トルクメン人への空爆とトルコ軍によるSu-24撃墜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 07:01 UTC 版)
「ロシア連邦航空宇宙軍によるシリア空爆」の記事における「トルクメン人への空爆とトルコ軍によるSu-24撃墜」の解説
詳細は「ロシア軍爆撃機撃墜事件」を参照 トルコはロシア軍の空爆開始以来、ロシア軍が作戦行動をとるたびに「IS以外を攻撃した」と主張していた。ロシア軍は10月3日・4日には、トルコ領空を侵犯したとしてトルコから抗議を受け、「操縦ミスだった」と釈明していた。 2015年11月24日9時20分頃、トルコとシリア国境付近で、ロシア空軍のSu-24戦闘爆撃機がトルコ領空を侵犯したとして、トルコ空軍のF-16戦闘機に撃墜され、シリア北部に墜落した。トルコ軍は国籍不明機2機が領空侵犯したと認識、10回警告したが領空侵犯を続けたため1機を撃墜したと主張している。Su-24の乗員1人が死亡した。乗員2人は緊急脱出装置で脱出したが、トルコマン人の反体制派武装勢力は同日夕方、「乗員2人を射殺した」と発表した。ロシアも「乗員1人が脱出後に地上から銃撃を受けて死亡した」と発表している(もう1人はその後アサド政権軍に救助され、生存確認)。Su-24は撃墜される前、シリアのトルコ系少数民族トルコマン人の居住地域を爆撃していた。このためトルコの反発を買ったとされている。また、乗員の捜索にあたっていたロシア軍のMi-8ヘリコプターがシリア反体制派によるとみられる攻撃を受けて損傷。アサド政権軍支配地域に不時着し、乗員1人が死亡したという。 この事件によってロシアとトルコは激しく対立する。これを受けてロシアと対立していたウクライナがトルコへの支持を表明した一方で、トルコ国内のクルド人政党人民民主党はロシアに接近した。
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