ロシア軍の軍服とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ロシア軍の軍服の意味・解説 

ロシア軍の軍服

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 01:22 UTC 版)

軍服 (ロシア・ソ連)」の記事における「ロシア軍の軍服」の解説

1991年ソビエト連邦解体して後のロシア軍の軍服は、ソ連軍軍服から「ソ連」「共産主義」につながる意匠赤い星等)を排除する一方1943年復活したロシア軍」の要素と、第二次大戦後に新しく加えられ要素開襟ネクタイの上着や迷彩服等)をほぼそのまま踏襲したものになっていた。 ソ連解体後に新たに加わった要素としては、従来楕円形の帽章の上に付く「双頭の鷲」(東ローマ帝国後継者自任するロシア象徴)の帽章などがあげられるまた、大統領連隊では帝政ロシア時代親衛隊礼服復活させるなど、他の軍隊がそうであるよう伝統回帰傾向見られるまた、戦闘用軍靴についても、革製の半長靴から、靴紐付いた合皮製の編上靴へと変化している。 2008年ファッションデザイナーであるヴァレンティン・ユダシュキン のデザインによる新型軍服採用された。制服はいくつかの変更点見られるものの、依然として旧ソ連軍の軍服に近いデザインとなっている。しかし、この制服機能性よりデザイン重視していたため、2010年には厳冬の中250人ほどの兵士風邪を引いた肺炎起こしたしたことが問題となった一方で迷彩服には、UCPのようなドット構成されデジタル迷彩柄「デジタルフローラ」が採用された。この迷彩服防寒ジャケット重ね着により15から-40までの気温変化に対応可能であり、南オセチア紛争以降急速に普及したまた、ロシア軍かねてより特殊部隊など部隊単位さまざまな柄の迷彩服着用している。中にはフィンランド軍M05迷彩服酷似したものもあり、フィンランド国防省調査乗り出したこともあった。 現場で悪評受けてデザインを手がけたヴァレンティン・ユダシュキンは、セルゲイ・ショイグ国防相就任した2012年11月もう一度制服作り直すことを表明した2014年より順次常勤服のネクタイ廃止し、ファスナージャケットにTシャツといった作業服スタイル制服となった。この制服にはショイグ国防相意向反映されと言われる2017年から将校向け礼装帝政ロシア時代のものに類似した詰襟制服採用された。 諸外国同様にロシア軍においても歩兵戦闘行動支援するシステム開発なされている。ラトニク(露:Ратник、戦士の意)はロシア軍先進歩兵装備システムであり、2011年の航空ショーMAKS2011で公開され2012年より軍でのテスト開始2015年に初納入したラトニクロシアGPSであるGLONASS連携したウェアラブル端末部隊指揮官向けタブレット音声映像送受信可能なストレレッツシステム(露:Стрелец銃兵隊の意)、熱線暗視装置内蔵したヘッドセットのほか各種タクティカルベスト防弾ベストヘルメットなど10系統59種類装備構成される報道によればロシア国防省毎年50,000セット購入し2020年までに7割超の部隊ラトニク装備する予定である。 ロシア連邦陸軍海軍空軍階級章 現在の制服 大統領連隊兵士シャコー帽被っている(2006年ウシャンカコート着用した儀仗兵2006年10月30日大統領連隊兵士2008年ネクタイ廃止した新制服着用するショイグ国防相2015年) デジタルフローラの迷彩服着用した空挺軍兵士(2015年礼装着用した陸軍行進部隊指揮官2017年過去制服 2008年以前陸海空軍常勤服 元ロシア国防相パーヴェル・グラチョフ1994年陸軍将官礼装2010年5月9日) 対独戦勝60周年記念日のパレード参加してシャンゼリゼ通り行進するロシア軍兵士2005年5月8日海軍少将2012年5月9日) 元ロシア海軍総司令官ウラジーミル・マソリン 退役軍人将官ら(2005年5月8日) タマンスカヤ師団兵士ソ連時代のアフガンカの冬服ウシャンカ着用1992年1月3日) 第106親衛空挺師団兵士ベレー帽ベルトソ連時代のものを使用 ロシア国内軍兵士 ロシア国内軍スペツナズ2013年作業服着用した防空軍兵士ベルトソ連時代のもので、キャンパス生地アルミバックル作業ベルト装着する兵士が多い中、左端兵士茶色人工皮革OD色バックル野戦ベルト使用している(2002年7月1日ロシア軍緩衝パッドつき空挺ヘッドギア戦車用も類似のデザイン 海軍水兵2002年9月女性水兵2012年7月14日水兵帽 水兵服の襟 海軍作業服装 ロシア海軍歩兵2003年2008年制定制服現場で評判悪く短命に終わった。 ヴァレンティン・ユダシュキンと2008年制定制服一部は現在も使用されている。 略帽被った陸軍中尉2008年1月28日

※この「ロシア軍の軍服」の解説は、「軍服 (ロシア・ソ連)」の解説の一部です。
「ロシア軍の軍服」を含む「軍服 (ロシア・ソ連)」の記事については、「軍服 (ロシア・ソ連)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ロシア軍の軍服」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ロシア軍の軍服」の関連用語

ロシア軍の軍服のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ロシア軍の軍服のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの軍服 (ロシア・ソ連) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS