クランベリー クランベリーの概要

クランベリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 05:50 UTC 版)

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クランベリー
クランベリー
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
: スノキ属 Vaccinium
亜属 : ツルコケモモ亜属 Oxycoccos
英名
Cranberry
  • Oxycoccos
    • ツルコケモモ V. oxycoccos
    • ヒメツルコケモモ V. microcarpum
    • オオミツルコケモモ V. macrocarpon
  • Oxycoccoides
    • V. erythrocarpum
赤:ツルコケモモ
橙:ヒメツルコケモモ
緑:オオミツルコケモモ

特徴

クランベリー

果実は生食もできるが、酸味が強く、菓子やジャムペミカン、クランベリージュースに加工される原料となる[1]七面鳥の丸焼きに添える甘いクランベリーソースは、アメリカ合衆国カナダ感謝祭には欠かせない。

原産地はヨーロッパ北米[1]。高さ10センチメートル (cm) 程度の矮小な低木で、トゲのある枝は蔓性で細く、地面を這うように伸びて、小さな常緑の葉をつける[1]。花はダークピンクで反り返った花弁をもつ。果実は1 - 2センチメートル (cm) 大の球形で、熟すると果皮は白色から赤色になる[1]。中が4室に分かれた空洞になっており、果肉は乳白色である[1]。加工用など傷が付いてもさほど支障のない場合、クランベリー畑に木が完全に沈むほどまで水をはり、水中で木を揺すると果実が外れて水面に浮かぶので、大型機械で果実をすくい取って収穫する。なお、畑にはった水はクランベリーの木を冷害から守る効果もあるため、春まで水を抜かずにそのまま越冬させる。

種類

クランベリーには以下の4種類がある。

Oxycoccos

ツルコケモモ
学名:Vaccinium oxycoccos
英名:Common Cranberry, Northern Cranberry
分布:北ヨーロッパ北アジア北アメリカ北部など、北半球の寒い地域に分布。
特徴:葉は5-10 mm。花は細く毛深い茎の先につき、ダークピンクで紫色の穂がある。果実は小さく薄いピンク色。
ヒメツルコケモモ
学名:Vaccinium microcarpum
英名:Small Cranberry
分布:北ヨーロッパ、北アジアに分布。
特徴:葉はツルコケモモより三角で花茎に毛はない。
オオミツルコケモモ、ベアベリー
学名:Vaccinium macrocarpon
英名:Large cranberry, American Cranberry, Bearberry
分布:北アメリカ北東部に分布。
特徴:ツルコケモモより葉は長く10-20 mmある。

Oxycoccoides

アクシバ
学名:Vaccinium erythrocarpum (Vaccinium japonicum)
英名:Southern Mountain Cranberry
分布:北米アパラチア山脈南部の高地と東アジアに自生する。
特徴:

その他

同属のコケモモ英語でマウンテンクランベリー (mountain cranberry) と呼ばれることがあるが、リンゴンベリー (lingonberry) の方がより一般的である。


  1. ^ a b c d e f g h i 伊藤・野口監修 誠文堂新光社編 2013, p. 54.
  2. ^ 伊藤・野口監修 誠文堂新光社編 2013, p. 84.
  3. ^ History”. Cranberries.org. 2009年11月13日閲覧。
  4. ^ Cranberries”. BC Ministry of Agriculture (2014年). 2014年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月4日閲覧。
  5. ^ United States Department of Agriculture (2010年8月18日). “Wisconsin -Cranberries”. 2011年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月31日閲覧。
  6. ^ Cranberry Terschelling BV”. 2011年11月19日閲覧。
  7. ^ Nutrition facts for raw cranberries”. Nutritiondata.com. Conde Nast (2013年). 2014年1月19日閲覧。
  8. ^ a b Zeldes, Leah A. (2009年11月25日). “Eat this! Cranberries more than a thanksgiving condiment”. Dining Chicago. Chicago's Restaurant & Entertainment Guide, Inc.. 2009年11月25日閲覧。
  9. ^ a b The American Cranberry-Basic Information on Cranberries”. Library.wisc.edu. 2010年10月4日閲覧。
  10. ^ Calvan, Bobby Caina. "Cranberry industry seeks to avoid school ban." Boston Globe, 25 June 2012.
  11. ^ Rocha DMUP, Caldas APS, da Silva BP, Hermsdorff HHM, Alfenas RCG (January 2018). “Effects of blueberry and cranberry consumption on type 2 diabetes glycemic control: A systematic review”. Crit Rev Food Sci Nutr: 1–13. doi:10.1080/10408398.2018.1430019. PMID 29345498. 
  12. ^ Pourmasoumi M, Hadi A, Najafgholizadeh A, Joukar F, Mansour-Ghanaei F (April 2019). “The effects of cranberry on cardiovascular metabolic risk factors: A systematic review and meta-analysis”. Clin Nutr. doi:10.1016/j.clnu.2019.04.003. PMID 31023488. 
  13. ^ a b c クランベリー (ツルコケモモ) - 「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所) 2018/06/01更新
  14. ^ Howell AB (October 2013). “Updated systematic review suggests that cranberry juice is not effective at preventing urinary tract infection”. Evid Based Nurs 16 (4): 113–4. doi:10.1136/eb-2012-101163. PMID 23604365. https://ebn.bmj.com/content/16/4/113.long. 
  15. ^ 市販品は、クランベリー果汁の含有率は低く大量のブドウ糖等が付加されているものが多いため:出典 ハーブ&サプリメント NATURAL STANDARDによる有効性評価 産調出版株式会社 渡邊昌日本語監修


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