レチナIIIシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 06:13 UTC 版)
ファインダーに内蔵された連動距離計に加え、セレン光電池式露出計を装備している。当初より近代的な丸みを帯びたボディーデザインである。底蓋にあるレバーによりフィルムを巻き上げる。レンズはシュナイダー・クロイツナッハ製4群6枚クセノン50 mm F2のほかローデンストック製ヘリゴン50 mm F2がある。 レチナIIIc - レンズ交換が可能だがファインダーに枠はなく外付けファインダーを使用する。#021(1954年発売) - セレン光電池はスリットのある扉がついた2レンジ式。 #021/1(1957年発売) - セレン光電池が高感度・広帯域化され1レンジとなった。 レチナIIIC - ファインダーがブライトフレーム式になり窓が大型化したため「大窓」と俗称される。交換レンズ用の枠も入り、パララックスは自動補正される。前玉交換により35 mm F5.6, 80 mm F4としても使用可能だが交換レンズに距離計は連動せず、読み替える必要があり実用性は低い。セレン光電池は当初より#021/1に採用された高感度型1レンジ。#028(1958年発売) #028/N(1977年限定生産) - ドイツコダック50周年記念で125台が再生産され関係者に贈呈された。シリアルナンバーが99で始まる6桁で、背面貼革にエンボスされる。稀少品のため偽物が多い。 レチナIIIS(1958年発売) - デッケルマウントによるレンズ交換が可能。折りたたみ機構は持たない。ファインダーはレンズ装着に連動してフレームを切り替えられるブライトフレーム式で露出計はシャッタースピード、絞り値、フィルム感度に連動する。#027.
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