セレン光電池式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 08:04 UTC 版)
セレンを塗布した金属板を受光部に用い、セレン板と接続された検流計で光量を計測する仕組みで、もっとも原始的な電気露出計である。セレン板の面積が広ければ広いほど、計測精度と暗所での応答性が向上する。 利点としては、分光感度特性が他の受光素子よりもフィルムに近い。目の感度に近い。安価。また素子自体が発電するため、電源を必要としない。耐久性が高い。 欠点としては、一般的に計測精度が次項のCdS式より劣る。また受光量に対し起電力の増加量が完全には比例しないため、明所と暗所で感度切り替えを必要とするものが多い。暗い場所では測光できない。また、破棄されたセレンが環境汚染につながることから、現在はセレン光電池を採用する製品はほとんど見かけない。 カメラ内蔵型の露出計では格子と複眼レンズをセレン板に重ねてあり、計測角度を制限・集光している。単体型露出計(後述)では、受光部にかぶせるカバーを交換、または切り替えできるものがあり、反射光の他に立体及び平面の入射光に対応している。
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