装備システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 01:44 UTC 版)
現代の陸上戦闘には非常に多様な兵器や部隊を運用する必要があり、それを制御するための各種システムは先進国の陸軍では一般的に導入されている。 情報システム:敵部隊や地形に関する情報資料を収集し、その資料を指揮所などに伝達し、分析する一連のシステムを指す。的確な指揮統制や部隊指揮、該当の情報が必要な部隊への伝達を行うためのものである。その手段として、人工衛星やレーダーなどによる画像や電磁波などの各種センサーから得る方法がある。近年は通信技術の発達との関連でよりリアルタイムの情報が求められるようになってきており、よりこのシステムの整備が重要となってきている。 機動・打撃システム:部隊が敵部隊に対して優位に立つために移動し、戦闘力を発揮するための一連のシステムを指す。このシステムが適切であれば迅速かつ効率的な先制の可能性を得、戦闘力の的確な運用を行うことができる。具体的には陸上における機動打撃の基幹的戦力は戦車部隊であり、APC、自走砲、工兵車両などが組み合わせられて、戦場で運用される。 火力システム:火砲や個人携帯火器など各種火力をもって的確に敵の戦闘部隊や施設を打撃する一連のシステムを指す。砲兵部隊の射撃能力も近年の技術躍進もあってリアルタイム化、精密化が進んでおり、目標の捕捉から火器の射程や目標までの距離、気候、地形などの諸情報の処理、火砲の射撃制御、指揮統制などのシステムが総合的に向上している。 通信システム:あらゆるシステムの情報の収集や伝達を支える基幹的なシステムである。最も原始的な通信手段としては狼煙や手旗などがあり、現代の技術としては光通信や電波を利用した通信がある。多くの先進国ではこのシステムは重視されており、しばしば一部の機能が重複した通信システムを保有し、作戦立案や部隊運用、兵站管理、他の軍種や外国との連携など幅広い分野で生かされている。
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