ゲーム以外のメディアにおける描写
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 23:51 UTC 版)
「シーダ」の記事における「ゲーム以外のメディアにおける描写」の解説
角川書店刊の漫画化作品(佐野真砂輝&わたなべ京・著)と『OVA版』のライナーツノーツでは、愛馬であるペガサスの名前は「エルカイト」とされている。一方、エニックス刊の漫画化作品(箱田真紀・著)ではペガサスの名前は「ティーエ」である。 箱田版では、マルスの髪飾りをシーダが贈り物として渡している。佐野&わたなべ版ではマルスがシーダにアクセサリーを贈っている。 シーダがアリティア軍に参戦する経緯は、島田ひろかずの漫画『ファイアーエムブレム』では、「マルスの後を追う」。『電撃CD文庫』版では「タリス王女として」。佐野&わたなべ版では「天馬騎士の門出」。『OVA』版では「最初はタリスに残っていたが、父王に説得されてマルス達を追う」。ファミ通文庫篠崎砂美版の小説では、「タリス王国の名代」として参戦と、どの作品でも一致しない。 佐野&わたなべ版のシーダは、騎士で体力があるためレナの看護の手伝うシーンが多く、手荒れも気にしない。「天候の事なら天空騎士と竜騎士が詳しい」といった知識もある。シーダが「騎士が戦いで死ねるなら本望」「マルスの側にいるために血で汚れても構わない」と語っている通り、偵察、敵将の足止め、マリクとの連携攻撃や援護、天馬から下りて戦う、2回もミネルバに戦いを挑む姿勢をとるなどの戦闘シーンが非常に多い。しかし、タリスがガルダの海賊に襲われた時とレフガンディの戦いでマルスが重傷を負った時に、マルスの元へ泣きながら真っ先に駆けつけたり、マルスがニーナとの謁見でアンリとアルテミスが成就しなかった恋が実るんじゃないのかと嫉妬するなど年相応の弱い一面も持つ。前述のナバールの説得会話は、この作品ではマルスが対応している。『暗黒竜と光の剣』にあった(『紋章の謎』では削除されている)「ペラティの火竜」のマップの場所で神殿から「ドラゴンキラー」をシーダが入手したが、マルスがこの剣を使おうとしても重くて使用できず、シーダは軽くて使用できるというエピソードがある。これはシーダの武器LVの成長が高くマルスは武器LVの成長が低い為、闘技場等でマルスのLVをかなり上げない限り、『暗黒竜と光の剣』を普通に遊んでいても起こる現象である。この作品及び後述『ラジオ』版のイラストでは髪の色がピンクに描かれている。 島田版では、マルスを庇ってガーネフのマフーの魔法で絶命する。姉のエリスの「オームの杖」で生き返らせようとするが、霊となって登場しメディウスを倒す方法が解らないという理由で復活を拒否する。ガトーからメディウスの弱点を聞いてマルスに伝えた後に復活する。なおこの漫画は『紋章の謎』発売前の連載だったので、服装もオリジナルゲームの『暗黒竜と光の剣』の服に準じている。ファミリーコンピュータMagazineで島田ひろかずは「シーダは、(他のキャラクターと比べて)無個性でたまたま戦闘に参加した感じ」とコメントを述べていた。 『OVA版』では、マルス及びアリティア騎士団の受け入れに対して反対するタリスの民を積極的に説得する。剣の稽古をしていると語っている通り、騎士としての基礎戦闘の嗜みもある。怪我の応急処置なども出来る。料理も出来、マルスにご馳走を振舞う時、父からの説得時にはオリジナルゲームには無いポニーテールで登場をしている。しかし、父を助けようするもシーダ自身がさらわれたり、シーダを助けたマルスが敵からの不意打ちで殴られて気絶した時にシーダ自ら庇うという、騎士よりも自己感情で行動したり、ガルダの長の美人の娘がマルスにおもてなしをして欲しいという時に照れるマルスにやきもちを焼いたり、マルスとアリティア騎士団達がガルダの長との会話が長く待っていられなくてイライラするなど、感情の起伏が激しい一面もある。後述のナバールの説得会話や、オグマでサムトーを説得した時のシーダに関連した内容もある。 『NTT出版 ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』、水縞とおるの漫画「紅の剣士」ではオリジナルゲームの「デビルマウンテン」以前に賊に襲われたシーダたちをナバールが助けているエピソードがある。この時のシーダは天馬に乗っていない状態で(1コマで上半身絵しかない)戦っていた。後述のナバールの説得会話は短編漫画だったため、説得の経緯が省略されているので不明である。 篠崎版ではオリジナルゲームの「デビルマウンテン」の以前に、タリスの豪族の残党による反乱でシーダが浚われており、この事件でナバールと出会っている表現がある。その経緯もありこの作品での説得はオリジナルゲーム同様シーダが対応している。『紋章の謎』でのサムトーの説得はシーダではなくサムトー自身がオグマに接触して仲間になっている。 漫画家・しりあがり寿においては終始お笑い系である。『公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科』では、しりあがりがマルスになりきり、弓に攻撃されて死亡したシーダに対して「シーダ! 死んじゃやだー! リセット」という締めで終わらせている。『公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』の「任天堂未公認 異説アカネイアの歴史」の中においては、「アカネイアの歴史2/ルネッサンス」に「マルスが死んで悲しむシーダを早速口説くナバールとカシムの絵」をピエタ風に描かれている。 『ファイアーエムブレム百科』のシーダの紹介はペガサスを扱うのはタリス一で、マルスを兄のように慕っている。また、説得に関しての記述がありシーダの知性と美貌が必要という内容になっている。 『FIREEMBLEM TACTICS』では、イラストレーター・河野嘉之がストーリーに合わせたイラストを各マップで1枚描かれており、シーダも「マルスの旅立ち」にマルスと共に描かれている。 シーダの私服は、佐野&わたなべ版では天馬に乗ることが多いため、ギリシャ神話風や『紋章の謎』の公式イラスト風の服かそれに下半身に半スパッツ系がほとんどで(正装でも服が豪華になっている程度)、ドレスは14歳の時にマルス達を出迎えた時にシンプルで動きやすいものを身に着けていた。『OVA版』ではマルスの村人服と同色の黄色の村娘系の服。島田版では過去のシーンで上半身のみであるがブラウス、埋葬された時にドレスを着用。水縞版ではシンプルなドレスとティアラ。篠崎版の挿絵にはシンプルなウェディングドレスを着用している。
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