セレン光電池
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/01 09:49 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動セレン光電池は、セレンを使用して光から電気に変換する太陽電池。
概要
セレン(Se)はバンドギャップ約1.74 eVをもつ半導体であり、通常P型の導電性を示す。セレンに整流作用があることは古くから知られており、シリコン整流器が登場する前は整流素子として使用されたり、複写機の感光体等に使用されていた。1883年アメリカの発明家チャールズ・フリッツ(Charles Fritts)により世界初の太陽電池が作られた[1][2]。
用途
変換効率は低いものの、分光比感度曲線が銀塩フィルムに近いので露出計に使用されてきた。近年ではセレンを含む太陽電池としてCIGS太陽電池が実用化されている。
原理
セレンと金属との界面(ショットキー接合)に光を照射する事で発電する。
特徴
- 製造法は比較的容易で従来のシリコン系太陽電池よりも低コストで製造可能。
- 変換効率は1%程度[2]
- セレンは資源が偏在して可採埋蔵量に限りがある。
- セレンには毒性があるので取り扱いには注意が必要。
脚注
参考文献
- 櫛屋勝巳『CIS 系を中心とした薄膜太陽電池.』電子情報通信学会誌、93.3 (2010)、194-197頁。
関連項目
セレン光電池
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「ショットキー接合太陽電池」の記事における「セレン光電池」の解説
詳細は「セレン光電池」を参照 セレンと金属板の界面にショットキー接合が形成されることによって発電する。
※この「セレン光電池」の解説は、「ショットキー接合太陽電池」の解説の一部です。
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