ネオジム ネオジムの概要

ネオジム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/08 01:42 UTC 版)

プラセオジム ネオジム プロメチウム
-

Nd

U
60Nd
外見
銀白色
一般特性
名称, 記号, 番号 ネオジム, Nd, 60
分類 ランタノイド
, 周期, ブロック n/a, 6, f
原子量 144.242
電子配置 [Xe] 4f4 6s2
電子殻 2, 8, 18, 22, 8, 2(画像
物理特性
固体
密度室温付近) 7.007 g/cm3
融点での液体密度 6.89 g/cm3
融点 1297 K, 1024 °C, 1875 °F
沸点 3347 K, 3074 °C, 5565 °F
融解熱 7.14 kJ/mol
蒸発熱 289 kJ/mol
熱容量 (25 °C) 27.45 J/(mol·K)
蒸気圧
圧力 (Pa) 1 10 100 1 k 10 k 100 k
温度 (K) 1595 1774 1998 (2296) (2715) (3336)
原子特性
酸化数 3, 2(弱塩基性酸化物
電気陰性度 1.14(ポーリングの値)
イオン化エネルギー 第1: 533.1 kJ/mol
第2: 1040 kJ/mol
第3: 2130 kJ/mol
原子半径 181 pm
共有結合半径 201±6 pm
その他
結晶構造 六方晶系
磁性 常磁性反強磁性 (< 20 K)[1]
電気抵抗率 (r.t.) (α, poly) 643 nΩ⋅m
熱伝導率 (300 K) 16.5 W/(m⋅K)
熱膨張率 (r.t.) (α, poly) 9.6 μm/(m⋅K)
音の伝わる速さ
(微細ロッド)
(20 °C) 2330 m/s
ヤング率 (α form) 41.4 GPa
剛性率 (α form) 16.3 GPa
体積弾性率 (α form) 31.8 GPa
ポアソン比 (α form) 0.281
ビッカース硬度 343 MPa
ブリネル硬度 265 MPa
CAS登録番号 7440-00-8
主な同位体
詳細はネオジムの同位体を参照
同位体 NA 半減期 DM DE (MeV) DP
142Nd 27.2% 中性子82個で安定
143Nd 12.2% 中性子83個で安定
144Nd 23.8% 2.29 × 1015 y α 1.905 140Ce
145Nd 8.3% >6 × 1016 y α - 141Ce
146Nd 17.2% 中性子86個で安定
148Nd 5.7% >3 × 1018 y α - 144Ce
150Nd 5.6% 6.7 × 1018 y ββ 3.367 150Sm

名称

ギリシャ語で「新しい」を意味する neos とジジミウムを合成[2]した名称である。ジジミウムはプラセオジムとネオジムの混合物で、かつては1つの元素と考えられていた。ネオジムはプラセオジムとともに1885年にジジミウムから単離・発見され、「新しいジジミウム」を意味する名称が付された。

日本語表記の「ネオジム」はドイツ語の Neodym の字訳である。さらに日本語表記では製品名などで「ネオジウム」「ネオジューム」と使用されることもある。これは商標表記やブランド表記とというビジネス視点であり、元素名表記そのものではないので混同してはならない。

性質

銀白色の金属で、常温、常圧で安定な結晶構造は複六方最密充填構造(ABACスタッキング)、868℃ - 1021℃の間は体心立方格子で安定する。比重は7.0、融点は1,024 摂氏 (℃)、沸点は3,027 ℃。安定な原子価は4f3電子配置をとる3価である。常温下の空気中では表面のみが酸化され、高温下では燃焼して淡赤紫色の酸化ネオジム(III) Nd2O3 となる。ハロゲン元素と反応してハロゲン化物 NdX3 を、熱水と徐々に反応して水素および水酸化物を、それぞれ生成する。に易溶で、3価の淡赤紫色の水和イオン Nd3+(aq) を生成する。




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