8代目 U12型系とは? わかりやすく解説

8代目 U12型系(1987年 - 1991年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 04:38 UTC 版)

日産・ブルーバード」の記事における「8代目 U12型系(1987年 - 1991年)」の解説

ブルーバード初の四輪駆動車登場ボディタイプは、4ドアセダンと4ドアハードトップ。丸み持たせたデザインで、H/Tはセンターピラーレス構造先代引き続いて採用V6エンジンの上グレードマキシマ」とバン/ワゴンU11型を継続生産グレード構成は、伝統の「SSS(SSS/ツインカムSSS/ツインカムSSS-X)」シリーズのほか、「アーバンサルーン(LE/SEサルーン/XEサルーン/スーパーセレクト)」シリーズ設定価格帯は1600LE 5MT車119.8万円1800ツインカムターボSSS ATTESA LIMITED 4AT車299.8万円と、同型エンジン搭載車でも、セダンH/Tとでグレード装備組合せ異なるなどワイドバリエーションを誇ったエンジン先代U11型と同じCA系を改良しDOHC135馬力のCA18DE、SOHC88馬力のCA18i、SOHC79馬力の1.6LのCA16S、ディーゼル67馬力のLD20-IIが用意された。また、1800ツインカムターボSSS ATTESA LIMITED搭載されDOHCターボのCA18DETは、インタークーラー装着プレミアムガソリン仕様が行われたことで最高出力が175psにまで高められた。センターデフフルタイム4WDシステムの「ATTESA」は、2WDシリーズに対してそれぞれSSS ATTESA/SSS ATTESA LIMITED」、「アーバンATTESA(SE ATTESA/XE ATTESA)」シリーズとした。「アーバンATTESAシリーズは「SSS ATTESA」に標準のリヤビスカスLSDがオプションであった前期ではCA18i(88ps)、後期ではSR18Di(115ps)に設定北米市場ではセダン1990年-1992年短命ながらもスタンザとして販売されていた。なお、1993年より同市場発売されているアルティマ後継車種である。このため海外輸出では、セダンの他ハードトップ加わり香港シンガポールなどといった東南アジア地域絞られた。なお、後期型におけるCMのナレーション長塚京三担当しバック音楽には「アメイジング・グレイス」を採用キャッチフレーズは「グッド・カー」だった(前期型キャッチフレーズは「ブルーバードが、好きだ」「走る、曲がる、止まる、そのどんな瞬間にも最高の車であってほしい」)。販売終了前月までの新車登録台数累計4956台。次世代9代目は、ほぼ同クラスプリメーラ大ヒットしたため割を食う形となり、8代目シリーズ最後のヒットモデルとなったSTC-Sus スーパー・トー・コントロール・サスペンション(STC-Sus)と呼ばれるリヤサスペンションをATTESA車に初採用サスペンション型式としては2WD車と同じパラレルリンク式ストラットであるが、ブッシュのたわみを利用して2本の不等長のパラレルリンクとラジアスロッドとが後輪の受ける横力に応じてトーコントロールすることでコーナーリング性能向上を目指す機構であったHICAS積極的・能動的な四輪操舵とするならば、いわば受動的な四輪操舵機構であり、開発テーマ一つアコースティック走り実現寄与していた。U13型では2WD車にも拡大採用されたものの、同時期のプリメーラでは採用しておらず、その後採用した車種はない。 SSS-R ラリー競技参加主眼として、ラリーバージョンの「SSS-R」を設定オーテックジャパン開発し日産自動車製造NISMO販売された。「ATTESA」を搭載したフルタイム4WD セダン1800ツインカムターボSSS ATTESA LIMITED基本としており、エアインテーク設けられ専用エンジンフード外観上の特徴国内JAF競技用ベース車という性格からロールバー標準装備であり、トランスミッションクロスギヤレシオ化されている他、様々なラリーオプションNISMOから用意された。エンジンは、ベースとなったCA18DETにチューニング施したCA18DET-Rを搭載。CA18DET-Rは、A/Rを標準車の0.64から0.89の高速高出力型としたギャレットT25タービン採用圧縮比標準8.5から8.0下げて最大過給圧を600mmHg(レギュラー使用時500mmHg)から690mmHgまで上昇させることで、標準175ps/23.0kg·mに対して185ps/24.5kg·mの出力誇ったまた、カムオーバーラップ増やステンレスエキゾーストマニホールド、コスワース社製の専用鍛造アルミピストンの採用など、特筆すべき点が多い。ボディタイプ4ドアセダンのみ。定員2名(後に定員4名仕様追加)。価格東京地区標準275万円競技車両としての使用前提としていたため、保証標準車一部異なる他、装備内容も最廉価グレード1600LEとほぼ同等まで省略されている。外観では、コーナーリングランプがないため1600LEと共通(ブラックアウト処理)となっている一方で、1600LEでさえも標準装備のフェンダーマーカー点灯機能省略されていた他、定員4名仕様車の後席座面等、標準車異なった部品用いられていた。受注生産車として月産10程度販売された。後期SSS-R販売台数前期比べてごくわずかで、エンジン標準車と共通のSR20DET(205ps/28.0kg·m)である。 1987年9月 - 発売1988年 - 全日本ラリー選手権Cクラス参戦しドライバーズチャンピオン獲得ドライバー綾部美津夫。 1989年10月 - マイナーチェンジ。リアコンビネーションランプ等内外装変更軽量ゆえに音振性能劣っていたCAエンジン(CA18DET/CA18DE/CA18i)は、後期型より新たに90'sツインカムSRエンジン(SR20DET/SR20DE/SR18Di)に換装された(1.6L車は従来どおりCA16S型エンジン)。 1991年5月 - 4ドアセダンベースにした独特のスタイルを持つオーストラリア工場製の5ドアハッチバックセダンモデルの「ブルーバード・オーズィー(HAU12型)」を同年8月まで限定発売(なおU12型はオーストラリアではR31型スカイライン初代となるピンターラ2代目でもあった)。エンジンは本来、オーストラリア現地仕様2代目ピンターラには全く存在しないSR20DE搭載販売台数は1,300台弱と希少である。海外工場生産車輸入車)であるとはいえ日本販売するための最適化為されておらず、中でもエアコンオーストラリア現地仕様のままであったために国内仕様部品では修理不可という致命的な欠点がある。 1991年8月 - 生産終了在庫応分のみの販売となる。 1991年9月 - 9代目入れ替わる形で販売終了セダン SSS-R ブルーバードオーズィ(豪州仕様、ピンターラスーパーハッチ) セダン FEサルーンSV後期型

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