エンボスレスカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 02:03 UTC 版)
「VIEW Suicaカード」の記事における「エンボスレスカード」の解説
Suicaでは非接触ICカード通信技術 FeliCaを利用している。一般のFeliCa利用カードにはアンテナ線がカードの端に沿って四角型に配置されているが、Suicaの場合は他のFeliCa利用カードと重ねて使用しても改札機の電波を受信しやすくするために木の葉の輪郭のようなアンテナ線配置になっている。そのため、カード中心部に近い位置を走るこのアンテナとカード番号などを刻印するエンボスが干渉することから、クレジットカードとしては世界初のエンボスレスカード(カード番号の凹凸がないカード)として発行された。 この結果、未だインプリンタによる刻印写し取り方式が主流である東南アジアや中国本土の市中での決済が滞るとの懸念からVISA Internationalが難色を示し、当初は日本でのみ利用可能とした。その後利用実績が考慮され、2004年(平成16年)4月30日より国際的に使える様になった(これに伴い従来のVIEW-VISAカードの新規受付は中止となった)。 VIEW Suicaカードの中で、VISAおよびMasterCardブランドのカードの表面には、インプリンタでは使用できないことを意味する「ELECTRONIC USE ONLY」という注意書きが表示されている。なお、株式会社パスモが発行する一体型Pastownカード(VISAブランドのみ)などのPASMOや、阪急阪神カードのエメラルドSTACIA PiTaPa VISAカードなどのPiTaPaのように、交通系ICカードが一体になっているクレジットカードは全てエンボスレスカードになっている。またVIEW SuicaカードのJCBブランドの場合は、カードの裏面に「インプリンタは使用できません」という注意書きが記載されている。
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