シブヤハンティングゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 15:28 UTC 版)
「ダーウィンズゲーム」の記事における「シブヤハンティングゲーム」の解説
「海賊王との決闘ゲーム」の開催中、シブヤで突如発生したイベント。至る所に次々と転送されてくるグリードと呼ばれる怪生物を倒す。一般人への被害が出てからイベント告知されるなど対応が後手に回り、GMから日米両政府に情報のリークがあり自衛隊機なども投入されたものの、有効な手段とはならず、シブヤの都市機能は崩壊してしまう。 また、世界線Oでは「遠見」の荒神力によって1000年前からこの災いが現れることが予言されていた。 混沌の鼠(グリード) どこかからか渋谷シブヤモヤイ像周辺へ転送された生物。複数の種類が存在し、どれも銃を理解して回避する高い知能を持つ。グリード同士は一種のメッシュネットワークで結ばれ、相互に通信し合い、全体で情報共有する仕組みを持っている。 小さめの熊かクズリのような外見の「グリードS」は、凶暴かつ肉食性で人間を襲って捕食するうえ、拳銃や装甲車の突撃程度では死なないほどにタフ。単眼のマンモスのような「グリードLL」は、巨体に加えて鼻から強力な酸を噴射して人間を溶解する。グリードSが足止めをしている間にグリードLLを呼び寄せるというコンビネーションが得意。 巨大なトンボに似た姿の偵察機グリードも存在し、人間を目視すると座標を特定して他のグリードを転送で送り込んでくる。転送は恣意的に行われ、屋外だけでなくビルの中や空中のAH-64のコクピットにまで出現している。その他にも犬や大型霊長類に似たグリードが登場している。 さらに喰った人間そっくりに化ける能力を持ち、人間の集団内に溶け込んで同士討ちや事故を引き起こす人型グリード「グリードD」も存在する。ただし一部の感覚系異能を誤魔化すことはできない。 1巻で登場したシブヤモヤイ像周辺の転送跡は、グリードと有力プレイヤーとの闘いの結果であることが示唆されている。 最上位種として『上級分体(ガーズ)』が存在しており、24巻時点では《エミュレーター》、《ウィッチ》、《ジッター》(ジッターは名前のみ)、25巻時点では《タワー》が登場。富士山麓にある大規模工場の跡地を異界に変えて根城とし、彼らの「王」を探し求めている。 《エミュレーター》 カナメが最初に遭遇したガーズ。他人の脳に手のひらを差し込み、その姿形を(対象が異能を所持していた場合は、その異能も)記憶。その記憶した人物に自在に変化する能力を持つ。生命力も高く、頭部を切断されても行動力を維持、自己治癒能力を持つイッタの姿に変化して回復してしまう。ただし、異能を使用する場合はその人物に変化せねばならず、したがって一度に複数の異能を用いることはできない。また、ワンのように個性の強い人物に変化した場合、性格や言動がコピー元に引きずられるという欠点を持つ。通常時は「異能は持っていないが精神的に安定しており、他の人物にも変化が楽」という理由から、圏外村の一般兵の姿を好む。 登場時は「王」の捜索と破壊活動を兼ねて配下のグリードとともに圏外村を急襲すると、多数の一般兵と異能使いとを殺害。グリードの一部を囮として動かしながらダムを破壊しようとしたところで遭遇したスズネが時間を稼いでいる間に到着したカナメ・ダンジョウと戦闘となり追い詰められるも、この世界では死亡しているはずのワンに変化し、とっさにカナメとスズネをかばったダンジョウを斬殺。さらにカナメを殺害しようとするが世界Oからのシュカの見えない攻撃を感知し慌てて回避。直後、《ウィッチ》からの指示により撤退していった。 東海道打通作戦では攻撃部隊への潜入を狙っていたが、さすがに警戒が厚く断念。その後、「蝿の王」でGMを不意討ちするも、カナメの助言によりあらかじめ備えていたGMに攻撃を防がれ、熱線で頭を焼き切られ一時撤退。イッタの姿で肉体を再生させたところでカナメとオボロのコンビと対峙する。 《ウィッチ》 白いローブをまとった無表情な児童の姿をしたガーズ。一人称は「僕」。無数の昆虫型グリードを操る。グリードに支えさせることで常時飛行している。 圏外村では自衛程度に徹しながら《エミュレーター》に《ジッター》からの指示を伝達、離脱を援護すると本拠地へと帰還した。 東海道打通作戦では空自との交戦後、不意討ちに失敗した《エミュレーター》の後詰めとして本格参戦。グリードをもって上級からカナメたちに襲いかかる。 異能は未来を観測する『運命観測(ラプラス)』。 《タワー》 拠点内で「門」と呼ばれる謎の大型球体空間を防衛する、禿頭巨漢のガーズ。趣味は筋トレ。見た目通りの怪力に加え、手で触れることで地面も含めて半径20メートルほどの固体を自在に変形させる異能『巨人の拳(タイタンフォール)』を持つ。「王」に対する忠誠心は非常に高いが、「物事を単純に考えすぎる」と《ウィッチ》からは懸念を受けている。 東海道打通作戦では《ウィッチ》と同様、《エミュレーター》の後詰めとして参戦。直接GMを狙う中、能力的な相性を勘案したセイゲンとの対決に移る。
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