t-Phobos系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 09:41 UTC 版)
「バイオハザード リベレーションズ2」の記事における「t-Phobos系統」の解説
アフリクテッド (Afflicted) クレア編で登場。 謎の島や収容所でクレアとモイラを襲撃する狂人。アフリクテッドは英語で「負傷者」を意味する。 非常に凶暴な性質を持ち、生きた人間を見つけると容赦なく襲い掛かる。捕食のためというよりも、殺害を目的としている。 さらわれた島民やテラセイブ職員がt-Phobosを投与させられ、拷問を受け続けて苦痛と恐怖を味わわされた結果、変異した姿。目は赤くなり、全身には針金を巻きつけていたり、釘を刺されていたり、所々で裂傷や切り傷があったりと痛々しい拷問の名残を残した姿をしている。 ウィルスに脳を破壊されているため、既に人間としての自我と理性は失われている。しかし、手にした鈍器等を使って相手に殴り掛かる程度の知能は残っている模様。また、筋肉組織の劣化は進んでいないため、走ることも可能。 頭に赤い腫瘍を持つ個体も存在しており、そこを攻撃すると、赤い膿を飛び散らせ、死亡する。更にこの赤い膿は通常の攻撃では破壊できず、そのまま残しておくと、近付いてきた者を感知して膨れ上がって破裂してダメージを与える地雷と化す。除去するにはモイラの持つライトを照射する必要がある。 倒されると、スプローダーに変化して蘇生する個体も存在する。 アイアンヘッド (Iron Head) クレア編で登場。 英語で「鉄の頭」を意味する名の通り、頭を鉄兜で覆い隠し、巨大な斧状の武器で武装したアフリクテッド。 アフリクテッド同様、身体には大きな切り傷を金属部品で無理矢理繋ぎ合わせられたような痛々しい姿をしている。 素体は鉱山で働いていた鉱夫である為、通常のアフリクテッドと比べて一回りほど大きな体格をしており、動作は遅いものの、体格に見合った高い体力、攻撃力を持つ。また頭に被った鉄兜によって銃弾を防いでしまう。 シスト(Cyst) クレア編・バリー編双方で登場。シストは英語で「包嚢」を意味する。 施設の床や地面、赤い膿が付いたアフリクテッドの頭部を攻撃して倒した際に発生する膿疱状の塊。 t-Phobosが漏洩した不衛生な環境下で、ある菌が変異を起こし、異常な発達を遂げた粘菌の一種。 外部刺激を受けると、急激に膨張し破裂してしまう、爆発する系の敵である。 膿が付いたアフリクテッドが頭部に攻撃を受けて、即死した際に生じた個体は一定時間が経過するか、特定の扉を開けるまでは近付いても、破裂せず、どんな武器を使っても倒せないが、モイラの持つライトを照射するか、ナタリアの投石で離れて破裂させるかで消滅させられる。 また、クレア編で出現させた際、消滅させておかなければ、バリー編でも必ず残ってしまうため、思わぬトラップになり得る。 スプローダー (Sploder) クレア編で登場。 アフリクテッドの変異種。 名前のSploderは拡散を意味するSpreadと爆破する者の意味のExploderの混成語と思われる。 体内にシストと同類の菌が入り込み、増殖した末に変化したもの。 非常に巨大な腫瘍が身体を覆っており、アフリクテッドよりも、非常に醜悪な外見を持つ。 腫瘍は外部刺激を受けるにつれて膨れ上がり、最終的には爆発するが、その際に周囲へ毒性のある体液を撒き散らす。また、それに至らなくても外敵を見つけると任意で破裂させることもできる。 ロトン (Rotten) バリー編で登場。ロトンは英語で「腐敗」を意味する。 アフリクテッドが更にウィルスの影響を受け変化したもの。 アフリクテッド同様、生きた人間を見つけると容赦なく襲い掛かる。アフリクテッドに比べ動きが俊敏で強力な個体。 アフリクテッドは体内のウィルスの作用により、新陳代謝が促進されており、徐々に人間の物とは全く別の組織に変化していく。結果、強靭な筋力を獲得するが、新陳代謝がほとんど行われない活動体になり、皮膚や肉は腐敗していくが、筋組織はほとんど維持されているため、骨格が露出した状態であっても問題なく活動できる。 オルトロス (Orthrus) クレア編・バリー編双方で登場。名前の由来はケルベロスの弟から。 野生化して自生していた犬がt-Phobosに感染したことで変異し、誕生したクリーチャー。しかし、直接ウィルスを投与された個体も存在する模様。 背中に刺のようなものが複数刺さっているうえ、 顔付きは骸骨状に変わっており、犬の面影は一切なくなっている。また、頭にはずだ袋が被せられ、喉にはトラバサミが埋め込まれていて、これが牙の役割を果たす。 