キャビテーションとは? わかりやすく解説

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キャビテーション【cavitation】

読み方:きゃびてーしょん

液体運動によって、液中が局部的に低圧となって気泡生じ現象気泡内は蒸発した気体分離した溶解ガスなどで満たされる


キャビテーション

読みきゃびてーしょん
英語:cavitation

内部真空に近い液体中の微小気泡が消泡する際の衝撃により近傍物体破損する現象バブルジェットでは,気泡が消泡する際の衝撃ヒーター破壊するのを防ぐためにヒーター表面保護膜を設けている.

【キャビテーション】(きゃびてーしょん)

艦船高速航行する際にスクリュープロペラから発生する気泡
艦船スクリュー回転によりスクリュー翼面に高圧部低圧部作り出す事によって前進することが出来るが、あるときに低圧部沸点水温下回ってしまい、沸騰し水蒸気発生してしまう。
これをキャビテーションと呼ぶ。
高速度で、深度が浅い(つまりプロペラ回転高速水圧が低い)ほど発生しやすく、10~20kt程度発生する事が多い。

気泡スクリュー叩きつけられる事によって推進効率大きく低下しスクリューダメージ与えてしまう。
また、非常に大きな音(キャビテーションノイズ)が発生する
キャビテーションノイズによって、自艦の位置を敵のソナー暴露してしまうだけでなく、自らのパッシブソナーにも著し性能低下もたらすため、特に潜水艦にとっては致命的である。
たとえカタログスペック上の水中速力が30ktを超えていようとも、隠密行動旨とする潜水艦にとって、キャビテーションノイズをもたらす速力を出す事は自殺行為である。


キャビテーション cavitation

流動している流体のある部分における静圧が、その時の液温に相当する蒸気圧以下に なって、その部分で液が局部的に蒸発起こし気泡発生することをいう。 またポンプ水車等の羽根流体作用する羽根表面から流体離れ そこに空洞ができる現象をいうこともある。 いずれもポンプ管路中のしぼられ部分曲流部、 流速早く静圧が下がるところに発生し騒音振動かい食などの害を生ずる。

キャビテーション

【英】cavitation

液体加速あるいは高振動を受け,液体静圧がある限界圧力より低下する気泡発生する現象空洞現象ともいわれている。
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キャビテーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/02 15:20 UTC 版)

キャビテーションにより壊食した水車

キャビテーション: cavitation)は、液体流れの中で圧力差により短時間にの発生と消滅が起きる物理現象である。空洞現象ともいわれる。この現象19世紀末に、高速船用のプロペラが、予想された性能を発揮しなかったことから発見された[1]

現象

液体の流れの中で圧力がごく短時間だけ(では大気圧の1/50程度の)飽和蒸気圧より低くなったとき、液体中に存在する100マイクロメートル以下のごく微小な「気泡核」を核として液体が沸騰したり溶存気体の遊離によって小さな気泡が多数生じる。気泡核がなければ気泡も簡単には発生しない。

圧力が変化すると沸騰などによって生じた気体の体積も変化し泡の大きさが変わる。膨張収縮を繰り返しながら圧力の上昇に応じてしだいに小さくなってゆく。小さくなる過程で、プロペラのような硬い表面近くの泡は粘性表面張力も作用して、その表面に張り付きながら泡の遠い側がくぼみ、ジェットの勢いで表面に衝突して泡は分裂する。このジェット流で硬い表面にエロージョン(壊食)が発生する。この過程は次の気泡運動力学のレイリー(Rayleigh)の運動方程式で記述される。

外部リンク


キャビテーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 03:01 UTC 版)

スクリュープロペラ」の記事における「キャビテーション」の解説

スクリュープロペラ推進力高めるために回転数高めたりピッチ強めたりすれば、ブレード面が作る負圧水圧より大きくなって細かい気泡生じるキャビテーションという現象起きて推進効率悪化するだけでなく、ブレード面が損傷(壊蝕=エロージョン)したり、大きな雑音生じる。さらに船体不快な振動起こし船体強度にも影響するため見過ごすことができない20世紀末からは、大型船スクリュープロペラではこういった問題の発生避けるため、大直径スクリュープロペラ低回転で使用することで高い効率得ている。 近年は、意図的にキャビテーションを発生させ利用するスーパーキャビテーション技術利用したスーパーキャビテーション・プロペラといったものもある。

※この「キャビテーション」の解説は、「スクリュープロペラ」の解説の一部です。
「キャビテーション」を含む「スクリュープロペラ」の記事については、「スクリュープロペラ」の概要を参照ください。

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キャビテーション

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 11:43 UTC 版)

名詞

  1. (流体力学, 物理学) 船のスクリューなどの圧力蒸気圧 (wp)より小さくなった際に水蒸気の泡が発生する現象。この現象機器効率低下したり壊れたりする原因となる。
  2. (植物学) 樹木不足ぶそくとなった際に道管仮道管 (wp)中のとなった水の流れに、既に空洞化している隣接する他の道管仮道管から空気引き込まれて水の途切れる現象[1]

語源

英語 cavitation音写

発音

参照

語義2:

脚注

  1. 池田, 武文「キャビテーションとエンボリズム渇きシグナル―」『森林科学』第24巻1998年35頁、 doi:10.11519/jjsk.24.0_35
  2. 「キャビテーション」『大辞林松村明 編、三省堂1988年 ISBN 4-385-14000-6



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