キョウスケ・ナンブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 02:57 UTC 版)
[南部 響介] (Kyosuke Nanbu) 声優:森川智之 ATXチームの隊長。コールサインはアサルト4→アサルト1。男性。22歳。身長180cm。元伊豆基地所属のテストパイロット。階級は曹長→少尉→中尉。シリーズ初登場は『COMPACT2』。声が付いたのはドラマCD「スーパーロボット大戦α オリジナルストーリーD-3」。『COMPACT2』のみスペースコロニー出身という設定。 普段は無愛想で寡黙だが、表面に出ないだけで実際は静かに燃える熱血漢である。己の熱しやすい性格をよく理解し自戒してはいるが、自分を罠にはめたハンス・ヴィーパーやエクセレンを拉致したイングラム、アルフィミィ等一部の相手に対しては私情を隠さず戦ったことがある。 熱しやすい一方でプロ意識は高く、感情を押し殺して目の前の任務に徹するように努めている。しかしまだ若いため、戦士としても指揮官としても未熟な面が散見される。 趣味はギャンブルで、基本的に分の悪い方に賭ける大穴狙い。攻撃や戦力をギャンブル用語(「カード」や「切り札」「ジョーカー」など)に例える癖がある。思い切りの良さと判断力がよい結果を生むことが多く、ゼンガーらはその実績を高く評価している。しかし実際のギャンブルでは大穴狙いがたたってめっぽう弱く、賭け仲間のタスク相手に負けが込んでいる模様(愛機のアルトアイゼンを担保に入れるほど。この時だけは勝ったらしい)。エクセレンに借金まであり、彼女からはギャンブルを止められている。 射撃は苦手だが、近接戦闘での操縦技術に優れる。量産型ゲシュペンストMk-IIではキョウスケの操縦に追従できないとマリオンに評価され、元教導隊のゼンガーと真正面からまともに戦える数少ない人物(『OG』の時点では「リシュウとキョウスケだけ」とゼンガー自身が発言)とされている。実際にゼンガーと対峙した際は、全高でアルトアイゼンの2倍以上ある特機のグルンガスト零式を相手に渡り合った。 現在のキョウスケの性格は『IMPACT』がベースになっており、『COMPACT2』では性格や言葉遣いが若干異なる。ギャンブル好きの面も『IMPACT』以降に追加されたものである。 士官学校時代、搭乗していたシャトルの墜落事故から生還した過去を持つ。これはキョウスケとエクセレンを除く全員が命を落とした大事故である。『OG』においてはビルトラプター分解事故からも生還している。特殊な事情により生還したエクセレンと違い、キョウスケは純粋に本人の運で生き残ったという奇跡的な強運の持ち主である。『COMAPCT2』ではエクセレンと同様に衣服も傷つかずに助かっている。『OGs』では、オペレーション・プランタジネットにおけるアクセル・アルマーとの交戦で搭乗機のアルトアイゼンが全損に近いレベルで大破したが、キョウスケ自身の負傷は打撲と擦過傷程度で済んだ(GBA版やTVアニメ『OGIN』では重傷を負い手術室送り、後者ではしばらく右目に眼帯をつけていた)ことに対し、それが強運という一言で片付けられるのか、ラミアがいぶかしむ一幕もあった。 並外れた強運以外はただの人間であり、念動力などの特殊な能力は持たないが、この事故で接触したためかアインストの声を解することができる。 相棒であるエクセレンのことは普段は素っ気無く扱うものの、内心では何よりも彼女を大切に思っており、彼女を利用、または傷つけた人間には相応の報復を行っている。自分からエクセレンに対し積極的にアプローチする描写は少ないが、『COMAPCT2』『IMPACT』などでの度重なる説得や独白、『OG』で救い出したエクセレンを無言で強く抱き締める等、静かだが激しい愛情を感じさせる描写がある。『OG2』エンディングにおいて「もしエクセレンが再びアインストとして覚醒するようなことがあれば、自分が手に掛ける」と誓い、アインストである自分という存在の正否、ひいては生きることに悩む彼女を励まし、暖かく受け入れた。 エクセレンとの馴れ初めは作品ごとに微妙に異なる。『COMPACT2』や『IMPACT』では物語が始まる前から恋人同士であるが、『OG』では士官学校時代には面識はない。前述のシャトル事故時にキョウスケがエクセレンを助けた時も、たまたま隣に座っていただけの関係である。二人が再会した時も「どこかで会ったことがある」程度にしか覚えていない。しかし『OG』中盤でイルムからエクセレンが事故のもう一人の生存者であることを聞き、彼女が自分が事故のときに庇った女性であることを思い出す。『OG2』では「あれがアインストと関係あるのか」と発言している。 『OG』ではいつエクセレンと恋人同士になったきっかけが明確にされていないが、漫画『Record of ATX』では恋仲になることを示唆する出来事が描かれている(後述のエクセレンの項を参照)。なお『COMPACT2』『IMPACT』の隠しステージにおいて、戦後エクセレンと結婚したと語られている。 部隊での位置はそれぞれの作品・世界ごとに異なる。『COMPACT2』『IMPACT』ではシャトル事故で生き残ったのが彼ら2人だけという点が軍で疑問視され、2人は宇宙と地上の別部隊に配属された。キョウスケはテストパイロットとして地上の極東支部に配属されている。両作品とも階級は最初から最後まで少尉である。 『OG』ではATXチームに最後のメンバーとして配属されアサルト4となったが、ゼンガーがチームから抜けたため隊長に推され、コールサインもアサルト1に変更。イングラム離反後は中尉に戦時昇進しPT部隊の戦闘指揮官も務めた。ただし『OG2』以降はカイの不在時を除き戦闘指揮を執るような描写はない。『OG1』におけるハンス、理由があるとはいえ離反したゼンガーやイングラム、『OG2』ではリーの裏切りと、上官に恵まれない傾向にある。 名前の由来はニューナンブM60および、「キョウスケ」という元スタッフの愛猫の名前から。乗機はアルトアイゼン→アルトアイゼン・リーゼなど。専用BGMは「鋼鉄の孤狼(ベーオウルフ)」。北米版『OG2』での曲名は「Beowulf」。
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