ミランダマウント一眼レフカメラボディーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ミランダマウント一眼レフカメラボディーの意味・解説 

ミランダマウント一眼レフカメラボディー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 14:25 UTC 版)

ミランダのカメラ製品一覧」の記事における「ミランダマウント一眼レフカメラボディー」の解説

フェニックスPhoenix1954年6月試作1954年9月発表) - 基本思想は「万能カメラ」を念頭に、「ライカのように手に馴染む形状」「コンタックスS大きさ」を目指したもので、設計からわずか半年完成された。シャッタ−部分にはニッポンカメラの熊谷源二からスローダイヤル、ガバナードラムの提供を受け、シャッター幕は貫井提吉から提供されている。このほかアイピースと裏ブタアサヒフレックスから流用したボディーともども設計は完全なオリジナルであった語源不死鳥であるが、最初の「Pho」には写真Photograph )、末の「x」にはレフレックスReflex )の意を込めている。だが、「フェニックス」はポピュラーな名称であるため、輸出されたさい意匠登録衝突予想されたため生産型では採用されなかった。また、当初の計画にあったクイックリターンミラー1947年萩原彰が出願した特許願第903号「レフレックス・カメラにあったクイックリターンミラー機構)、自動絞り技術的に時期尚早判断され搭載されなかった。レンズ銘板にはカール・ツァイス・イエナテッサーTessar )50mmF2.8とあるが、マウントミラックスと共通のバヨネットマウント変更され鏡胴はオリジナルデザインである。ミランダカメラ1976年倒産する直前アメリカ人カメラマン借り出して以来一時行方不明になっていたが、1986年2月荻原の手元に戻ったミランダT(Miranda T 、1955年8月発売) - 日本製35mm一眼レフカメラでは旭光学(現リコーイメージング)のアサヒフレックスに次ぐ市販であり、アイレベルファインダー備えるものとしては世界で極めて早い時期に当たる。フェニックスドイツ商標登録触れるため市販カメラは鏡(Mirror )の意からミランダとされた。シャッター倍数系列化、一軸化されたが2段式。シャッターボタンボディー上部から前面移された。フィルムカウンター採用ペンタプリズム当初より交換式で、後方引き抜く方式フィルム巻き上げ巻き戻しともノブ式。砕氷船宗谷による第一次南極地域観測隊によって2台が使用され故障もなく任務果たしたことで有名。「T」はテクノロジーTechnology )の意。 ミランダT2(Miranda T2 、1956年10月発売 - シャッター最高速が1/1000秒となったX接点追加シャッター連動自動絞りレンズ同時発売されている。 ミランダA(Miranda A 、1957年発売) - 輸出専用シャッター連動自動絞りレンズフィルム巻き上げレバー巻き戻しクランクとなったシャッター最高速は1/500秒。 ミランダA2Miranda A21958年4月発売) - 輸出専用シャッター最高速は1/1000秒。 ミランダB(Miranda B 、1958年5月発売) - クイックリターンミラー装備ミランダC(Miranda C 、1959年発売) - 輸出専用ミランダBにセルフタイマー装備したモデルブラック仕上げ少数製造された。 ミランダS(Miranda S 、1959年3月発売) - スローシャッターとミラークイックリターンを省略ウェストレベルファインダー、テッサータイプの廉価版レンズ標準装備とした普及版ミランダTのようにフィルム巻き上げ巻き戻しノブになっているミランダSTMiranda ST1959年発売) - 輸出専用ミランダSにスローシャッター装着された。 ミランダD(Miranda D 、1960年発売) - 輸出専用巻き上げ軸はシャッターからオフセットされた独特のレイアウトとなり小刻み巻き上げ可。12角形ボディー形状はこのモデル最後。 ミランダオートメックス(MIRANDA Automex 、1960年発売) - 輸出専用外光式セレンメーター内蔵ファインダー内で露出確認できる針式で、これは写真工業誌において国内初との記述がある。 ミランダD2Miranda D21961年発売) - 輸出専用 このモデルからボディー形状流線型変わったミランダDRMiranda DR /MIRANDA DR1962年発売) - 輸出専用途中からペンタプリズム部のメーカー表記全て大文字となった。 