紫色採尿バッグ症候群
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紫色採尿バッグ症候群 (むらさきいろさいにょうバッグしょうこうぐん、英: Purple urine bag syndrome, PUBS) は主に長期病臥中で尿道カテーテルを長期留置している患者に見られ、採尿バッグ(蓄尿バッグ)が紫色に染められる現象である。紫色畜尿バッグ症候群、紫色尿バッグ症候群、とも言う。尿中のインジカンが細菌によって色素になり、その色素が採尿バッグを染め上げる。尿道カテーテルの長期留置・慢性便秘・尿路細菌感染が重なると多いが、様々な例が報告され機序不明例もある。尿が紫色な訳ではなく、尿自体は黄色である。尿に含まれる色素が採尿バッグに付着していき紫色になっていく。
- ^ a b c d 峯山浩忠 他「採尿バッグの赤紫化」『臨床泌尿器科』Vol.47 No.10、医学書院、1993年、pp.789-790
- ^ a b c d e f g 中嶋孝 他「紫色採尿バッグ症候群14症例の検討」『臨床泌尿器科』Vol.61 No.2、医学書院、2007年、pp.155-158
- ^ a b c 中村広「インジカン」『広範囲 血液・尿化学検査,免疫学的検査(第7版)1-その数値をどう読むか-』日本臨牀 67巻 増刊8、日本臨牀社、2009年、pp.161-163
- ^ 柳川容子、安藤高夫、島村忠勝 「紫色畜尿バッグ症候群に関する新しい色素の検出 (PDF) 」 『感染症学雑誌』第77巻第1号、2003年、 10-17頁。
- ^ a b 津村 秀康 他「Purple Urine Bag Syndromeの臨床像に関する検討」『泌尿器外科』Vol.18臨時増刊号、医学書院、2005年、p.524
- ^ a b CQ27 Purple urine bag syndromeは治療すべきか? Minds ガイドラインライブラリ(公益財団法人日本医療機能評価機構)
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