ヒッパリオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/01 00:52 UTC 版)
ヒッパリオン | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Hipparion De Christol, 1832 |
ヒッパリオン (Hipparion) は哺乳綱奇蹄目ウマ形亜目ウマ科に属する新第三紀鮮新世にいた属のこと。主にユーラシア大陸や北アメリカ大陸に生息していたウマ目ウマ科の哺乳動物。学名は「より良いウマ」の意。三趾馬。
形態
メリキップスの子孫であると考えられており、体長は1.4mほどで、現生のロバほとの大きさであった[1]。また、各脚に3本の指を持っていた。中指以外の指は非常に退化し、小さくなっており、走行するときは地面に両端の蹄はついていなかったと考えられている[2]。眼窩の前方に大きな窪みがあるのも特徴だが、この窪みの役割はまだ判明していない[2]。高歯冠で臼歯は複雑だった。
分布
旧世界全土と北アメリカ大陸[2]。
脚注
- ^ 第2版,世界大百科事典内言及, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,世界大百科事典. “ヒッパリオンとは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年2月18日閲覧。
- ^ a b c 『新版絶滅哺乳類図鑑』丸善、170頁。
関連項目
ヒッパリオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 15:39 UTC 版)
メリキップスから分岐したウマ科の中で特に変化があったのが、ヒッパリオン(Hipparion)、プロトヒップス(Protohippus)、プリオヒップス(Pliohippus)の3種である。メリキップスからもっとも変化したのがヒッパリオンで、歯冠のエナメル質が舌を隔離する壁を作っていた。北米で見つかったヒッパリオンの完全な化石は小さいポニーほどのサイズだった。化石から、カモシカのように体重が軽く乾いた大草原での生活に適応していたことがわかっている。脚の指は3本あったが、第3指のみで歩行し、第2指、第4指はすでに使われていなかった。 北アメリカではヒッパリオンとその近縁種(コーモヒッパリオン(Cormohipparion)、ナニップス(Nannippus)、ネオヒッパリオン(Neohipparion)、スードヒッパリオン(Pseudhipparion))は繁栄した。また、中新世の間に、アジアやヨーロッパにわたっている(ヨーロッパではアメリカの化石よりも小さなヒッパリオンが見つかっている。特にアテネで見つかった化石が有名である)。 シマウマやロバなどにはヒッパリオンから進化したという説が有力である。
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