ヨータ一行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 00:44 UTC 版)
太多陽太(ただ ようた) / ヨータ 本作の主人公。剣道の県大会準優勝の腕前をもつ男子高校生。柔道の心得もあるが当人は武術に乗り気ではなく、「暴力で相手に勝てると思うことが自信に繋がる」という父親の方針にしぶしぶ従っていた。また、ゲーム好きの父親の影響から、RPGなどのファンタジー作品の知識もそれなりにある。幼なじみの仁科にほのかな思いを寄せている。 年ごろの少年らしく人並みに性欲はあり、異世界ではルーミとの初性交を機に加虐的な一面を見せるようになるが、強姦など相手が本気で嫌がる行為は控えるなど、節度はわきまえている。論理的思考に陥りやすく、女心など他者の感情には鈍感。 謎の存在に襲われ校舎から転落し、目覚めると異世界に転移していた。異世界の少女達の過酷な運命を知ると、その元凶たる「嫉妬深い神」を討伐し、世界を救済することを決意する。男であることを知られたときの混乱を避けるため、普段はかつらをかぶり、声色を変える特殊なのど飴を服用して女性を演じている。 武器は武器庫などで入手した刀を使用していたが、サンドリオ出発後はカヅチから提供された叢雲を愛用する。 リールでケートスと化したカイに一度殺されたことがきっかけでもとの世界へ帰還。病室で目覚め、左腕と右足を失ったことを知る。自分に付き添ってくれていた幼なじみの仁科からは、「自分は窓から飛び降り、大怪我を負った」とも聞かされる。 そして病院で元凶と邂逅し、再び異世界へ転移。ケートスの弱点を突いて勝利するが、二度目に異世界に転移した際に、一緒に落とされた仁科の身を案じる。その後、リルドールから新たな手掛かりを得て、船でサンドリオへ向かう。その道中でグラコスの襲撃から遭難し、野垂れ死に寸前で再会したノアの起こした嵐で一度死亡し、元凶に三度邂逅。その正体がリリアであることを知る。その後、彼女の手で三度異世界へ転移するが、サンドリオのガーディアンによって監禁され、崩月回避のための道具としてサンドリオの住民たちと強制的に交尾をさせられることになる。しかし、サンドリオのガーディアンたちがヨータの強い決意を知って、サンドリオの事情を聞かされて以降は、対等に扱われる。ガリア対策のため思考していたところを転移して来たリリアからミースの窮地を知り、ガリアの暴虐を阻止するためにアマネを連れてルーミと帰還。紆余曲折の末、ガリアの正体を看破して討伐に成功する。ガリアの遺体から手に入れたIDカードと龍華石を持って再度サンドリオへ向かう。 サンドリオに到着すると、国母の命令でヨータおよび非処女となったサンドリオの民の抹殺を命じられたナクタ率いる騎兵団と遭遇。ナクタに一騎討ちを申し込んで時間を稼ぎ、アマネに砂塵結界を発動させる奇策で騎馬隊を退け、孤立したナクタを発情させて拘束。敵対させる口実をなくすため、ナクタと交尾する。 騎兵団を撤退させた後に仁科を復活させるが、仁科は過去の記憶を失っていたため、記憶を取り戻す術を知るとされる魔女・サーニャに会うためにアルスレイヤへと向かう。しかし、サーニャからは依頼と引き換えに人間の脳を差し出すよう要求され、躊躇している間に潜入を嗅ぎつけたアルスレイヤのガーディアンたちに追われる。ピアノが死刑に処されそうになった際に自ら正体を明かしてピアノの解放を迫るが、ほぼ同じ頃に現実世界にて父親の判断によって延命が中止されたことで死亡してしまう。これにはリリアも予想外だったが、彼女がキャリアーを蹴り飛ばした衝撃で息を吹き返し、四度異世界へ転移する。