emboss
「emboss」の意味・「emboss」とは
「emboss」は、英語の動詞で、表面に浮き出し模様や文字を施す、または、そのような模様を作り出すことを意味する。紙や布、金属などの素材に対して、特定のデザインや文字を浮き出させるために使用される。例えば、結婚式の招待状やビジネスカードなど、特別な場面で使われる文書には、この「emboss」の技法が用いられることがある。「emboss」の発音・読み方
「emboss」の発音は、IPA表記では /ɪmˈbɔːs/ となる。IPAのカタカナ読みでは「イムボース」、日本人が発音するカタカナ英語では「エンボス」と読む。この単語は発音によって意味や品詞が変わる単語ではないため、一つのパターンのみで覚えることができる。「emboss」の定義を英語で解説
「emboss」は、"to carve, mould, or stamp a design on (a surface) so that it stands out in relief"と定義される。つまり、表面にデザインを彫刻し、型を作り、またはスタンプを押すことで、そのデザインが浮き出るようにする行為を指す。「emboss」の類語
「emboss」の類語としては、「engrave」や「carve」、「mould」、「stamp」などがある。これらの単語も、素材に対して何らかの形状や模様を作り出すという意味合いを持つが、具体的な方法や手法にはそれぞれ特徴がある。「emboss」に関連する用語・表現
「emboss」に関連する用語としては、「embossed paper」(エンボス加工された紙)、「embossing stamp」(エンボススタンプ)、「embossing powder」(エンボスパウダー)などがある。これらは、エンボス加工を施すための道具や、エンボス加工が施された製品を指す。「emboss」の例文
以下に、「emboss」を用いた例文を10個示す。 1. Emboss your initials on the cover of the notebook.(ノートの表紙に自分のイニシャルをエンボス加工する)2. The logo was embossed on the leather wallet.(そのロゴは革の財布にエンボス加工されていた)
3. She embossed the wedding invitations with a beautiful design.(彼女は結婚式の招待状に美しいデザインをエンボス加工した)
4. The embossed pattern on the fabric is very detailed.(布地にエンボス加工された模様は非常に細かい)
5. I used an embossing stamp to create a raised design on the paper.(私は紙に浮き出しのデザインを作るためにエンボススタンプを使った)
6. The embossed metal plate looked very impressive.(エンボス加工された金属板はとても印象的だった)
7. Embossing powder is used to create a raised effect on the surface.(エンボスパウダーは表面に浮き出し効果を作り出すために使われる)
8. The artist embossed a beautiful pattern on the clay pot.(芸術家は土鍋に美しい模様をエンボス加工した)
9. The embossed design on the book cover was very intricate.(本の表紙にエンボス加工されたデザインは非常に複雑だった)
10. The embossed lettering on the sign was easy to read.(看板にエンボス加工された文字は読みやすかった)
エンボス
【英】emboss
エンボスとは、紙や金板に凹凸のある版を押しつけ(型押しによって)図形や模様を表現する加工法のことである。IT用語としては、特にこの技法を模したような表示にできる画像処理の効果を指すことが多い。
エンボスは、たとえば百科事典などの書籍の装丁の技法としてよく用いられる。陰影によって模様が表現されるため、特に着色しなくても豪華な装飾にできる。着色すれば一層豪華さが際立つ装飾にできる。インクが剥げ落ちても凹凸が残れば図形が判別できる、視覚によらず触覚で凹凸を認識できる、といった点もエンボスの特徴といえる。
画像処理の分野におけるエンボスは、画像の色を除き、輪郭に陰影を加えて、型押しで画像を再現したような風合いにする効果がある。フォトレタッチソフトをはじめとする多くの画像編集ソフトウェアに視覚効果のひとつとして用意されている。
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エンボス
エンボスとは、板材を図柄状にくぼませて立体感を出す加工のことであり、金属加工でいうエンボス加工は、プレス機を用いて行う加工である。
