すい‐せい【吹青】
すいせい
昭和60年(1985)8月に打ち上げられた彗星探査機PLANET-A(プラネットエー)の愛称。宇宙科学研究所(現JAXA、宇宙航空研究開発機構)が開発。76年ぶりに回帰したハレー彗星に15万キロメートルまで接近。先立って打ち上げられた試験機さきがけとともに国際協力探査計画に参加し、紫外線撮像装置による彗星の中心核部分の撮影と太陽風の観測に成功した。平成3年(1991)2月に運用を終了した。
すい‐せい【×彗星】
読み方:すいせい
1 ほとんどガス体(気体)からなる、太陽系の小天体。固体の集合体である核と、太陽に近づいたときその表面から放出されたガスや微粒子からなるコマ、およびほとんど太陽と正反対の方向に伸びる尾とからなる。細長い楕円軌道を描き、昔はその出現が凶兆として恐れられた。ほうき星。コメット。
すい‐せい【水制】
すい‐せい【水勢】
すい‐せい【水声】
すい‐せい【水性】
すい‐せい【水星】
読み方:すいせい
太陽系で、太陽に最も近い惑星。日没直後または日の出直前の短時間見える。かなり細長い楕円軌道をとり、公転周期0.2409年。赤道半径2440キロ、質量は地球の0.055倍、自転周期58.65日。最大の明るさはマイナス2.4等。表面には無数のクレーターのほか、断崖(だんがい)地形がある。辰星(しんせい)。マーキュリー。
すい‐せい【水生/水×棲】
すい‐せい【衰世】
すい‐せい【衰勢】
【彗星】(すいせい)
空技廠(海軍航空技術廠)D4Y2.
大東亜戦争中期に開発・生産された、日本海軍の艦上爆撃機。
当初、海軍は九九式艦上爆撃機の後継としてドイツのHe118を国産化する計画を立てていたが、機体構造や量産準備に問題があり、また国産の意見も強かったので、結局は国産に落ち着いた。
結果海軍は、昭和13年に空技廠で試作されていた「十三試艦上爆撃機」を量産化することとして開発を開始した。
最大速度519km/h、航続距離1842kmの要求はかなり厳しく、設計陣は徹底した空力的洗練を行うことで対応した。
そのためエンジンはダイムラーベンツ製の「DB-601A」液冷エンジンが採用(量産型はDB-601Aのライセンス生産品である熱田一二型を搭載)され、爆弾も爆弾槽に収納されることになった。
昭和15年1月には試作機が完成し、予想通りの高性能を発揮したが、各部改修や強度問題の発生などで採用が遅れ、昭和18年12月にようやく「彗星一一型」として制式採用された。
なお、制式採用より以前、爆弾槽にカメラを装備したタイプが「二式艦上偵察機」として蒼龍に先行して搭載され、ミッドウェー海戦にも参加した。
しかし、空冷エンジンを搭載した機体がほとんどだった日本製航空機には馴染みが薄く、整備しづらい傾向が強かった液冷エンジンは、不調による稼働率の低さに悩まされ、後に空冷エンジンに変更した機体も製作されている。
スペックデータ(彗星一二型)
機体略号 | D4Y2 |
乗員 | 2名 |
全長 | 10.22m |
全高 | 3.3m |
全幅 | 11.5m |
主翼面積 | 23.6㎡ |
自重 | 2,440kg |
最大重量 | 3,650kg |
プロペラ | ハミルトン定速3翅 |
発動機 | 愛知「熱田」三二型液冷倒立V型12気筒(公称1,340馬力)×1基 |
最高速度 | 580km/h(高度5,250m) |
上昇限度 | 10,700m |
航続距離 | 1,463~3,604km |
固定武装 | 7.7mm機銃×3門(機首固定2門(携行弾数各600発)、後上方旋回1門) |
爆装 | 500kg爆弾×1発もしくは30kg爆弾×2発 |
生産機数 | 2,157機(空冷型等含む) |
主なバリエーション
- 十三試艦上爆撃機(D4Y1):
DB 601A液冷エンジンを搭載した試作型。生産数5機。
- 二式艦上偵察機一一型(D4Y1-C):
偵察用カメラと爆弾倉内蔵式増加燃料タンクを追加した艦上偵察機型。
- 二式艦上偵察機一二型(D4Y2-C/R)
発動機をアツタ三二型に換装した艦上偵察機型。
派生型に後方旋回機銃を13mm機銃に強化した一二甲型(D4Y2-Ca/Ra)も生産された。
- 彗星一一型(D4Y1):
「熱田」二一型(公称1,010hp)発動機搭載の初期型
- 彗星一二型(D4Y2):
「熱田」三二型(公称1,340hp)発動機を搭載する艦上爆撃機型。
風防形状や照準器が変更されている。
- 彗星一二甲型(D4Y2a):
