ロシア軍の空爆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 03:59 UTC 版)
ロシア連邦航空宇宙軍によるシリア空爆が始まると、主な標的となったファトフ軍の支配地における求心力が衰えた。アメリカはロシアと「敵対行為停止合意」(2016年2月27日発行)を締結し、ロシア軍はISILとヌスラ戦線(ファトフ軍に加盟)の支配地域のみを空爆してよいことになっていた。この結果、ロシア空軍の空爆にさらされることとなったイドリブ県・アレッポ県などの反体制派支配地域各所で、アサド政権の打倒を求める穏健な反体制派主導のデモが行われた。しかし、ファトフ軍の「執行部隊」(治安警察)はデモを鎮圧し、活動家数名を逮捕した。これに対して活動家は、逮捕者の釈放やデモ参加者への謝罪などを要求した。ファトフ軍の指導者ムハイシニーも、「人々が独裁者に立ち向かうことを阻止するべきでない」と述べて「執行部隊」の対応を叱責した。また、一部の町では空爆回避のためにヌスラ戦線の司令官(アミール)に同地からの撤退を求めて、これを認めさせた。
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