群れで行動し、縄張り意識が強いため、敵が縄張りに入ると集団で襲い掛かる。 グラスプ (Glasp) クレア編・バリー編双方で登場。 オルトロス同様、t-Phobosによって島内に自然発生したクリーチャー。肉塊に人が浮き出たような不気味な身体を持つ。 名前のGlaspは透明の意味のGlassと攻撃方法である握りつぶす意味のGraspの混成語と思われる。 かつては何らかの昆虫だったようであり、感染してから短いサイクルで世代交代が繰り返していった結果、現在のような姿に変化したもの。その際人間又はその遺伝子を取り込んだのか、後頭部に人間の顔が浮き出ており、足も人間の物に近い形に変異している。 体から洩れ出るガスには他の生物の視神経に異常を与える作用があり、プレイヤーからは全く見えない透明状態で動く。グラスプが近くにいる場合、プレイヤーの視界が揺らめき(距離が近いほど揺らめきは強くなる)、独特の羽音が聞こえてくる。近距離まで近づくと、耳鳴りのような音が聞こえるようになる。煙幕ビンを使った時や倒して死骸になった際に、その姿を見る事が出来る。バリー編ではナタリアの能力で位置を簡単に捕捉できるが、クレア編では捕捉に制限があり、周囲にある段ボール等の物が不自然な動き方をしていないか確認しながら戦う必要がある。 人体を簡単にへし折るほどの強靭な脚力を持っており、プレイヤーが捕まると脊椎を折られ、即死となる。また、その直後には大量の幼虫をプレイヤーの死体に撒き散らす。 レイドモードでは弱体化されており照準を合わせると姿を現す。 オオウデムシ(Giant Whip Spider) クレア編・バリー編双方で登場。 アレックス率いる研究者一行が実験のために持ち込んだクモガタ類の「ウデムシ」が、t-Phobosに感染したことで巨大化し、そのまま島で自然繁殖したもの。 ウィルスの影響からか、第1脚が大きく長く発達しており、これを使って獲物に攻撃を仕掛けてくる。 本来はおとなしく、無害な生物だったが、ウィルスの影響を受け、非常に凶暴な性質に変化しており、自身の数十倍の大きさになる人間に対しても、臆することなく、襲い掛かる。 なお、島にはt-Phobosに感染していない通常のウデムシ(外見はオオウデムシと同じ)も自然繁殖しており、EXEP1 「ある戦いの記録」では食料のひとつとして捕獲する事ができる。 ヴォルケンブラバー (Vulcanblubber) クレア編で登場。エピソード2のボスであり、エピソード3にも中ボスとして登場する。 名前のVulcanblubberはVulcanは火の神、blubberはぜい肉を意味する。 頭をボロボロの包帯で覆い、片手に炎のついた松明を持ち、反対の手に大きな火薬筒を抱えた巨大なアフリクテッドの一種。 その醜悪な外見に反して素体は女性であり、実験の過程で執拗な拷問を受けた結果、現在の姿となった。また、公式ガイドブックによると、ウィルス以外にも様々な薬物投与を受けていたことを示唆する内容が記述されている。 アフリクテッド同様、ある程度の知能は残されているようであり、遠距離では火薬筒から火炎弾を発射し、近距離では松明や火薬筒で殴りつける攻撃を行う。また、見かけに似合わず動きは素早く、その素早さと巨体を活かした突進攻撃や、松明で火薬筒を叩くことで仲間のアフリクテッドを呼び出すことができる。 発症ペドロ (Mutant Pedro) クレア編・バリー編双方で登場。バリー編のエピソード2のボスだが、クレア編のエピソード2で倒すこともできる。 アフリクテッドとの戦いの中で恐怖に耐え切れずにt-Phobosが発症した結果、クリーチャー化してしまったペドロ。 常人を凌ぐ優れた身体能力を備えていたことに加え、オーバーシアに選ばれた強い精神力の持ち主だったことで変異前の姿は留めているものの、片腕が盛り上がっており、身体中に眼球が形成されている。自我と理性は失われて凶暴になっており、意味をなさないうわ言や一部言葉を発しながら、変異前に入手していたドリルを振り回して暴れまわるようになる。 上記のため、他のアフリクテッドよりも高い耐久力と運動性を兼ね揃えているうえ、先述通り発症前に入手していたドリルを武器としているために攻撃力も非常に高く、特にドリルを構えた状態で仕掛けてくる突進は即死攻撃でもある。 弱点は全身に複数個形成された眼だが、有効なのはその内の1つだけで、しかも弱点となる眼は攻撃を受ける度に変わる。ただし、ナタリアは弱点となる眼を看破することが可能。尚、弱点を狙わなくてもただ、攻撃をするだけでも撃退が可能。
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