その後はミミを供物にサーニャの魔法で仁科の記憶を取り戻したが、彼女は異世界へ転移してからサンドリオでヨータと再会したことしか思い出せなかった挙句、神殺しの剣の情報を聞き出したユーマによって用済みとして大剣で殴られて気絶、軟禁されてしまう。 ルーミ 声 - 雨宮天(2019年CM) 本作のメインヒロイン。ミースを拠点とするガーディアン・クインテットのひとりで、王国随一の剣の腕をもつ聖騎士(パラディン)。長い茶髪に緑眼、豊満な胸が特徴で、ヨータからは「どことなく仁科に似ている」と評される。 泣き虫で嫉妬深く、やや間の抜けた性格。「欲情の泉」はフルーティーな香り。身長は157センチメートル。スリーサイズはバストが88(Gカップ)。ウエストが58。ヒップが89。特技は料理と裁縫(自称)。趣味は歌うこととヨータの匂いを嗅ぐこと。好きな食べ物は新鮮な野菜と果物らしい。 ヨータが初めて出会う異世界の人間であると同時に、初の交尾相手となる。ヨータにはほぼ一目惚れしており、ほかの女性との交尾に難色を示すなど強い独占欲を見せるようになる。絶頂に至ると母乳を噴出する。 当初は初めて見る男であるヨータを避けていたが、2回の発情がきっかけでひんぱんに交尾をせがむようになる。ヨータがミースを離れるときは悲観に暮れるが、ミサキ達の後押しもあってヨータに同行する。その後、リールからヨータとともにサンドリオへ向かうが、船酔いが酷いことが発覚。苦しい船旅のなかで難破し、マヤにマカナたちとともに拾われ、レジスタンスの本拠地に案内される。その後ヨータ救出のためサンドリオへ向かい再会を果たすが、眼前でマヤをガリアに殺害され取り逃がす。その後ミースの窮地を知り扉を使いミースへ帰還。ガリアとの死闘で負傷しながらもヨータに救われる。ガリア討伐後、ヨータとともに再度サンドリオへ向かい、ヨータ抹殺を命じられたナクタと戦い拘束する一助を成す。その後はヨータや仁科とともにアルスレイヤへ向かう。サーニャによって仁科の記憶を取り戻した直後、ヨータを殴りつけたユーマに激昂し斬りかかるも反撃に遭い共に軟禁される。 仁科(にしな)/ 慈悲深い神 ヨータの幼なじみでヨータの想い人。身長は157センチメートル。高校に入学してからはヨータとは少し疎遠になっていた。校舎から転落しこん睡状態のヨータを見舞っていた。目を覚ましてからはとても嬉しそうな顔をしていたが、再びヨータが窓から飛び降りるのを目撃。ヨータは被り物をしたリリアによって突き落とされたとき、自分も窓から飛び降りるところをヨータが目撃、その後の生死は不明となっていたが、3000年後の世界でサンドリオの遺跡にある人工冬眠カプセル(カプセルに触れた者は死んでしまうが、呪文(パスワード)と鍵(IDカード)によって解除可能)の中で眠っていた。 金城や由真と共に不死の体(首や体を両断されようと、すぐに復活するようになっている)となって3000年間を生き延び、人間を守る一方で魔女やハイエルフからは恐れられる「慈悲深い神」と呼ばれる存在となっていた。 3000年の間に(由真も知らぬ間に)彼女が「嫉妬深い神」であるという誤った伝承が流れており、ガリア討伐後に彼女が持っていたカプセルのIDカード所有権がヨータに移転。ヨータが封印を解いたことで復活を果たす。復活以降は「嫉妬深い神」となった金城を唯一殺せるヨータを彼の元に誘導すべく、自らが「嫉妬深い神」かつ記憶喪失と偽ってアルスレイヤからカルンナッハまでヨータとルーミと同行、カルンナッハで封印された金城を発見したのち2人に真実を明かした。
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