ヒッパソス (ギリシア神話)とは? わかりやすく解説

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ヒッパソス (ギリシア神話)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/18 05:18 UTC 版)

ヒッパソス古希: Ἴππασος, Hippasos)は、ギリシア神話の人物である。主に、

のほか多くの人物が知られている。以下に説明する。

エウリュトスの子

このヒッパソスは、オイカーリアの王エウリュトスの子である[1]カリュドーンの猪狩りに参加した[1][2]

ケンタウロスの1人

このヒッパソスは、ケンタウロスの1人である。ペイリトオスヒッポダメイアの結婚式を祝ったが、ラピテース族との戦いでアパレウス、ビアノール、ネデュムノス、リュコペス、リーペウス、テーレウスとともに、テーセウスに討たれた[3]

レウキッペーの子

このヒッパソスは、オルコメノスの王ミニュアースの娘レウキッペーの子である。ディオニューソス神によって気を狂わされた母とその姉妹たちミニュアデスに殺された[4]アイリアーノスも同様の物語を伝えているが、レウキッペーの子供の名前については言及していない[5]

ケーユクスの子

このヒッパソスは、トラーキースの王ケーユクスの子である[6]。一説によるとヒュラースと兄弟[7]。オイカーリアの王エウリュトスを攻撃したヘーラクレースの軍に加わったが、リキュムニオスの子アルゲイオスメラースとともに戦死した[6]

プリウス人

このヒッパソスは、サモス島に亡命したプリウス人である。ヘーラクレイダイの1人であるテーメノスの孫レーグニダースが軍を率いてプリウスに遠征し、ドーリス人を受け入れるよう要求したとき、ヒッパソスはプリウスの住民に武力でもって抵抗しようと訴えた。この訴えが受け容れられなかったとき、ヒッパソスとその一党はサモス島に亡命した。パウサニアースによると、ヒッパソスの子エウプローンの子ムネサルコスから、哲学者として名高いピュータゴラースが生まれたという[8]

その他のヒッパソス

脚注

  1. ^ a b ヒュギーヌス、173話。
  2. ^ オウィディウス『変身物語』8巻313行。
  3. ^ オウィディウス『変身物語』12巻352行。
  4. ^ アントーニーヌス・リーベラーリス、10話。
  5. ^ アイリアーノス、3巻42話。
  6. ^ a b アポロドーロス、2巻7・7。
  7. ^ アントーニーヌス・リーベラーリス、26話。
  8. ^ パウサニアース、2巻13・1。
  9. ^ アポロドーロス、1巻9・16。
  10. ^ ヒュギーヌス、14話。
  11. ^ ヒュギーヌス、90話。
  12. ^ 『イーリアス』11巻426行。
  13. ^ 『イーリアス』11巻446行。
  14. ^ 『イーリアス』13巻411行。
  15. ^ 『イーリアス』17巻348行。
  16. ^ スミュルナのクイントゥス、1巻279行。
  17. ^ スミュルナのクイントゥス、10巻126行。
  18. ^ スミュルナのクイントゥス、11巻87行。

参考文献




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