アニメ絵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/23 23:55 UTC 版)
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アニメ絵(アニメえ)とは、イラストにおける着色表現方法の一つ。アニメ塗り(アニメぬり)とも呼ばれる。
「アニメ絵」の言葉の由来は、アニメにおけるセル画の着色方法である。輪郭や境界線をはっきり線で描き、色や影のグラデーションを単純化させ段階的に表現するというものである。このような塗り方は、多数の動画担当のスタッフで数千枚、数万枚のセル画を描いているアニメにおいて、絵の陰影の付き方を統一させて違和感がないように見せるため採用されたものと思われる。ただし最近はほとんどのアニメがセル画ではなくコンピュータグラフィックスによって製作されているため、このような従前のアニメ絵を用いず、原作漫画などの雰囲気に近い絵柄で映像化されている作品も、一部存在する。
3Dモデルのシェーディングでこのような陰影の付け方を再現する技術をトゥーンレンダリング、トゥーンシェーディングなどと呼ぶ。見た目とは裏腹に複雑な処理が必要であり、いまだ発展途上の技術である。
また、写真や絵をシルクスクリーン印刷など、少ない色数で再現しなければならないときは色の変化の度合いを単純化させ、アニメ絵のような独特の絵柄にすることがある。
関連項目
アニメ絵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 18:02 UTC 版)
「ヴァンパイア (ゲーム)」の記事における「アニメ絵」の解説
『ヴァンパイア』以降のカプコンの2D対戦型格闘ゲームでは、それまでの『ストリートファイターII』などのようにドットパターンを駆使したグラデーションでの陰影表現とは異なり、キャラクターの陰影を2 - 3階調で表現するアニメ絵(セル画塗り)の手法を用いている。このアイディアは岡本吉起によるもので、当時グラフィックの監修をしていた安田朗は「塗りの時間は短縮できるがグラフィック自体の情報量が減る分しっかりとしたデッサンが必要で、これまで以上に精緻なアニメーションパターンを作らないと間が持てない」と乗り気ではなかったが、徹底したキャラクターデザイン監修の甲斐もあり本人も納得のいくセル塗りとアニメーションパターンになったという。
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