4代目 BL/BP系とは? わかりやすく解説

4代目 BL/BP系(2003年-2009年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 16:24 UTC 版)

スバル・レガシィ」の記事における「4代目 BL/BP系(2003年-2009年)」の解説

開発責任者であるプロジェクトゼネラルマネージャーは清水一良。欧州市場への対応、衝突安全性能上のため、ボディ全幅先代より35mm増やしている。これにより3代目まで維持していた5ナンバーサイズボディは3ナンバーサイズとなった。このサイズ拡幅ととも3代目比し質感増した内外装デザイン、ATの5速化等によって、プレミアム性をより一層高めたモデルへとした。 このモデルより生産日本アメリカの2か国体制となる。ボディ剛性の向上、安全装備充実ターボ車および6気筒車のATの5速化を図りながら、アルミニウム等の軽量パーツ高張力鋼板各所導入し3代目比してグレードによっては100kg近く軽量化達成している。3ナンバー化によって対衝突設計自由度高まったことなどから軽量化実現したまた、車体幅を増加前輪舵角が確保できるようになったため、最小回転半径は5.6m(BE/BH型)から5.4mに小さくなった。 2代目3代目低速低回時のトルク確保のために採用していた2ステージ・ツインターボだが、加速息をつくこと(ターボ切換えの息付きトルク谷間)を指摘され続けていた。本モデルでは初代以来シングルタービン採用されたが、ツインスクロールターボによって、わずか2,000rpmで30kg·mを超える最大トルク発生させ、高回転仕様水平対向エンジンシングルタービン弱点克服したまた、ドライブ・バイ・ワイヤ機構「エレクトロニック・スロットル・チャンバー」を採用し電子制御式スロットル仕様となった。これらにより以前からのEJ20エンジンパワー加えスムーズさや低燃費をも兼ね備えたまた、既にインプレッサSTIモデル先行採用されていた「等長等爆エキゾーストマニホールド」を採用。これにより水平対向エンジン宿命と言われた「排気干渉」を防ぐとともに燃焼効率の向上果たした。なおインテークマニホールド樹脂にすることで複雑な形状成型にも成功した欧州では、2006年ドイツ向けを中心とするディーラーオプションとしてLPGとのバイフューエルとなる「スバル・エコマチック」が投入された。取り扱い全車種にLPGバージョン設定したのは欧州スバル最初である。 2006年5月マイナーチェンジにあわせ、一部グレードエンジンシリンダー研削ELIDホーニング採用する。これにより1気筒あたりの加工時間がほぼ半減されたほか、シリンダー壁面の面粗度や加工精度の向上により、同排気量他社製エンジンあけられている燃費改善一助とする。 2008年には量産車用としては世界初となる水平対向ディーゼルターボ仕様欧州向け発売されている(レガシィの他、フォレスターにも同エンジン追加された)。2.0Lの排気量から150psの最高出力と35.7kg·mの最大トルク発生排ガス規制EUユーロ4に対応しているSTIによる限定コンプリート車として2005年、2006年2007年に「tuned by STI」、2008年に「S402」が発売された。どちらも富士重工業車両実験部のチーフテストドライバーである辰己英治によって纏め上げられている。「tuned by STI」は専用ビルシュタイン社製ダンパー、フレキシブルタワーバーなどを採用したほか、タイヤサイズ変更 (215/45R18) され600台の限定販売。S402は、エクステリア および インテリア専用装備採用され、235/40R18というタイヤ収めるためにフロントには片側20mm拡幅されたブリスターフェンダー装着された。パワーユニット輸出用水平対向4気筒2.5Lターボ改良し搭載tuned by STI2007で採用されたフレキシブルタワーバー(フロント)のほか、新たに採用されたフレキシブルロアアームバーとフレキシブルフロアバー(リヤ)により、応力を「いなす」セッティング施されている。また、BBSホイールや、インプレッサ・タイプRA-R採用されブレンボブレーキディスク対向6ポットモノブロック・キャリパーが採用され402台の限定生産とされた。 2008年にはBL5の2.0GTが高速道路交通警察隊用のパトカー交通取締用四輪車高速II型)」として6台が国費導入されており、2021年現在山口県警使用している。これは近年警察車両では珍しいMT車となっている。 レガシィ過去3回フルモデルチェンジ4 - 5年行ってきたが、スバル初のミニバンであるエクシーガ開発があったことと、BP/BL型の完成度の高さから安定して人気保っていたためか、この代は約6年わたって販売続けられ歴代中でも最長モデルライフとなった先述したとおりこの型式から日本国内向けモデル全て等長エキゾーストマニホールド採用したため、独特な排気音通称ボクサーサウンド)は消滅してしまったが、限定モデルアウトバック2.5XTのみ不等エキゾーストマニホールドとシングルスクロールターボの組み合わせ採用した日本国外向けEJ25ターボエンジン転用したため、ボクサーサウンドを聞くことができる。 販売終了前月までの新車登録台数累計288889台。

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