とわ子の関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 00:57 UTC 版)
「大豆田とわ子と三人の元夫」の記事における「とわ子の関係者」の解説
大豆田唄(おおまめだ うた) 演 - 豊嶋花 とわ子の娘。実父は田中八作。中学3年生(第1章)→高校1年生(第2章)。高校進学を機に母・とわ子に甘えていてはいけないと考えるようになり、高校に近い祖父・旺介の家に引っ越し"自立"する。 医者を目指すと勉強に励んでいたが、西園寺という開業医の息子と交際して「20歳までに結婚する」と宣言し勉強を辞めてしまい、熱心にメイクの練習をしたりするようになる。高校進学後には「いい奥さんになる練習」と称して夜中にコーラを買いに行かされたり、彼の宿題をやらされたりといった対等でない関係で、唄は女性である自分が医者を目指して受験で困難に遭うより、男性である彼を支えるほうが自分の世代が生きる現実では「生きやすい」と考えていた。とわ子が西園寺の態度に異を唱え罵ったのが原因で彼と不仲になり、とわ子を軽蔑するが、その後國村真ととわ子のやりとりや、真の生き方に触れたことがきっかけで再び医者を目指すことをとわ子に告げ仲直りをする。 大豆田旺介(おおまめだ おうすけ) 演 - 岩松了 とわ子の父。元参議院議員だが現在は落選が続き無職。とわ子が「しろくまハウジング」の社長に就任後、ふたたび選挙運動を始める。前妻のつき子が他に思いを寄せる人がいたことに気付いていた。幼い頃のとわ子の面倒を見てあげられなかったことを後悔しており、「転んでも1人で起きる子にしてしまった」ととわ子に謝罪するが、とわ子からは転んだときに起こしてくれた元夫たちのような人物がいて、旺介も父としてちゃんと支えになってくれたと感謝を示される。 大豆田幾子(おおまめだ いくこ) 演 - 石村みか 大豆田旺介の後妻。 綿来かごめ(わたらい かごめ) 演 - 市川実日子(10歳時:知久杏朱)(#1 - #6) とわ子の30年来の親友。 人の話はあまり聞いておらず、いつも手ぶらで、スマホを失くしても3日は気づかないマイペースな性格。自由気ままな生活をしており、たびたびとわ子宅で食事を共にする。 幼い頃、町内では狼少女と恐れられていたが信号のない横断歩道を渡れずに立ち止まっていたところをとわ子に助けられる。それをきっかけにとわ子と知り合い、「空野みじん子」というペンネームで少女漫画を合作するなどして仲を深める。とわ子のことは友人を超えて「家族」と名の付くすべてを内包したような存在ととらえており、彼女にはついつい甘えてしまう。19歳の時とわ子と一緒に行った旅先(外国)で誘拐される。 幼い頃に両親を亡くし、それからは親戚をたらい回しにされ育てられた。大人になった今でも親戚のことを嫌い、亡くなった祖母の遺産3億円を勝手に寄付したことで親戚一同の反感を買う。仕事は長続きせず、初入社した会社を3か月で退職し、その後8回の転職を繰り返す。30歳の誕生日に、隣家の可哀想な赤ん坊を連れ出して指名手配された。 とわ子と同じマンションに住む五条から好意を寄せられており、気の合う彼を良く思っていたが「恋が素敵なのは知ってる。キラキラってする瞬間があるのも知ってる。手をつないだり一緒に暮らす喜びがあるのも知ってる。」と発言しながらも「五条さんは男でしょ。私は女でしょ。どうしたって恋愛になっちゃう。それが残念。」と自分の人生には恋愛が必要ないことを語り、五条に誘われていた食事の約束をすっぽかす。恋愛も含めて、自分の生き方が一般的なものからずれていることを自覚しており、それを受けとめている。 30年ぶりに「空野みじん子」のペンネームを用いて少女漫画誌に応募し、少女漫画家の夢に再挑戦することを決める。とわ子は彼女のネームを見て「天才」と絶賛し手伝いを申し出たが、「空野みじん子」はもう2人のものではなく、ソロプロジェクトなのだと断る。 とわ子がイベント会社社長・門谷に仕事の予算を交渉した日に突然他界する。 八作が病院に着いたときに近くにいた医師と看護師が心筋梗塞の話をしているが、かごめの死因という明確な描写は無く、具体的な死因については明言されていない。 後日、とわ子が代わりに応募した「ふりる新人まんがグランプリ」で生前創作していた漫画「輝くキッス」が佳作に入選する。 松林カレン(しょうりん カレン) 演 - 高橋メアリージュン 「しろくまハウジング」営業部責任者。とわ子を支える優秀な部下。 