アレクサンドル・ガスコインの権能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:36 UTC 版)
「カンピオーネ!」の記事における「アレクサンドル・ガスコインの権能」の解説
電光石火(ブラック・ライトニング, Black Lightning) アレクサンドル・ガスコインが雷と幻視を司る堕天使レミエルから簒奪した第1の権能。 神速で移動を行う閃電の権能。発動中は雷を纏うので、行使する際には火花が走る兆候がある。応用範囲が広く、緩急の制御、分身、飛行、他人を神速状態にする、軽装で紙より重いものを持たなければ、気配を断って音も影もなく神速となる、といったことが可能。ただし、人間体での使用は5分で脳が悲鳴を上げ、20分で強烈な時差ボケのような不快感を覚え、限界を超えて使い続けると元の速さにしばらく戻ってこれないという副作用があり、神速共通の弱点として精密な動きも難しい。 自身を人型の電光に顕身させる事も可能で、放電しながら体当たりして相手を感電させたり、雷光弾を放って遠距離から攻撃でき、接触するだけで巨体を誇る猛牛すら感電死させる。この状態では神速による肉体的負担が低減し、ほとんどの物理攻撃を無効化するが、カンピオーネの肉体が本来持っている強力な魔術耐性が失われてしまう欠点があり、カンピオーネや神が行う術破りなら容易く破られ、人間の術でも大がかりな備えがあれば解除される可能性がある。特に高所を飛行中に顕身を解かれると、墜落して大きなダメージを負いかねないというリスクがある。また、呼吸のできない水中での行動も不得手。 さらに、時間操作のパワーを電光のエネルギーとして一気に外へ爆裂させる、《黒い稲妻》という地上を焼き払うための攻撃形態が存在する。漆黒の雷光を四方八方へまき散らし、周囲をすさまじい灼熱と衝撃で容赦なく打ちのめすという大技で、護堂の『白馬』並みの破壊力を発揮することが可能。神速を一気に爆発させるのであまり長時間は抑えておけないが、時を止める魔眼の全力でも動きを止めきれない。ただし、これを行うと半日ほど神速も電光化も使えなくなる。 復讐の女神(ジャッジ・オブ・フューリーズ, Judge of Furies) アレクサンドル・ガスコインがギリシア神話の復讐の三女神エリュニエス(鬼女メガイラ・復讐者ティシポネー・時を止めぬ名状しがたきアレクトー)から簒奪した第2の権能。 復讐の三姉妹を召喚して「復讐のフィールド」を形成させ、その眼前で行われた攻撃や呪詛を三女神がたくわえ、アレクの指示に応じて加害者に叩き返す。反射ではなく「やられた分だけやり返す」能力なので、十分な威力を叩き返すためにはフィールド内でそれなりのダメージを受ける必要がある。復讐のフィールドは複数展開することも可能。 召喚には一定時間の瞑想と儀式が必要になるが、前もって召喚しておいて自分の元に出現させることは可能なので罠として設置しておくのが基本的な使い方。ただし、最初から女神の姿を晒す形であれば、瞬時にフィールドを形成することも可能。また、瞑想時に消費した呪力に応じて準備時間を短縮することもできるほか、アレク自身の苦痛や血を糧にして瞬時に召喚することも出来る。 さらにこの女神達は相手の技能や武器を模倣して、そのまま使うことが出来る。女神達が反射できる威力の上限はかなり高く、肉体も頑丈で大抵の攻撃は弾いてしまえるが、上限を超えたダメージを負って殺されると権能も解ける。 大迷宮(ザ・ラビリンス, The Labyrinth) アレクサンドル・ガスコインがクレタ伝説の大地と迷宮の神ミノスから簒奪した第3の権能。 地底や建造物の中に巨大な迷宮を創り、相手を引きずりこむ。影響下に置ける範囲はかなり広く、空や海なども対象にでき、展開した地勢に応じて迷いの森や魔の海域などに変化するが、地上に迷宮を作る場合には前もって周辺地形を把握しておく必要がある。迷宮の主たるアレクサンドルには、『最深部へ瞬間移動できる』『離れた場所から取りこんだ相手と会話する』『魔術や権能による外部との交信を遮断する』『配下の位置を自由に配置換えする』などの特殊能力が幾つか与えられる。迷宮を霧の結界で包み、指定した敵だけを迷宮の外に排除することもできる。 アレクサンドルが不在の間は、黒い仔牛の形をした小さな顕身が迷宮の管理を行う。使用後1カ月ほどは再使用ができず、魔力の供給がなくなれば3、4カ月で消滅する。ただし、第三者からの魔力供給でも機能の維持は可能。 無貌の女王(クイーン・ザ・フェイスレス, Queen the Faceless) アレクサンドル・ガスコインが半人半蛇の女神メリュジーヌから簒奪した権能。 配下としたメリュジーヌ本人を使い魔として召喚する。上半身は白い鳥の翼を生やした赤毛で長髪の女性、下半身は蛇の胴体に魚の尾びれが付いた姿をしている。戦闘ではどこからか取り出した投槍や死神が持つような大鎌を用いる。顔を見られてはならないというルールを破ると即座に消えてしまうため白兵戦には向かないが、機動力・破壊力共に申し分なく、陸海空のあらゆる戦闘に対応でき、伸縮自在でこぶし大から10メートル以上の大きさにまで巨大化可能。女神本人であるため知能も高く、捜索・魔術・占い・誘拐などにも対応でき、対象の影の中に潜入させて密かに護衛させることも可能。さらにあらゆる場所に自在に出入りする能力も持ち、壁や天井を通り抜けて奇襲を仕掛けたり、影と同化して対象を護衛させることもできる。これらの性質から、アレクは彼女を万能のアシスタントとして重宝している。 さまよう貪欲(ウィアード・グリード, Weird Greed) アレクサンドル・ガスコインが巨獣ベヘモットから簒奪した権能。 吸引と重圧の効果を持つ直径2、30メートルの黒い球体《貪欲の魔球》を作り出し、相手を引き寄せて束縛する。ブラックホールさながらのすさまじい吸引力からは、まつろわぬ神が呪力を高めようとも簡単には脱することができず、神速を使い全力全速で駆け抜けでもしなければ拘束から逃れられない。引力を一瞬だけ消し去るなどの出力調節も可能で、これを利用して敵の体勢を崩すこともできる。ただ、球体の移動速度は極めて遅いため、《復讐の女神》と同じく罠として設置しておくのが基本。吸引力を落とすことで球体のサイズを小さくすることもできる。 時間逆流 アレクサンドル・ガスコインがギリシア神話で過去を司る『運命の三女神』の次女ラケシスから簒奪した新たな権能。 時間を逆流させて、何でもリセットすることができる『巻きもどし』の力。相手の攻撃を防いだり、周囲を破壊される前の状態にもどすだけでなく、《黒い稲妻》など使用制限のある自身の権能を復活させることも可能。発動の際は人差し指で宙に『△』の図形を描く。ただ、連続使用は本人への負担が大きく、短時間のうちに3回も使えば身動きできないほどに体調を崩すので、気軽に使うことはできない。
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