手帳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 16:01 UTC 版)
市販の汎用綴じ手帳
予定管理・行動記録などを記録ことを主目的としており、紙が冊子となるように綴じてある。安価な無名のもの以外に、固定ファンを持つ国内外のビジネス手帳ブランドもある。また、野外調査用の野帳も手帳の一種である。
なお、手帳には文房具として扱われるものや書籍として扱われるもの(ISBNが与えられている。)が存在する。書籍として扱われる手帳は再販売価格維持(再版制度)が適用され、値引き販売はできないが売れ残った場合は書店が商品を出版取次に返品することができる。
ビジネス手帳ブランドの例
標準的なビジネス手帳
いずれも市販品。
- 能率手帳(日本能率協会マネジメントセンター)
- 書店、文具店流通。標準的な付録は地下鉄路線図、度量衡、時差表、郵便料金など。
- 生産性手帳(日本生産性本部生産性出版)
- 書店流通。標準的な付録は地下鉄路線図など。
- 1960年にマンスリータイプ(月間ブロック式)の手帳を日本で初めて商品化。
- 赤旗手帳(日本共産党中央委員会出版局)
- 書店流通。付録は日本国憲法全文、党綱領・規約、マスコミ・市民団体電話帳、西暦・元号早見表、度量衡、郵便料金など。
特徴的な手帳
- 県民手帳
- 住民歌や地域の成り立ちなどが書かれている。製作しない都道府県もある。
- 「超」整理手帳
- ジャバラ式で、数か月分の予定を一覧することができる。長期の予定を立てたい人に向いている。
- ほぼ日手帳
- 1日1ページタイプの記入欄を特徴とする手帳。過去を参照したい人、日記を記入したい人などに向いている。
デザイン手帳
- ASHFORDアシュフォード
- Cookdayクックデイ
- knoxbrainノックスブレイン
舶来
- モレスキン
- クオバディス
- リド
スケジュール欄のタイプ
- 月間カレンダー式
- 手帳を開いたとき、1か月のカレンダーが見開きで記入するタイプである。
- 見開き1週間レフト式
- 手帳を開いたとき、左側のページに1週間のスケジュールを記入するスペースがあり、右側が罫線、もしくは方眼ページになっている。
- 右側にメモをとる必要がある人や、日記を書きたい人などに向いている。
- 見開き1週間セパレート式
- 手帳を開いたとき、左ページから右ページにわたって1週間のスケジュールを記入するスペースがとられている。
- バーチカル式
- 時間軸と呼ばれる、縦に時間ごとの目盛りが用意されたタイプのもの。
- 横書きで、時間ごとの予定を記入することができるので、ここ数年人気があるスケジュール形式である。
- 1日1ページ式
- 1日あたり1ページの記入スペースがあるタイプのもの。
システム手帳
バインダー方式で、好みの機能を持つリフィルを差し替えることができる。
専門職業家向けの手帳
専門的職業家・マニアが使いやすいように工夫された手帳。
- 会計手帳(中央経済社)
- 税務手帳(日本税理士会連合会)
- 歴史手帳(吉川弘文館)
- 茶湯手帳(宮帯出版社)
- 天文手帳(地人書館)
- スポーツ指導者手帳 (日本スポーツ協会)
- ぴあダイアリー
- 赤十字手帳 - 日本赤十字社職員、赤十字奉仕団団員向けの手帳。ダイアリー、アドレスの他に赤十字の理念や関連年表、関係資料、本部・支部・施設所在地一覧などが記載されている。
- 自衛隊手帳(朝雲新聞社)
- 鉄道手帳(創元社)
- ブルーバックス科学手帳(講談社)
- 元素手帳(化学同人)
- 天体観測手帳(技術評論社)
- 会計手帳(日本公認会計士協会東京会)
- 社会保険労務手帳(全国社会保険労務士会連合会)
- FP手帳(近代セールス社)
- 電気手帳(オーム社)
- 電気工事士手帳(オーム社)
- 建築設備手帖(建築設備技術懇話会)
- 英語手帳(IBCパブリッシング)
- 心理学手帳(心理学手帳研究会)
- 農家日記(農文協)
- JA職員手帳(全国共同出版)
- 海上保安ダイアリー(海上保安ダイアリー編集委員会)
- ケア手帳(公益社団法人日本介護福祉士会)
- 薬剤師手帳(メディカルクォール)
- ゴルフ手帖(ゴルフダイジェスト社)
- 1 手帳とは
- 2 手帳の概要
- 3 身分証明書を兼ねるもの
- 4 その他
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