2代目 (R8, 1989–1995)R8
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 20:47 UTC 版)
「ローバー・200」の記事における「2代目 (R8, 1989–1995)R8」の解説
「ローバー・400#初代 XWD型(1989-1995年)」も参照 2代目となるR8型は1989年に発売された。バラードをベースとした初代とは異なり、2代目ではマエストロを代替する5ドアハッチバック・セダンとなった。初代モデルの流れを汲むコンパクトサルーンは400シリーズが後継となる。 本車はローバーグループが民営化されて以降、初めて発売されたモデルである。本代もホンダとの共同開発車(ホンダはヨーロッパ向けの新型車コンチェルトを生産)であり、双方ともにローバーのロングブリッジ工場の同じ生産ライン上で生産された。 ボディタイプは3ドア/5ドアハッチバック、2ドアクーペ/カブリオレで、5ドアを除きコンチェルトには設定されていないローバー独自のものである。しかし、200/コンチェルトのベースとなったシビック(4代目EC型)には、3ドアハッチバック及びクーペ(CR-X)が存在しており、ホンダは同一クラス内で実質的に同じ車を2つの異なる車種として擁していた事になる。 エンジンは、1.4Lモデルには新開発のKシリーズ(K-Series)1,396cc 16バルブDOHCエンジンを搭載。1.6Lモデルにはホンダ製のD16A型 1,590cc SOHC(D16A6)もしくはDOHC(D16A8)を搭載する。1991年以降、スポーティモデルには800シリーズから流用した2.0 LのMシリーズ(M-Series)エンジンが搭載された。後期型では最高出力200psを発生するより強力なTシリーズ(T-Series)エンジンもラインナップに加わり、GTi及びGSi-Turboグレードに搭載された。 また、グループPSAから供給を受けた副室式ディーゼルエンジンの設定もあり、自然吸気の1.9L XUD9型と、ターボ過給の1.8L XUD7T型の2種類が搭載された。これらのエンジンは、オースチン・マエストロやモンテゴで使用されていた非電子制御のボッシュ・HPVE直噴 MDi/パーキンス・プリマ(Perkins Prima)エンジンに代わる、全く新しいディーゼルエンジンとして採用に至ったものである。ボッシュ製ではなくルーカス製の燃料噴射装置を使用したためバイオディーゼル燃料との相性は良くなかったが、このエンジン自体はそれらバイオ燃料との相性が最も良い部類であるとされるエンジンであった。 トランスミッションは、1.4LモデルではグループPSAと共同開発したR65型ギアボックスが、1.6L及び2.0Lモデルではホンダの設計でライセンス生産されたPG1型ギアボックスが組み合わせられる。 イギリス国内では平均して毎年11万台近くのローバー・200と400が販売された。中でも214は『What Car?』誌の1990年度「カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得した。 1992年のマイナーチェンジでフロントウインカーの形状が変更されたが、同時期にフェイスリフトされた姉妹車の400とは異なり、新デザインのグリルやボディ同色のバンパーは与えられなかった。200シリーズへこれらの装備が与えられたのは、翌年の1993年の事である。 3ドア・ハッチバック 3ドア・ハッチバック 2ドア・クーペ 2ドア・クーペ カブリオレ
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