三省堂 大辞林 |
フィードバック 4 [feedback]
(1)入力と出力のあるシステムで、出力に応じて入力を変化させること。増幅器や自動制御などの電気回路に多く使われる。帰還。
(2)心理学・教育学で、行動や反応をその結果を参考にして修正し、より適切なものにしていく仕組み。
(3)転じて、結果を原因に反映させて自動的に調節していくこと。
「消費者の声を生産者に―する」
MBA用語集 |
フィードバック
もともとは工学系の用語で、ある系の出力を入力側に返すことをいう。工学では、戻された出力情報を、システムの行動の制御のためにいかに利用するかに注目する。経営学では転じて、人事考課の結果を本人に伝える、あるいは組織のメンバーや部門に彼らの行動のプロセスや成果についての情報を提供する意味で用いることが多い。
かつては、評価結果を本人にフィードバックする会社は少なかったが、近年では、今後の仕事の進め方あるいは能力開発の方向性を決める重要なデータの1つとしてフィードバックを行う会社が最近増えている。
これは、評価の本来の目的が、単に給与や昇進を決定するだけではなく、能力開発や意欲向上を通して生産性を高めることにあることを考えると、非常に健全 ネ流れと言える。一方で、フィードバックのやり方は管理職の属人的な工夫に任されている場合が多く、改善の余地は大きい。
■ 関連語
業績評価、能力開発、ポジティブ・フィードバック、ネガティブ・フィードバック
生物学用語辞典 |
フィードバック
英訳・(英)同義/類義語:feedback,Feedback positive
一般的に、ある反応や系が原因となって生じた事象が、もとの反応や系に影響をもたらすこと。抑制的に働く負のフィードバック(負帰還)と促進的に働く正のフィードバック(正帰還)があり、自動制御の原理である。生物では、ホメオスタシスを維持する重要な機能である。
健康関連用語辞典 |
ホテル観光用語事典 |
フィードバック (ふぃーどばっく)
| 原語 | [英] feed-back |
| 用語解説1 |
出力されたものが、再び入力にもどり、その結果、出力が増大・減少すること。 |
| 用語解説2 |
物事に対する考え方や情報の結果が、元にもどり何らかの影響を与えること。 |
| 用語解説3 |
結果が元にもどり増幅的な働きが出ること。 |
ウィキペディア |
フィードバック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/01/05 19:25 UTC 版)
フィードバック (feedback) とは、ある系の出力(結果)を入力(原因)側に戻す操作のこと。元来はサイバネティックスの用語であり、生物の恒常性や多様性を支えるしくみから見出された。システムの振る舞いを説明する為の基本原理として、エレクトロニクスの分野で増幅器の特性の改善、発振・演算回路及び自動制御回路などに広く利用されているのみならず、機械系や生物系、経済などにも広く適用例がある。自己相似を作り出す過程であり、それゆえに予測不可能な結果をもたらす場合もある。対義語はフィードフォワード。
目次 |
基本的概念
まず、入出力を持ち、入力に対してある操作を行ったものを出力とする系を考える。このとき、その出力が入力や操作に影響を与えるしくみがあるとき、これをフィードバックという。ここで、ある瞬間の入力と出力の関係を増幅率と呼び、特にフィードバックを行っていない場合の系の増幅率を「裸の増幅率」と呼ぶ。また、フィードバックして戻ってきた値が、最初の入力に対して何倍になっているかをループ利得という。
出力の増加が入力や操作を促進する場合を正のフィードバック、逆に、出力の増加が入力や操作を阻害することを負のフィードバックという。工学分野では、しばしば正帰還および負帰還と呼ぶ。なお、ループ利得は正のフィードバックでは正の値に、負のフィードバックでは負の値になる。
正のフィードバックが働いている場合、フィードバック系の増幅率は裸の増幅率より大きな値となる。ここで特に系のループ利得が1を越える場合には、何らかの破綻が起こるまで出力は増大しつづける。これを避けるには、出力の増大に従ってループ利得が1以下となるような仕組みを導入する必要がある。また、ループ利得が1以上の時の特徴的な振る舞いとして、入力が途切れても出力を続けることが出来る、ということが挙げられる。この領域では初期値の違いが時間の経過にしたがって無限に引き伸ばされるため、僅かな初期値の違いがシステムの挙動を大きく変える(カオスな振る舞いとなる)場合がある。これは複雑性や多様性を生み出す原動力となりうる。
負のフィードバックが働く場合は、フィードバック系の増幅率は裸の増幅率より小さな値となる。この増幅率の余裕分の範囲で、出力の増加は出力を減少させるように働き、出力の低下は出力を増大させるように働くので、出力の変動を抑えることが出来る。したがって、負のフィードバックの方が応用範囲が広く、単にフィードバックと言えば負のフィードバックのことを指す場合も少なくない。
ただし、負のフィードバックを行なっていても、フィードバックが時間遅れを従っている、言い換えるとループ利得が周波数特性を持っている場合には、出力の「増加させ過ぎ」「減少させ過ぎ」を繰り返してしまう場合がある(これは、一定の時間遅れのときだけ正のフィードバックになってしまう、と表現する事も出来る)。この状況に陥る時間遅れにおいてループ利得が1を越える場合は、出力は一定の値に収束することなく変動を続ける。この状態を特に発振という。 現実の世界ではフィードバックに必ず時間遅れが発生するので、発振を避ける工夫が必要になる場合がある。フィードバック系の安定性を判断する方法として、位相余裕やボーデ線図がしばしば用いられる。
フィードバック回路の例
- 増幅器(増幅回路)
- 負帰還(位相を反転したフィードバック)を掛けることにより、利得(増幅率)は低下するが、ノイズ耐性、周波数特性などが改善される。
- 発振回路
- 正帰還(位相を反転しないフィードバック)を掛けることにより発振する。
- フリップフロップ
- 正帰還により、一旦入力された状態を保持する。
- 微分回路・積分回路
- 能動素子で構成される回路はフィードバック回路を持つ。ただし受動素子のみで構成される回路はフィードバック回路を持たない。
- 直流定電圧回路
- 出力電圧の変動を監視し、その結果を制御回路に入力して電圧を制御するフィードバック回路である。
楽器音によるフィードバック
エレキギターではギター弦の振動を電子回路で増幅して音を出すが、この増幅された音が弦をさらに振動させ発振することがあり、フィードバックと呼ばれる。主にハードロックやヘヴィメタルなどでは、これを利用したフィードバック奏法がある。この「フィードバック」は、前項でいう発振回路のことである。
生命現象におけるフィードバック
生命現象においてフィードバック(負のフィードバック)は恒常性の維持、学習等 において非常に重要な役割を果たしている。一例としてフィードバック阻害と呼ばれる現象がある。これは、蛋白質の作用が他の物質の影響を受けて変化する現象であるアロステリック効果のうち、代謝系のある反応を触媒する酵素の活性が、その代謝系の生産物によって抑制される場合のことである。
経済におけるフィードバック
収益逓減が負のフィードバック、ネットワーク外部性や収益逓増などが、正のフィードバックである。
心理学におけるフィードバック
褒める、称賛するなど効果的に作用する働きかけを正のフィードバック、けなす、否定するなど反対の働きかけとなるのが負のフィードバックである。
関連項目
- ビクター、キャンセル効果を高めたフィードバック方式のNCヘッドホンを発売Phile-web
- ソニー、フィードバック方式採用の最上位ノイズキャンセリングヘッドホンを発売Phile-web
関連した本
- フィードバック制御入門 (システム制御工学シリーズ) 藤田 政之 コロナ社
- バンドスコア ASIAN KUNG-FU GENERATION/フィードバックファイル (バンド・スコア) シンコーミュージック
- フィードバックの技術で、職場の「気まずさ」を解消する (ハーバード・ポケットブック・シリーズ) ジェイミー O.ハリス ファーストプレス

