スーパーキャビテーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/16 11:28 UTC 版)
スーパーキャビテーション(英: supercavitation)は液体に起きる物理現象であるキャビテーションの利用方法である。いくつかある利用例ではいずれも、キャビテーションを意図的に大量に発生させて、物体と周囲流体との摩擦を小さくし、抗力を減らす効果を利用している。キャビテーションによって物体周りの液体は気化するが、気体の密度が液体よりもずっと小さいため、抗力が減少する。
- ^ 石綿良三・根本光正著 日本機械学会編 『流れのふしぎ 遊んでわかる流体力学のABC』 2004年08月20日発行 ISBN 978-4-06-257452-5
- ^ 池田良穂著 『図解雑学 船のしくみ』 ナツメ社 2006年5月10日初版発行 ISBN 4816340904
- ^ 三菱重工技報 2013年 第50巻 第3号 技術論文『スーパーキャビテーションによる水中高速航走に関する基礎研究』
- ^ [1]
- ^ C Tech
- ^ [2]
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- ^ Barracuda. (英語への翻訳)
- ^ Diehl BGT Defence: Unterwasserlaufkörper
- ^ [4]
- ^ [5]
- ^ “These new kinds of bullets are lethal underwater” (英語). (2017年4月14日)
- 1 スーパーキャビテーションとは
- 2 スーパーキャビテーションの概要
- 3 参考文献
- 4 外部リンク
スーパーキャビテーション
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「キャビテーション」の記事における「スーパーキャビテーション」の解説
詳細は「スーパーキャビテーション」を参照 水中で移動する物体の速度を増加させていくと、それにつれてキャビテーションによる気泡の発生する量が増加していき、ついには物体をほぼ完全に覆ってしまう。この現象をスーパーキャビテーションと呼ぶ。これを積極的に利用した応用の一例としてスーパーキャビテーション・プロペラがある。 先端部を除き水との直接の接触が避けられることで、いわゆる粘性抵抗から自由になるという特長が得られ、水中において従来はありえなかった移動速度が可能になる。物体全体としてそれを利用したものとしては、代表例にソ連の魚雷、シクヴァルがある。シクヴァルは、人為的に大量の気泡を先端部から発生させ、そこにできた空洞内に魚雷全体を包むことで水の抗力を低減しているとされており、水中でありながら200ノット(約370キロメートル毎時)以上の速度を実現しているといわれている。
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