エンボス加工の方法は、ラムに付けた上型と、金型(下型)に浅い凹凸を付け、金属板にプレス加工を行う。これにより、板厚はほとんど変化させずに浅い凹凸が得られる。
また、ポリエチレンやシリコーン樹脂フィルムへのエンボス加工は、電卓やパソコン、家電製品のキーパッド部分として近年多用されるようになっている。
金属のほか樹脂フィルムや布に対しても、シボ加工を目的に同様の加工を行う場合もある。
こうした長尺の材料に対しては、凹凸を付けたロールで材料を挟み込んで加工を行う。
適している分野・使用事例
空刷り
【英】:BLIND PRINTING
【別称】:エンボス エンボッシュ 空摺り
版画技法の一種。凸版、凹版にかかわらず、版面にインクをつけずプレスなどで圧力を加え、紙に凹凸を刷り出す方法。またはそのようにして刷ったもののことをいう。エンボッシュという、いわゆる空押しも空刷りと同義語。浮世絵版画では伝統的に空摺りと書き、ばれんで圧力を加えて衣服のひだや文様、波文や鳥の羽毛などを無色の凹線であらわす。画面をより精緻に表現する手法として、錦絵の草創期に鈴木春信によって盛んに用いられ、その後も摺物や絵本など小画面の彩色摺に用いられた。広義には色刷を終えた画面を凹版にあて、裏面から圧力を加えることで浮彫風に画面を盛り上げるいわゆる木目込(きめこみ)技法を含む。
エンボス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 22:33 UTC 版)
エンボス(Emboss)は、金属板、樹脂板、紙などに凹凸を付けて文字や絵柄などを浮き彫りにする加工。特に凸面を付ける加工をエンボス加工、凹面を付ける加工をデボス加工ということもある。
金属
金属のエンボス加工では金属の素板を凹凸のある金型で加圧することで、素板が金型に押しつけられ凹凸に加工される[1]。金属加工としては自動車のナンバープレートが代表的なものである。
樹脂
クレジットカードやキャッシュカードなどのプラスチックカードにカード番号や有効期限、口座番号、氏名等を表示するのにも使われる(エンボスナンバリング)。クレジットカードでのカード決済時には、専用プリンタ(インプリンタ)を使ってエンボス加工した文字を伝票等に転写する。現在では磁気ストライプやICチップによる処理が一般的となり、エンボス加工を施していないカードも出回るようになった。
紙工

印刷加工としては、表面に型押しする加工のうち、模様を凸状に盛り上げる加工をエンボス(浮き出し)、模様を凹状にへこませる加工をデボス(空押し)という[2]。
エンボス加工はクレープ加工とも言う。インクを使わず紙に模様を入れたり、手触りを良くしたり、薄い紙を一枚一枚はがれやすくする効果がある。また書籍の表紙カバーで印刷をしたタイトルやイラストの縁をエンボス加工することで、見た目と手触りとの二重の効果を与えることが出来る。
書類にはエンボス加工を用いてエンボス印(浮き出しプレス印)を押印することがある。エンボス印を押す事務用品をエンボッサーまたはシールプレス、型押機などという。エンボス印を押印した箇所の偽造を困難にするため、身分証明書の写真欄に、貼られた顔写真の上から押印されることもある。
キッチンペーパーやトイレットペーパーでは性能や使用感を向上させるために、製造過程でエンボス加工が施されている。
擬似エンボス
特殊な塗料や印刷機(UV印刷機等)を使うことで金属板や樹脂板にエンボス加工の凹凸を擬似的に再現するものを擬似エンボスという[3]。
画像のエンボス処理
地図の山岳部などの陰影表現もエンボスと呼ばれる。かつてはエアブラシによる人手の作業であったが、コンピュータ画像処理により容易に精密なエンボス描写が可能になっている。
コンピュータによる画像処理ソフトウェアには画像データを「浮彫」状に変換したり文字列を立体的に表現するなどの機能を持つものがあり、その処理をエンボスという場合がある。
コンピュータのGUIではこの擬似的な視覚効果を利用し各要素に立体感を持たせることが行われる。ボタンであれば上の縁を明るく下の縁を暗くすることで凸状に出ている状態、逆にすることで押して凹んだ状態であると認識させることができる。
脚注
- ^ 山口克彦「金属材料の塑性加工におけるゴム工具の利用」『日本ゴム協会誌』第63巻第2号、日本ゴム協会、1990年、 83-89頁、 doi:10.2324/gomu.63.83、 ISSN 0029022X。
- ^ 製本加工編集委員会『製本加工ハンドブック 技術概論編』日本印刷技術協会、2006年、24頁
- ^ “トキワ印刷通信2020年3月号”. 2022年3月15日閲覧。
関連項目
エンボス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/12 05:22 UTC 版)
「ISO/IEC 7811」の記事における「エンボス」の解説
字体・文字間隔・大きさ・エンボスの高さ・位置を規定している。
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