2代目 RN6/7/8/9型(2006年-2014年)
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「ホンダ・ストリーム (自動車)」の記事における「2代目 RN6/7/8/9型(2006年-2014年)」の解説
2006年7月13日にフルモデルチェンジを実施。ロゴタイプが「Stream」からすべて大文字の「STREAM」に変更された。5ナンバー枠いっぱいに収めつつ、低床・低重心設計により機械式駐車場に入庫が可能なよう低全高化された。 エンジンはR20A型とR18A型の2機種。従来のK型エンジンと比較してロングストローク化された外、i-VTECにより部分負荷時に2個のうち1個の吸気バルブを遅閉じするミラーサイクルを採用し、低回転域のトルクの向上と低燃費を実現している。 トランスミッションには1.8Lおよび2.0L 4WDには5速ATが、2.0L FFにはトルクコンバータ付CVTが採用されている。さらに、「RSZ」はステアリングにパドルシフトを備え、マニュアル感覚の操作を行うことができる。シフトレバーがDポジションにある場合では、パドルを操作すると自動的にマニュアルモードに切り替わり、その後走行状況等により自動的に自動変速モードに復帰する。Sポジションは、自動変速モードに復帰しないマニュアル変速モードであり、初代はレブリミットまで回すことができたが、2代目ではレッドゾーンに達すると自動的にシフトアップする。ダウンシフトブリッピングコントロールも装備されない。パドルはステアリングと連動して回転する。 初代の「アブソルート」に代わり設定されたスポーツグレードの「RSZ」は、通常グレードと比較してカタログ上の動力性能(エンジン出力)/車体寸法(車高は同じ)の差はなく、サスペンションのセッティングやタイヤサイズ、パドルシフトの有無等が異なるのみである。また、標準仕様と比べ、「RSZ」の車両重量は20kg重い。販売上でもRSZはスポーティな装備が充実しているにも関わらず200万円前後からの割安な価格が受け入れられ、前期型の販売の中心となる。 新車乗用車販売台数は、2007年1月~12月の販売台数は57,351台。対前年比では139.4%であった。なお、目標月間販売台数は5,000台と発表されている。 2010年9月にエアウェイブが生産を終了し、2011年6月にフィットシャトルが発売するまでの間、当車種の「RST」と「TS」がホンダでは唯一の5ナンバーステーションワゴンとして販売されていた。また、オデッセイが2013年11月のフルモデルチェンジによって車高の高いスライドドア付きモデルとなって以降は、ホンダが生産するミニバンとしては唯一車高の低いモデルであった。 2007年8月30日 新タイプの「スタイリッシュ パッケージ」を追加し、同時に販売比率の低いボディカラーを廃止した。 2007年12月20日 特別仕様車「HDDナビ エディション」を発売した。HDDインターナビシステムや、ディスチャージヘッドライトなどを装備している。 2009年6月18日 マイナーチェンジ。新たに、優れた加速性能とスポーティなエクステリアを採用した「RST」(1.8L・2.0L共に設定)を追加。日本市場で少なくなった5ナンバーサイズの手頃なワゴンを望む層の需要に対応する意味合いから、2列シート仕様のみが設定されている。 2.0Lの「G」は追突軽減ブレーキ(CMBS)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、車両挙動安定化制御システム(VSA)やサイドカーテンエアバッグなどの安全重視装備を追加し、グレード名称も「Gi」に変更された。 また、既存の「X」「RSZ」も前後サスペンションの熟成による乗り心地、応答性、安定性の向上やフロント周り(フロントグリル・フロントバンパー)やシート表皮の変更、カップホルダー付大型コンソールボックスの追加など内外装の質感を向上。また、メーカーオプションで人気の高い「Honda HDD インターナビシステム」等を追加した「HDDナビパッケージ」を新たに設定した。なお、「X」と「Gi」は「平成22年度燃費基準+15%」を達成した。 2009年9月3日 一部改良。既存の「X スタイリッシュパッケージ」をベースに、「RSZ」のエアロパーツ・ブラック内装並びに15インチアルミホイールを装備した「ZS」(1.8L・2.0L共に設定)を追加し、当時のエコカー減税の適合対象外であった「RSZ」に代わり、販売の中心グレードになっていく。「ZS」は通常仕様の他に、2列シート仕様車「RST」に採用のフロントグリルと大型テールゲートスポイラーなどを装備した「Sパッケージ」、Honda HDDインターナビシステムとキーレスエントリーを追加した「HDDナビパッケージ」の3種類が設定された。 2010年4月5日 既存の「X」をベースに、メッシュタイプのフロントグリル、大型テールゲートスポイラー(ハイマウントストップランプ内蔵)、15インチアルミホイール、ディスチャージヘッドランプなどを装備した2列シート仕様の新グレード「TS」(1.8L・2.0L共に設定)を追加(4月8日販売開始)。 2011年8月22日 「ZS」をベースに、メッシュタイプのフロントグリル、LEDハイマウント・ストップランプを内蔵した大型テールゲートスポイラー、エアロリアバンパー&アンダーカバー、レッドステッチ付の本革巻3本スポークステアリングホイール、応急パンク修理キット(本装備に伴い、スペアタイヤレスとなる)を装備した特別仕様車「スポーティエディション」を発売した。 2012年4月5日 マイナーチェンジ。グレードを「RSZ」と「RSZ・Sパッケージ」の2タイプ(いずれのタイプにも、1.8L車と2.0L車を設定)へ集約。乗車定員を6人に変更するにあたり、乗員を2名に減らした2列目シートにはセンタートレイを追加し、VSAも全グレードで標準装備化された。さらに、メーカーオプションとしてリンクアップフリー対応Hondaインターナビ、キーレスエントリー一体型キー(追加分)、フルセグテレビチューナーをひとまとめにした「インターナビパッケージ」を設定した。 2014年6月5日 同月中に生産終了することを明らかにし、同年11月までに販売終了となった。これにより、2015年2月にジェイドが発売するまでの間、ホンダが生産するミニバンで重心の低いステーションワゴン風の車種が一時的に消滅した。 日本仕様 標準車 2006年7月販売型 フロント 日本仕様 RSZ 2006年7月販売型 リア 日本仕様 RSZ 2006年7月販売型 フロント 2006年7月販売型 車内 RSZ R20Aエンジン 2006年7月販売型 東南アジア仕様 フロント 東南アジア仕様 リア
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