FeliCaとは? わかりやすく解説

フェリカ【FeliCa】


FeliCa

読み方フェリカ

FeliCaとは、ソニー開発した非接触ICカード技術方式のことである。交通機関乗車券電子マネーシステムなどで広く利用されている。

FeliCaには小型ICチップアンテナ搭載されており、電磁波によってリーダ/ライタ無線通信を行うことができる。これにより端末カードをかざすだけで処理を済ませることが可能となっている。通信速度は212kbpsで、約0.1以内で処理が完了するという高速処理も特徴となっている。

また、FeliCaは暗号化をはじめとしたセキュリティ機能備えており、非接触ICカードとしては世界ではじめて、セキュリティ評価基準国際標準であるISO / IEC 15408 EAL4 の認定受けている。

FeliCaはJR東日本の「Suica」やJR西日本の「ICOCA」、都心地下鉄などにおける共通仕様である「PASMO」などにおける通信方式として採用されており、非接触式ICカード乗車券システムとしてはデファクトスタンダード事実上の標準となっている。SuicaPASMOなどについては、相互利用も可能となっている。

また、プリペイド型電子マネーサービス「Edyのような電子マネーとしてもFeliCaが利用されている。Edy全国コンビニエンスストアなどで利用可能になっているほか、乗車券など他の機能一緒に搭載されていることも多い。

FeliCaは形状カード型制約されず、比較自由な形態をとることができる。そのため携帯電話などへの組み込み進んでおり、各キャリアで「iモードFeliCa」「EZ FeliCa」「S!FeliCa」などのFeliCa搭載端末提供されている。これらのFeliCa搭載端末では、リーダ/ライタ携帯電話かざしてEdyによる決済などを行うことができる。

ちなみに、「FeliCa」の名称そのものソニー登録商標である。FeliCaの最初採用事例は、1997年香港導入された「Octopus Card」だった。


参照リンク
FeliCa - (Sony Japan
電子商取引のほかの用語一覧
電子マネー・決済システム:  Edy  eビリング  イーマネーバンド  FeliCa  Google Wallet  PayPal Here  非接触式ICカード

FeliCa

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 17:36 UTC 版)

FeliCa(フェリカ)は、ソニー(後のソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズを経て2代目ソニー=旧:ソニーモバイルコミュニケーションズ)が開発した非接触型ICカードの技術方式、および同社の登録商標である。


注釈

  1. ^ 2013年春以降に初の対応機種が発売される事が決定[13]