1年前のアートイベント関係の仕事で抱えた負債を解消するにはマディソンパートナーズに身売りすることが最善と考え、「しろくまハウジング」の買収阻止に不利となる経営状況を秘密裏に先方に漏洩し、「しろくまハウジング」がマディソンに買収された後はマディソン側から「しろくまハウジング」の取締役に選任されるとともに、とわ子との社長交代の話を推し進められ対立を深めるが、最終的に方法は違えど社員を守ろうとする気持ちはお互いに変わらないことがわかり、マディソンの社長が株式の不正取引疑惑で東京地検特捜部から捜索を受けることになると、とわ子の指示で社債を発行し、マディソンに買われた「しろくまハウジング」の株を買い戻す段取りを始める。 三上頼知(みかみ よりとも) 演 - 弓削智久 「しろくまハウジング」設計部。 作品性を優先し利益を度外視する傾向があるため、予算を重視するカレンとよく対立する。 城久間悠介(しろくま ゆうすけ) 演 - 平埜生成 「しろくまハウジング」施工部。前社長の息子。 オーナーである父親が「しろくまハウジング」のマディソンパートナーズへの身売りを考えていることをとわ子に伝える。 大壺羽根子(おおつぼ はねこ) 演 - 穂志もえか 「しろくまハウジング」経理部。 黒部涼(くろべ りょう) 演 - 楽駆 「しろくまハウジング」の新人社員。翌日競合コンペに出品する予定の設計の法規制を間違い、とわ子たちが徹夜で設計を見直さなければならなくなる失態を犯す。 六坊仁(ろくぼう じん) 演 - 近藤芳正 「しろくまハウジング」の重鎮。職人気質で住宅建築からかけ離れたイベント関係の仕事には極力参加しない。 門谷が発注したアートイベントの仕事に一切追加予算を出さないと連絡してきたことで、発注済みの材料などで1億円の損失が発生することに浮足立ち、狼狽する社員たちを落ち着かせ、最終予算内で仕事が収まるよう調整する指示を出す。 マディソンパートナーズからのアウトソーシングなどによるコスト削減の提案に対し、いいものを作りたい一心で腕を磨き上げてきた職人に対しコストとしか見なさない先方の考えに声を荒げて抗議する。マディソンに買収された後もコスト低減の話を進められるが、本当は「しろくまハウジング」が所有する建築の特許が欲しいだけだろうと、不信感を募らせる。 駒月美和 演 - 田辺愛美 「しろくまハウジング」の社員。 山村エミー 演 - 田村まな 「しろくまハウジング」の社員。 しろくまハウジング社員 演 - 寺井義貴 小鳥遊大史(たかなし ひろし) 演 - オダギリジョー(少年期:星慧音、青年期:武藤悠真)(#6 - #9) 公園でとわ子とラジオ体操をしていた数式を持ち歩く男性。 何度か街中でとわ子と再会するうちに親しくなり、死の直前のかごめからの電話に出てやれなかったことへの後悔と、彼女が夢半ばで亡くなったことを悲しむとわ子の心情を聞き、慰める。しかし後日、「しろくまハウジング」を買収した外資系ファンド・マディソンパートナーズの法務部長としてとわ子の前に現れ、買収後の取締役会でとわ子の社員に対するパワハラの話を議題に持ち出し彼女に退任要求を突きつける。驚くとわ子にビジネスとプライベートは別だと言い切り、仕事以外では今までと変わらず親しくしたいと告げる。 子供の頃から友達と言えるほど数学が好きで、憧れの数学者が教えていた大学に進学したかったが、17歳の頃から家族を介護することとなり進学を断念、介護を終えた頃には31歳で、その時にマディソンの社長に拾われたことから恩義を感じ、社長の言われるがままに敵対する勢力を潰したり無茶なことをしてきたため、社内では社長と対立する専務派から恨まれている。 マディソンの社長から娘と結婚するよう命令されそれをミッションと捉えており、恋愛経験が乏しいことからとわ子に何を話せばいいか恋愛のアドバイスを求める。その甲斐あってか、社長の娘の方からプロポーズされるが、社長への恩にとらわれず自分の意思を押し殺し好きじゃない人との結婚はやめるべきだととわ子に諭され、プロポーズを断ることを決める。 マレーシアで会社を経営する知人から誘われた仕事をすることを決意し、とわ子に「人生を一緒に生きるパートナーになってくれませんか?」とプロポーズし、準備をしてもらえるマレーシアの家の写真をとわ子に見せ、とわ子の建築の仕事も現地で見込めると説明し「夢がかないますね」と語るが、彼女には別れを告げられる。
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