イベント・カードに関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:44 UTC 版)
「桃太郎電鉄シリーズ」の記事における「イベント・カードに関して」の解説
『初代』からの伝統として、隠しイベントとして「女湯」を覗くことができる。方法は、「その他」コマンドでマップのどこかの温泉のイラストを調べる(作品によっては特定のカードの所持や温泉物件の所有が条件となっている場合も)、借金が100億になる、全ての物件を購入するなど、作品によって異なっている。また『7』では女湯カードも登場し(実際はダミーである)、シリーズによっては男湯のイベントも存在している。女湯のイラストは土居が書いたものもあればプロの漫画家・イラストレーターが書いたもの、『ジャンプ放送局』の名物コーナーの1つ「ミスJBSコンテスト」の常連が書いたもの、さくまが編集長を務めたイラスト投稿誌『チョコバナナ』の常連が描いたものもある。近年ではそれらのイラストレーターたちとのつながりが薄くなったせいか、土居の手によるイラストが多くみられるようになった。なお女湯をのぞくイベント(および温泉イベント)は桃太郎シリーズ伝統のものでもあり、初代『桃伝』から存在している。「電鉄」では『V』まで、「伝説」ではPS版まで、それぞれ作品ごとに技術の向上とあわせ段々と綺麗なアニメ絵のグラフィックに変化していく。しかしCEROレーティングのA指定ゲームであるため2000年頃を境にお色気要素は自粛されることになった。性的表現の規制が緩かったPCエンジン時代の作品では、乳首の描写すらあった。SFC版・PS版などでは最初は湯気に隠れイラストがよく見えない状態になっており、しばらく放置すると湯気が消えイラストの全体像が見えるという演出もあった(覗きをしていた罰として持ち金を取られる)。この女湯イベントは、他社作品でさくまが製作を担当したボードゲーム(『怪物パラ☆ダイス』『さくま式人生ゲーム』『お仕事式人生ゲーム めざせ職業王』)にも受け継がれている。 目的地到着時にもらえる援助金は1億4620万円×インフレ率となっている。基準の金額である1億4620万円の下4桁である「4620」はハドソンの創業者である工藤裕司が好んでいた蒸気機関車「C62(シロクニ)」が由来となっている。 メカボンビーRXのデザインは、漫画家の鳥山明が担当。 『V』で初登場したペペペマンは、キャラデザ・イラスト担当の土居がペプシマンを言い間違えたところから誕生した。 『III』『DX』に登場する「ちばばカード」の由来は、制作スタッフの千葉がプレイ時に名前入力で間違えてボタンを連打してしまい「ちばばば」になってしまったエピソードから。効果がぶっとび系カードであることも、千葉が「ぶっとびカード」を好むのが理由。『DX』ではぶっとび時にヘリコプターではなくふんどし姿の千葉になる。また、キャラクターデザインを手掛ける土居孝幸による千葉を主人公とした4コマ漫画「ちばばの法則」「ちばばの法則2」がそれぞれKKベストセラーズから発行された「スーパー桃太郎電鉄III 究極本」「スーパー桃太郎電鉄DX 究極本」に掲載されている。 『7』以降の作品で主に借金を背負った時に流れるBGM「泣き落としのバラード」は、元々は『II』のなきおとしカード用のBGM「なきおおとしカードのテーマ」だったことが曲名の由来。 大恐慌や、COMキャラクターの餓鬼のスランプ時の際に流れるBGM「大恐慌エレジー」(関口和之作曲)は、大恐慌がはじめて登場した『DX』の通常フィールドBGM「サイコロ・マーチ」のアレンジである。 各地のプロ野球チームの収益率は、発売直前時点での、実際のチームのペナントレースでの戦績が元ネタ。 『7』までは、プレイヤーの名前を「べいすた」にすると、横浜のプロ野球チームの名前が必然的に「横浜ベイスターズ」になり、勝率が跳ね上がる。さくまが大ファンだったことが理由だが、『jr.』で廃止された(この直後の1998年秋に横浜ベイスターズが優勝している)。『DS(TOKYO)』でも中華街のプロ野球チームの優勝イベントがある。 大阪のプロ野球チームのみ優勝時にもらえる金額が高い。このチームは阪神タイガースそっくりのユニフォームだが、阪神は大阪ドームで主催試合はしていたものの本来の本拠地阪神甲子園球場は兵庫県西宮市にある(『12(西)』では甲子園、携帯版『KINKI』では西宮の物件として登場)。『12(西)』でも、甲子園のプロ野球チームの優勝イベントがある。大阪市に存在していた球団は大阪近鉄バファローズである。 作品によってはコンピューター操作専用の架空チームが、ハドソンの本社があった札幌にちなんだものになっている。日本シリーズ「札幌ヒュービーズ(『SUPER』『II』)」「札幌ドサンコーズ(『III』 - 『12』)」、Sリーグ「札幌ドサンコス(『III』)」「ポプラ札幌(『DX』 - 『7』)」。実際に札幌のチーム(北海道日本ハムファイターズ)が日本シリーズで初めて戦ったのは2006年のことである。『G』以降では、札幌の物件として「プロ野球チーム」が登場するため廃止(「東京シタマチーズ」に変更)。 ハドソンは過去にコンサドーレ札幌のユニフォームのスポンサーを務めていた時期があった。 『ファミリーコンピュータMagazine』で、『III』のウソ技として「銀河鉄道に行ける」という物が掲載され、これを見たさくまがウソ技を忠実に再現して『DX』以降で採用されたのが「銀河鉄道カード」である。 かつて「桃鉄で1ターンに進めるのは30マスまでという掟がある」とさくまが日記に書き込んでいたことがあるが、『16』ではリニアカードの仕様変更により最大48マスまで進むことができるようになった。 数ターン以内に処分しないと莫大な損害をもたらす「とりかえしカード」はバッファロー吾郎の木村明浩がテストプレイで手持ちカードを覚えられないことから生まれた。 1位以外のプレイヤーが持っていると、毎月お金が増える「虎視眈々カード」は、「桃の陣!」のトークコーナー中に、桃鉄を知らないスピードワゴンの井戸田潤の発言によって生まれた。 大河ドラマや歴史ヒーローのイベントが登場している背景には、さくまが大河ドラマファンであることが大きい。
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