クサントス_(ギリシア神話)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クサントス_(ギリシア神話)の意味・解説 

クサントス (ギリシア神話)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/12 09:27 UTC 版)

クサントス古希: Ξάνθος, Xanthos, ラテン語: Xanthus)は、ギリシア神話、人物、あるいはである。英語読みでザンザスとも呼称する。主に、

のほか数人が知られている。

アキレウスの馬

このクサントスは、ギリシア神話に登場する名馬の1つである。ハルピュイアポダルゲーと西風ゼピュロスの子で、バリオスと兄弟であり、不死であったとされる。またクサントスとバリオスはペーダソスとともに英雄アキレウスの持つ、3頭の名馬の1つでもあった[1]

クサントスとバリオスはもともとポセイドーンの馬だったが、ペーレウステティスが結婚したさいに贈られた[2]。その後、アキレウスはトロイア戦争に2頭を連れていき、エーエティオーンとの戦争で得た名馬ペーダソスとの3頭で自分の戦車を引かせた。パトロクロスの死によってアキレウスが戦争に復帰したとき、ヘーラーはクサントスの口を借りてアキレウスに死の運命を予言した[3]

アキレウスの死後、クサントスとバリオスは再びポセイドーンの馬になったという[4]

プトレマイオスの子

このクサントスは、テーバイの王プトレマイオスの子である。プトレマイオスに続いてテーバイの王となった。パウサニアスはクサントスはテーバイ最後の王と伝えている。アンドロポンポスと一騎打ちで戦ったが、アンドロポンポスの謀略で殺された。その後、テーバイでは王政は廃止された。

その他のクサントス

脚注

  1. ^ 『イーリアス』16巻。
  2. ^ アポロドーロス、3巻12・5。
  3. ^ 『イーリアス』19巻。
  4. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.194b。
  5. ^ 『イーリアス』20巻、21巻。
  6. ^ ヒュギーヌス、145話。
  7. ^ 『イーリアス』5巻。
  8. ^ ヒュギーヌス、30話。
  9. ^ 『イーリアス』8巻。

参考文献

先代
プトレマイオス
テーバイ王(神話時代)
次代



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クサントス_(ギリシア神話)」の関連用語

クサントス_(ギリシア神話)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クサントス_(ギリシア神話)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクサントス (ギリシア神話) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS