エンボイXUV
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 02:02 UTC 版)
2003年に登場した5人乗り「エンボイXUV」はピックアップトラックとSUVを融合させる試みであった。エンボイXUVは1960年代のスチュードベーカー・ワゴネアを連想させる可動式のリアルーフセクションを備えていた。リアルーフが前方にスライドすることで室内高を超える高さの貨物を積載できた。横開きにも下開きにもできる2ウェイテールゲートを持ち、リアのスライドガラスはテールゲートの中に収まる。また、荷室と客室を仕切るための「ミッドゲート」を備えていた。ミッドゲートは背もたれと同じ高さの上半分を仕切るスライドガラス付きのプラスチック製パネルである。カーゴエリアは防水加工され、また簡単に水洗いできるように排水システムが取り付けられた。 ピックアップトラックもしくは(ミッドゲートの起源となった)シボレー・アバランチのようなトラック風の車種に対するエンボイXUVの優位性はルーフとリアガラスを閉じることで、ルーフの高さまであるカーゴエリアを密閉された状態で確保することができる点である。逆に劣る点はカーゴベッドエリアが短いことや側面ガラスが壊れやすい点である。 エンボイXUVの販売は低調で、年3万台の目標に対し2004年の実績は約12,000台に留まった。XUVの製造は2005年3月15日で打ち切られた。
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