後部旋回機銃を13mm口径に変更した武装強化型。
- 彗星一二戌型(D4Y2-S):
偵察員席後方に20mm固定機銃(斜め銃)4丁を搭載した試作夜間戦闘機。
三〇二空を始めとする本土防空部隊と芙蓉部隊に配備された。
- 彗星二一型(D4Y1改):
航空戦艦への搭載用に、一一型の機体を強化し、発動機を熱田三二型に換装、カタパルト射出可能に改造した型。
- 彗星二二型(D4Y2改):
航空戦艦への搭載用に、一二型の機体を強化し、カタパルト射出可能に改造した型。
- 彗星二二甲型(D4Y2a改):
航空戦艦への搭載用に、一二甲型をカタパルト射出可能に改造した機体。
- 彗星三三型(D4Y3):
液冷エンジンの稼働率の悪さから、空冷の金星六一型または金星六二型(離昇1,560馬力)に換装した機体。
試作機を除き制動フック無し。
一二型同様、後方旋回機銃を13mm機銃に強化した三三甲型(D4Y3a)も生産された。
宇垣中将の最後の乗機も本機である。
- 彗星四三型(D4Y4):
後席を廃止し、防弾装備を強化、爆弾倉扉廃止などの改修を施した簡易型。
加速用の火薬ロケットを装備するために胴体下部にロケット装着用の大きな切欠きがある。
- 彗星五四型(D4Y5):
「誉」一二型(公称1,650hp)発動機搭載型。計画のみ。
すいせい
名称:第10号科学衛星「すいせい」(PLANET-A)
小分類:彗星・小惑星探査
開発機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げ年月日:1985年8月19日
打ち上げ国名・機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:M-3SII
打ち上げ場所:鹿児島宇宙空間観測所(KSC)
すいせいは、76年ぶりに接近したハレー彗星の観測が目的の惑星探査機です。1985年8月19日、M-3SII型ロケットによって打ち上げられ、ハレー彗星に向かう軌道に投入されました。
真空紫外線撮像装置(紫外線カメラ)と、太陽風イオン測定器を搭載しており、さきに打ち上げられたさきがけとともに1986年3月、ハレー彗星を観測しました。
直径1.4m、高さ0.7mの円筒型で、その上に楕円形の約0.8m径の高利得アンテナがついています。このアンテナを地球方向に向けるよう姿勢制御されています。
重量は約140kgです。
2.どんな目的に使用されたの?
じきけんはきょっこうとともに、1976年から1979年にわたって実施された国際磁気圏観測計画に参加し、磁気圏の観測をおこないました。磁気圏の波動粒子相互作用の、実態を解明するために使用されており、GEOSなど外国の科学衛星との、相互連絡やデータ交換もおこなわれています。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
彗星の周囲にできる水素の雲の撮影や、彗星の接近前の太陽風と接近後に、彗星から生じたイオンと太陽風との相互作用を観測しました。1986年3月以降は搭載している紫外線カメラを使って、天文の観測をおこないました。
図を参照してください。
5.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
しんせい、でんぱ、たいよう、きょっこう、じきけん、はくちょう、ひのとり、てんま、おおぞら、ぎんが、あけぼの、ひてん、ようこう、あすかがあります。
水 制
水精
すいせい
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/14 07:26 UTC 版)
すいせい(第10号科学衛星、PLANET-A)は日本の宇宙科学研究所(ISAS、現・宇宙航空研究開発機構(JAXA))が打上げた2機目の宇宙探査機である。開発・製造は日本電気が担当した。1985年8月19日に鹿児島宇宙空間観測所よりM-3SIIロケット2号機で打上げられた。
- ^ Suisei Mission Profile by NASA's Solar System Exploration。これについて日本語文献で紹介されることは少ない。
- 1 すいせいとは
- 2 すいせいの概要
すいせい
「すいせい」の例文・使い方・用例・文例
すいせいと同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- すいせいのページへのリンク