出典

  1. ^ 非接触ICカード用の次世代FeliCa ICチップを開発』(プレスリリース)Sony Japan、2011年6月10日https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201106/11-066/2019年9月1日閲覧 
  2. ^ セブン、世界標準のタッチ決済導入 FeliCa非搭載スマホでもOK - Engadget 日本版
  3. ^ a b Sony Japan ソニーの非接触ICカード技術 FeliCa(フェリカ) ICチップの累計出荷100,000,000個を達成』(プレスリリース)ソニー、2005年10月19日http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200510/05-055/index.html2017年5月14日閲覧 
  4. ^ 平成19年版 情報通信白書 第2章 情報通信の現況 コラム ICカード乗車券の動向”. 総務省. 2019年5月19日閲覧。 “非接触型(ICチップとリーダー/ライターの間の情報のやりとりを微弱な電波により行う方式)のICカード乗車券については、平成10年8月に広島の交通事業者が導入したのを皮切りに、”
  5. ^ 首相官邸知的財産戦略本部国際標準に関する基礎概念の整理 (PDF)』(レポート)、2006年9月21日、22頁。2014年9月14日閲覧
  6. ^ “FeliCaやSuica巡る特許係争,ソニーとJR東が二審も勝訴”. 日経 xTECH(クロステック) (日経BP). (2009年3月30日). https://tech.nikkeibp.co.jp/dm/article/NEWS/20090330/167997/ 2019年9月2日閲覧。 
  7. ^ “au、おサイフケータイやワンセグを搭載したAndroid携帯「IS03」を発表”. ギズモード・ジャパン (メディアジーン). (2010年10月4日). https://www.gizmodo.jp/2010/10/auis03.html 2019年9月2日閲覧。 
  8. ^ 「1カ月分が1週間で売れた」 モトローラの「moto g7」シリーズが好調の理由”. ITmedia Mobile (2019年7月8日). 2019年7月9日閲覧。
  9. ^ 「ニュースリリース 非接触ICカード用の次世代FeliCa ICチップを開発 〜新たに高セキュリティー暗号方式AESを採用〜」『Sony Japan』 ソニー株式会社、2011年6月10日
  10. ^ FeliCa事業部「FeliCa カード ユーザーズマニュアル 抜粋版 Version 2.01」 ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社、2017年4月
  11. ^ a b 「ニュースリリース 非接触ICカード技術 “FeliCa”の使用用途を拡大 無線インターフェースモジュール“FeliCa Plug”、及び“FeliCa Lite” ICカードチップを開発」 ソニー株式会社、2008年12月16日
  12. ^ おサイフケータイについて」『FeliCa Networks』 フェリカネットワークス株式会社
  13. ^ イー・モバイル初となるLTE対応スマートフォンを発売予定~クアッドコアCPU、4.7インチHDディスプレイ搭載、テザリング、モバイルFeliCa™対応ハイエンドモデル~』(プレスリリース)イー・アクセス、2012年11月12日http://www.eaccess.net/cgi-bin/press.cgi?id=13862019年9月2日閲覧 
  14. ^ “かざすと楽しい”をFeliCaで実現――ソニーブース ITmedia 2009年3月5日
  15. ^ 米国進出の第1歩――FeliCaハワイプロジェクトとは ITmedia 2007年12月5日
  16. ^ ケータイクレジットに致命的な弱点 FACTA 2006年9月号
  17. ^ 2007年1月号の読みどころ ソニー激震――暗号破られた「電子マネー」 FACTA 2007年1月号
  18. ^ FeliCaの暗号が破られた?――ソニーは完全否定 ITmedia 2006年12月20日 - 記事内容は非常に曖昧と指摘。
    議論すべき時が来た組み込み機器のセキュリティ ITmedia 2006年12月26日 - 具体的かつ合理的な説明に欠けると指摘。
  19. ^ 議論すべき時が来た組み込み機器のセキュリティ、高橋睦美、ITmedia、2006年12月26日
  20. ^ 脆弱性関連情報の届出受付”. IPA 独立行政法人 情報処理推進機構. 2019年9月2日閲覧。 - 「届出の対象」の (1)。
  21. ^ FeliCaの暗号が破られた?――ソニーは完全否定、吉岡綾乃、ITmedia、2006年12月20日
    ソニー、「FeliCaの暗号は解読されていない」と説明、関口聖、ケータイ Watch、2006年12月21日
  22. ^ JIS X 6319
  23. ^ 特許3709946
  24. ^ 特許4268690
  25. ^ 高周波利用設備の設置に関する申請手続き”. 電波利用ホームページ. 総務省. 2019年9月2日閲覧。



FeliCa

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 10:44 UTC 版)

非接触型決済」の記事における「FeliCa」の解説

フィーチャーフォンのFeliCaを利用する決済は、おサイフケータイ対応している従来フィーチャーフォンガラケー)の外、現在[いつ?]新たに発売する携帯電話ガラホ呼ばれるフィーチャーフォン類似する携帯電話)にも装備されている。そのうえ、すでに楽天Edy標準装備されているため、初期設定行いチャージをすれば、すぐに利用することが出来る。また、NTTドコモは、902iSシリーズ以後iDNTTドコモでのサービスであるdカード(旧DCMX)のアプリ標準装備されており、dカード mini(旧DCMX mini)なら(簡易な審査存在するが)初期設定行えばすぐ利用できたが、2019年2月26日21を以てiモードケータイdカードiD及びdカード mini終了した

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「FeliCa」を含む「非接触型決済」の記事については、「非接触型決済」の概要を参照ください。


FeliCa

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 11:32 UTC 版)

Suica」の記事における「FeliCa」の解説

「FeliCa」も参照 技術的には、ソニー開発した非接触型ICカード技術である「FeliCa」を採用している。非接触型のため、パスケースや鞄などから取り出す要はなく、パスケースごとタッチして利用できる。なお、読み取り可能範囲半径10cm程度あるので空中通して利用可能場合があるが、Suica改札機との通信時間確保するため、Suicaパスケースなどを読み取り機に(かざすのではなくタッチさせて改札機通過する使い方、すなわち「タッチ&ゴー」をJR東日本では推奨している。 FeliCaはすべて13.56MHz帯の周波数無線使用して通信発電するため、通信可能圏内にある複数のFeliCaが通信可能となる。アンチコリジョンに対応していれば複数カード重ねて干渉しないとされており、本カード対応しているが、電子マネーカードの「Edy」(現:楽天Edy)は非対応で、本カードEdy重ねて使用しようとすると相互に干渉することがある。さらに、複数のFeliCaが読み取り機からの電波奪い合い通信必要なエネルギー供給できずにエラー起こしてしまうことがあるまた、IC運転免許証とも相互干渉起こしエラーとなる場合もある。

※この「FeliCa」の解説は、「Suica」の解説の一部です。
「FeliCa」を含む「Suica」の記事については、「Suica」の概要を参照ください。

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