傷を負わせる(リュウの死の原因となる)。最終話で森山の命令により晴海とすずを拉致。2人を地下室に閉じ込めて放火。脱出したすずを一条ともどもに殺害しようと銃口を向けるが、駆け付けた刑事に狙撃され逮捕される。 尾上 シメ(おのうえ シメ) 演 - あき竹城 一条家のメイド頭。気性が激しく、相手によって態度を変化させる。初期はすずに媚びていたが絵里花の言葉で一転。まもなくやってきた千穂を含めていじめを展開。他にも部下である松井にも横柄で暴力的な態度を取る。武道をたしなんでおり、絵里花の手先として、真弓と共にすずと千穂に暴力をも含む嫌がらせを展開。実は麗子の死後、彼女の宝石を盗み、真弓に見つかりそうになると、麗子殺しの犯人に関わる証拠と嘘をつく。この為に真犯人によって殺害される。この時に所持していた麗子殺害の証拠を盾に切り抜けようとするが、日本刀で足を切られ、ピラニアの水槽に落とされている(宝石盗難を最初に騒ぎ出した人物でもあり、隠していた宝石が死後に見つけ出され、窃盗が発覚した可能性が高い)。一条家連続殺人事件の3人目の犠牲者。殺害現場にはMの血文字が残され、そのことから犯人はイニシャルが「M」の人間とも考えられたが、実際は犯人自身が残したものであり、MOTHER=母親を意味していた。 松井(まつい) 演 - 白石玲子 一条家の住み込みのメイド。失敗を理由に尾上に殴られたこともある。穏やかな印象の美人で、心優しい性格。他使用人からいじめを受けるすずに対しても「お嬢様」と呼び、身の回りの世話などをおこなっていた。一条家傘下の企業社員であり、麗子の部下だった父が殺人の罪を被った末に自殺した為、周囲から後ろ指をさされてしまい、進学・就職を断念せざるを得なくなった過去・「犯人を見た」という尾上の言葉を立ち聞きしたことと、尾上のダイイングメッセージと自身のイニシャルが一致する等の偶然が重なった事から麗子と尾上殺害の嫌疑を掛けられる。絵里花に部屋を荒らされ、暴言と暴力、そして法務大臣に司法浪人中の恋人へ嫌がらせを依頼すると罵られるなどの嫌がらせを受けた直後「無実を信じる」と励ましの言葉を掛けたすずに対して、「一条家にはむしろ感謝している」と告げて笑顔を見せるが、間もなく屋敷内で自殺。すずを悲しませる。 メイドA 演 - 寺田千夏 一条家で働く使用人の1人。メイド頭の尾上、そして絵里花の腰巾着として弱い者へのいじめに加担。すずと千穂への暴力行為を傍観したり麗子と尾上殺害の容疑を掛けられた松井に対しても罵詈雑言を浴びせる。 圭太 演 - 松田勝 前作の中盤で描かれた私立小学校での窃盗・傷害罪により逮捕後、服役していたが、模範囚として短期間で出所後、一条家の専属運転手を務めていた。すずを屋敷に乗り込ませた上、何かとすずの味方をした為に絵里花から反感を抱かれる。殺人容疑を掛けられたすずを庇い、偽証をしたことが元でブレーキに細工をされて、事故に見せかけて殺される。一条家連続殺人事件の2人目の犠牲者。誕生祝いとしてカチューシャをすずにプレゼントしようとしており、警察署の霊安室で警察官からすずに手渡された。 黒岩 剛(くろいわ つよし) 演 - 草彅剛 (SMAP) 晴海の先輩。晴海と同様に修学館高等部に特待生として在学するボクサー志望の少年。一条家が建設するゴルフ場の予定地にかつて住んでおり、一条家が用意した移住地に移り住んでから公害で両親を亡くし、貧しい生活の中幼い弟妹たちを育てている。すずを麗子殺害の犯人だと決めつけ憎悪したり、絵里花に片想いをしたりするような言動も見られたが(実際は復讐の為に絵里花に近づいて利用しようとしたが失敗したと発言している)、千穂に想いを寄せられ変化していく。晴海には激しい敵愾心を燃やし、試合中の殺害計画を立てたこともあるが、インターハイ決勝戦を経て和解。最終回では千穂の前に立ち塞がり、彼女の凶行を阻止。負傷しながらも本心を伝える。事件解決後、リュウの生んだ仔犬の里親になった事が歩のセリフで語られる。
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