ミランダオートメックスIIMIRANDA Automex II1962年発売) - 輸出専用ISO(ASA)感度などをアップグレードしたマイナーチェンジモデル。 ミランダF(MIRANDA F 、1964年10月国内発売) - レンズマウント内に絞り込みレバー装備自動絞りレンズプレビュー可能になった。フィルムカウンター自動復元になった小刻み巻き上げ不可となった。 ミランダオートメックスIIIMIRANDA Automex III1964年10月発売) - メーター受光部カメラ前面向かって右上部移され素子セレン光電池からCdS変更となったミランダFMMIRANDA FM1964年10月) - ペンタプリズム一体型シャッター連動外光式CdS露出計搭載ミランダG(MIRANDA G 、1965年10月発売) - ピントグラス交換になった超望遠レンズなどでミラー切れ起きないようミラー後退しながら跳ね上がる機構採用されミラーアップ可。シャッターダイヤルに取り付けシャッタースピード連動する着脱式で小型CdS露出計用意された。 ミランダセンソレックス(MIRANDA SENSOREX 、1966年8月発売) - ミラースリットを切りミラー裏のCdSで受光するミラーメーターによるTTL開放測光ミランダFvMIRANDA Fv1966年発売) - ミランダGと同様のシャッターダイヤルを外して取り付けシャッタースピード連動する着脱式露出計用意された。 ミランダFvT(MIRANDA FvT 、1966年10月発売) - ペンタプリズム一体型シャッター連動だが、ミランダ初のTTLファインダー、Tファインダー搭載ミランダGTMIRANDA GT1966年10月発売) - ミランダGにTファインダーTTL露出計搭載。銀は国内販売用、黒は輸出用。 ミランダセンソマートREMIRANDA SENSOMAT RE ) - ミラーメーターによる絞り込み測光TTLメーター、ラピッドローディング採用。 ミランダセンソマートRSMIRANDA SENSOMAT RS ) - 露出計装備しないモデルシャッターボタン上部移された。 ミランダセンソレックスC(MIRANDA SENSOREX C ) - ミランダセンソレックスにアクセサリーシューがついたモデル。 ミランダセンソレックスIIMIRANDA SENSOREX II1972年2月) - ミランダセンソレックスの外観モデルチェンジしたもの。 ミランダセンソレックスEEMIRANDA SENSOREX EE1972年3月) - 露出自動化図られEE機構採用モデルミランダRE-2MIRANDA RE-21975年2月発売) - センソマートRE後継機ではあるがセンソマートの文字はない。中央下部重点TTL測光スクリーン新開発ミランダ独自のスーパーマイクロスプリット。ペンタプリズム上部ホットシュー装備ミランダEE-2(MIRANDA EE-2 、1975年) - センソレックスEE後継機ではあるがセンソレックスの文字はない。ファインダーアイピースの横にシャッタースピード表示する小窓がある。T露出兼ねるシャッターボタンロックが装着された。 ミランダdx-3MIRANDA dx-31975年4月発売) - 電子制御式シャッター採用セルフタイマー動作を赤LED点滅知らせる。モータードライブ無調整取り付け可能だ通常販売されたのかは不明で、輸出のみという記述もある。ミランダでは唯一ファインダー固定

※この「ミランダマウント一眼レフカメラボディー」の解説は、「ミランダのカメラ製品一覧」の解説の一部です。
「ミランダマウント一眼レフカメラボディー」を含む「ミランダのカメラ製品一覧」の記事については、「ミランダのカメラ製品一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ミランダマウント一眼レフカメラボディー」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ミランダマウント一眼レフカメラボディー」の関連用語

ミランダマウント一眼レフカメラボディーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ミランダマウント一眼レフカメラボディーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのミランダのカメラ製品一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS