医療事故とは? わかりやすく解説

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いりょう‐じこ〔イレウ‐〕【医療事故】

読み方:いりょうじこ

医療関わる場所で起こる事故病院廊下での転倒医師看護師負傷感染など。医療関係者過失によって患者損害が及ぶ事故は、特に医療過誤として区別することもある。


医療事故(いりょうじこ)

医療関わる用語

医療の全過程において発生するすべての事故のこと。医師看護師などに過失があった場合医療過誤)だけでなく、事故予測不能あるいは回避不可であった場合含めていう。


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医療事故

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医療事故(いりょうじこ、: Medical malpractice)は、一般に医療に関する事故をいう。


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医療事故

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産業医科大学病院」の記事における「医療事故」の解説

同病院で関節リウマチ治療行っていた患者のうち、メトトレキサート投与受けていた患者10人が、2009年6月から2012年9月にかけて、悪性リンパ腫発症するなどして死亡した医療行為としての問題は無いとされたものの、うち5人についてはカルテへの記載不十分だったとして、診療責任者同大医学部教授ら計8人が2013年8月28日付で、9月11日から3か月間の出勤停止処分となった

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医療事故

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獨協医科大学病院」の記事における「医療事故」の解説

2019年9月 - 肝臓がんの手術後入院していた男性患者76歳)が、手術から数日後胆汁漏れる症状現れたため、担当医らは腹部CT検査した後、治療進め方針決めた。しかしCT検査複数別の患者受けていたため方針変更先に治療進めた結果成功したためCT検査の必要がなくなったという。医師CT検査中止看護師指示したが、他の医師らには伝わっていなかった。CT検査造影剤投与された後、その造影剤アナフィラキシーショック急性アレルギー反応)を起こし男性容体急変し呼吸停止などの症状現れた。病院側は治療続けたが、男性10月下旬多臓器不全死亡した病院長は「再発防止に向け、病院全体改善取り組み徹底する」とコメント再発防止策として、CT検査などに関する承諾書に医師アレルギー反応確認する項目を設けたほか、電子カルテシステム変更検討しているとした。

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製鉄記念広畑病院」の記事における「医療事故」の解説

平成27年7月消化管内視鏡検査検査において消化管内の洗浄に際して精製水注入するところを誤ってホルマリン液が注入された。50人あまりが誤投与受けたとされている。2016年10月13日70代の男性患者とその家族より後遺症残ったとして兵庫県警察業務上過失致傷容疑告訴状提出される不起訴となった。。

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医療事故

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九州労災病院」の記事における「医療事故」の解説

不正出血続いた50歳代女性が、同病院で悪性腫瘍有無調べるため細胞診検査を受け、陰性診断されたが、実際同日受信した別の人物の検体取り違えられており、実際疑陽性だった。その後女性別の医療機関診断受けたところ陽性判明し再度同病院で検査受けたところ、癌が進行しており、別の病院手術受けたものの2017年4月死亡した女性遺族は、検体取り違えで癌が見落とされ死亡原因になったとして、同病院を相手取り福岡地方裁判所小倉支部訴訟起こしている。

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医療事故

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日本大学医学部附属板橋病院」の記事における「医療事故」の解説

同病院において2015年から2016年にかけ、口腔底癌の手術を受けた70歳代の男性対し容体悪化した際に、医師指示が無いにも関わらず看護師鎮静剤一つである「プレセデックス」を投与するなど、プレセデックスの投与ミスが3件相次いでいたことが明らかになった。このうち先述男性患者は、癌が悪化しその後死亡している

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医療事故

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群馬大学医学部附属病院」の記事における「医療事故」の解説

2005年生体肝移植手術肝臓の一部提供した女性手術後下半身不随となった

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医療事故

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腎移植」の記事における「医療事故」の解説

2013年4月13日沖縄県浦添市八重瀬会同病院において、65歳母親から43歳の息子への生体腎移植で、提供者である母親別の部位からの多量出血によるとみられる原因手術中死亡した手術中事故腎移植ドナー死亡した国内初の事例であり、日本移植学会は「ドナーの安全を担保できなかったことは、生体臓器移植根幹揺るがしかねない由々しき事態」として緊急注意喚起を行うとともに病院側へ詳細調査公表求めた同病院でのドナー死亡事故を受け、日本移植学会が行った緊急アンケートによると、同仁病院での事故以外に、埼玉医大国際医療センター2013年1月手術受けた60代男性術後間質性肺炎と見られる合併症により死亡している他、術中血管損傷したり腸を傷つけるなどして重大な合併症起こす事故少なくとも5件起きていることがわかった事故後に設置され外部調査委員会の報告書によると、執刀医腹腔鏡下で腹膜などを剥がした後、下腹部切開部に指を挿入し腎臓摘出する際に手術部をカメラ監視しない「盲目的操作」によって動脈損傷し大量出血による心不全などで死亡したと見られる調査委員会では腹腔鏡手術問題生じそう場合迅速に開腹手術切り替える必要がある提言行った

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医療事故

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東京医科大学病院」の記事における「医療事故」の解説

2002年平成14年10月から1年間に、立て続け心臓弁膜症の手術を受けた患者4人が死亡したいずれの執刀医同一人物であるという内部告発があり、それを受けて手術の結果医療ミスではないか疑った遺族が、死亡患者3人のカルテなどの保全司法求めた病院側は当初手術ミス否定したが、外部専門家による調査委員会は、「執刀医経験不足で、合併症起き死亡という結果至った」との報告書提出し技術未熟な外科医執刀続けさせた指導体制不備などを厳しく指摘した。これを受けて病院側はミス認めて謝罪理事長トップ引責辞任表明担当教授外科医辞職した2003年平成15年当時51歳の女性患者点滴カテーテルを誤挿入され死亡した女性は、平成15年7月直腸がんの手術を受けるために入院手術自体成功したが、栄養剤などを点滴するために首から挿入したカテーテル誤って血管外に入り胸腔内に点滴液が貯留。脳に十分な酸素供給され意識不明となり、平成17年4月死亡した事故をめぐり、女性遺族らが学校法人東京医科大に1億円の損害賠償求めた訴訟は、大学側遺族和解金支払うことなどを条件に、東京高裁和解成立した

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医療事故

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日本の医療」の記事における「医療事故」の解説

詳細は「医療事故調査」および「医療訴訟」を参照 2014年医療法改正により、「医療事故が発生した場合には、厚生労働省令定めところにより、速やかにその原因明らかにするために必要な調査を行わなければならない第6条11)」と規定されている。同法対象となる事故は、医療起因し、又は起因する疑われる死亡又は死産で、かつ管理者予期しなかったものである。 なお医薬品副作用による被害については、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)による医薬品副作用被害救済制度存在する

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医療事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 04:24 UTC 版)

日本の刑事司法」の記事における「医療事故」の解説

医療界には、医療事故等を処罰対象外とすべきとの意見がある。医師法等により応召義務負いながら刑事的な制裁直面させられると、医師リスクの高い診療科選択しなくなるなど、萎縮効果問題大きいというのであるまた、制裁優先させる再発防止おろそかになるとの懸念示されている。そもそも刑罰論として過失犯処罰一般予防効果疑問呈されていることもあり、医療過誤の非処罰化が主張されている。 これに対しては、単に刑事罰対象外とするだけでは国民理解得られないため、代わりに行政処分強化する案などが出されているが、そもそも刑事罰対象外とすること自体が困難であるうえに、行政処分強化するためには制度的な体制不足しているという問題がある。さらに、実務的遺族処罰感情の関係が無視できないところ、どうしても処罰感情強くなりがちであり、感情であるがゆえに合理性求めることもできないから、遺族納得してもらうことと行政法上比例原則などへの適合両立させる制度設計現実的には困難であると考えられるこのように医療界から強い要望があるものの、刑事司法との認識の差は大きく具体的な制度化2017年現在では困難と考えられる

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医療事故

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事故調査」の記事における「医療事故」の解説

医療事故調査」を参照 以下の要件該当する医療事故については、医療施設管理者医療事故調査・支援センター届け出る義務を負う(医療法第6条11の4)。 医療起因し、又は起因する疑われる死亡又は死産 かつ、管理者予期しなかったもの

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医療事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 13:58 UTC 版)

大阪急性期・総合医療センター」の記事における「医療事故」の解説

2014年12月29日午前10時ごろ、がん治療受けていた60代男性患者主治医抗菌薬の「マキシピーム」という投与するよう女性看護師指示したが、誤って筋弛緩剤の「マスキュレート」が投与された後、死亡した。誤処方からおよそ2時間後に、薬剤師から間違った病棟送った連絡があり、看護師病室駆けつけところ、男性患者はすでに心肺停止の状態で、その後死亡確認された。薬剤師取り違えたうえ、看護師2人も十分確認しなかった。同センターは「死亡原因となる十分な量を投与した」としており、警察届け出るとともに遺族謝罪したことも明らかにした。同センター2015年12月25日20代女性薬剤師40代女性看護師戒告懲戒処分にしたと発表したまた、大阪府警住吉署業務上過失致死容疑薬剤師らを書類送検したが、大阪地検2015年9月不起訴起訴猶予処分としていた。また、幹部職員4人を厳重注意処分とした。

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医療事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 02:58 UTC 版)

和田耕治」の記事における「医療事故」の解説

2002年1月13日大阪市平野区住んでいた飲食店経営韓国人女性当時39)があごの骨を削る手術受けて入院翌日未明痛み訴えたため、鎮痛剤投与したところ女性心停止状態に陥り、転送先の病院で約3週間後の2月4日低酸素脳症死亡した司法解剖結果直接死因特定できなかったが、その女性は肺浮腫症状があったという。クリニックは「女性睡眠時無呼吸症候群だった」と説明している。 遺族側は同年9月提訴し鎮痛剤には呼吸抑制する副作用があるため1回15ミリグラム標準的使用量とされているのに、看護師25分間に計45ミリグラム点滴し、静脈投与した指摘。さらに、呼吸停止に陥ってから7分間放置するなどの注意義務違反があったと主張した。これに対しクリニック側は「投与量適正心停止状態で放置した事実もない」と反論していたが、当初遺族側が約8600万円損害賠償求めた訴訟を同クリニック側が損害賠償金として5860万円支払内容2003年7月25日和解した

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医療事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/16 03:19 UTC 版)

千葉県がんセンター」の記事における「医療事故」の解説

千葉県がんセンター腹腔鏡手術死亡問題 2008年から2014年2月までに腹腔鏡使って肝臓すい臓などの手術を受けた患者11人が相次いで死亡した問題調査してきた第三者検証委員会報告書公表し難し手術腹腔鏡使って行ったことなど、11人のうち10の手術で問題点指摘された。 また、2015年5月1日前述患者への施術も含む手術計9件について保険適用外でありながらあたかも保険適用の手術を行った見せかけ診療報酬請求する事案発覚し厚生労働省関東信越厚生局から戒告処分受けた

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医療事故

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兵庫県立丹波医療センター」の記事における「医療事故」の解説

2019年 - 男性患者80代)が、当院3月11月CT検査受けたが、主治医放射線科医師肺がん見落とし適切な処置を施さなかった。その後別の病院で肺腺がん診断された際にはすでに脳に転移していた。男性患者その後2020年4月死亡同年12月、県が1125万円支払うことで遺族和解

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医療事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/03 23:02 UTC 版)

公立丹南病院」の記事における「医療事故」の解説

国立病院時代1952年)、同院の看護師2人入院患者対しブドウ糖注射しようとした所、看護師薬物誤り麻酔薬のベルカイン(劇薬)を投与してしまい、患者昏睡状態に陥り、その後数分患者死亡した。同院では、この事故教訓二度とこのような事故発生しないよう医療の安全化を図ってきた。それ以来医療事故は一件発生していない。

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