テクメーッサとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > テクメーッサの意味・解説 

テクメーッサ

(Tecmessa から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 06:14 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

テクメーッサ古希: Τέκμησσα, Tekmēssa, : Tecmessa)は、ギリシア神話の女性である。主に、

の2人が知られている。以下に説明する。

テレウタスの娘

このテクメーッサは、プリュギアの王テレウタスの娘[1][2]大アイアースとの間にエウリュサケース[3][4][5][6][7][8]ピライオスを生んだ[6][9]。一説によるとピライオスはエウリュサケースの子[7]

ソポクレース悲劇アイアース』においてテクメーッサのことを、戦争で囚われの身となり、気性の激しい大アイアースの伽をつとめ、寵愛を受けていると歌っている[10]古代ローマの詩人ホラティウスも抒情詩集『カルミナ』の中で、大アイアースは美しいテクメーッサを大切にしたと歌っている[11]。大アイアースの気が狂ったとき、テクメーッサは大アイアースの自殺を思いとどまらせることが出来なかった。彼女は大アイアースの死体を見つけた最初の人物の1人である。大アイアースの死後、テクメーッサがどうなったかは明らかではない。

アマゾーンの1人

このテクメーッサは、アマゾーンの女性である。ヘーラクレースがアマゾーンの女王ヒッポリュテーの腰帯を奪いにやって来た際に、ヘーラクレースに抵抗して殺された女戦士の1人[12]

脚注

  1. ^ ソポクレース『アイアース』210行。
  2. ^ ソポクレース『アイアース』331行。
  3. ^ ソポクレース『アイアース』。
  4. ^ スミュルナのクウイントゥス、5巻526行-528行。
  5. ^ ピロストラトス『ヘーローイコス』35。
  6. ^ a b プルタルコス「ソロン伝」10。
  7. ^ a b パウサニアース、1巻35・2。
  8. ^ クレータのディクテュス、5巻16。
  9. ^ ヘーロドトス、6巻35。
  10. ^ ソポクレース『アイアース』211行-212行。
  11. ^ ホラティウス『カルミナ』2巻4。
  12. ^ シケリアのディオドロス、4巻16・3。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  テクメーッサのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「テクメーッサ」の関連用語

テクメーッサのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



テクメーッサのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのテクメーッサ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS