2代目 P120型(日本/香港・マカオ仕様 : 2010年 - 2016年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 01:18 UTC 版)
「トヨタ・ラクティス」の記事における「2代目 P120型(日本/香港・マカオ仕様 : 2010年 - 2016年)」の解説
開発主査 (CE) は多田に代わり、istやハイエース/レジアスエースなどの開発主査を歴任した三浦清克。 先代とは異なり、「ヴァーソ・S (Verso-S)」として欧州でも販売されていた。欧州ではBセグメントのMPVに分類される。また、香港・マカオでは「ラクティス・プラス」(2014年7月の改良で「ラクティス」に変更)、イスラエルでは「スペース・ヴァーソ」の名称でそれぞれ販売されていた。 先代と同じ5ナンバーサイズを維持しつつ、室内幅を40mm拡大した。また、FF車にはコンパクトクラスでは初めて、ラゲージスペース側面のレバー操作のみで簡単に格納できる6:4分割チルドダウン機構付リアシート(4WD車は6:4分割ダブルフォールディングリアシート)の採用により、使い勝手を高めた。さらに、後席の座面奥行きとシートバック高をそれぞれ30mm拡大、クッション厚を10mm厚くし、前席のシートを薄く作ることで足回りのゆとりを拡大するなど、先代の弱点とされていた後席の居住性を大幅に改善している半面、先代で設定されていたテレスコピックステアリングは国内仕様では廃止され、走行安定性を向上させるために先代比で全高を50mm以上落としたことで、相対的に室内高も低くなった。フロントのエンブレムはトヨタのCIマークのエンブレムに変更された。 また、1.3L車のエンジンはDual VVT-iを搭載した1NR-FE型に置換、1.5L・4WD車はトランスミッションをCVT (Super CVT-i) に変更。合わせて、空力性能の改善と車体の軽量化も行われたことで燃費が向上され、FF車は「平成22年度燃費基準+25%」を、1.5L・4WD車は「平成22年度燃費基準+15%」をそれぞれ達成した。欧州仕様には1.4Lディーゼルターボエンジンの設定もあった。 今回のモデルチェンジでワイパーが払拭性を考慮して1本となり、ホイールが4穴から5穴に変更された(PCDについては100.0mmで変更なし)。さらに4WD車の駆動システムについては、ビスカスカップリングを使用したVフレックスフルタイム4WDから電子制御カップリングを使用したアクティブトルクコントロール4WDに変更された。助手席シートベルト非着用警告灯は、運転席警告灯と兼用になった。 また、富士重工業(現:SUBARU)のエンジニアが100名規模で参加した初の共同開発車種でもあり、日本・香港・マカオ仕様車の生産は、当初は関東自動車工業岩手工場(現・トヨタ自動車東日本岩手工場)が担当していたが、同工場で生産されるアクアの増産に対応するため2012年5月より同社東富士工場(現・トヨタ自動車東日本東富士工場)に移管した。 後期型 1.5G“PRIME STYLE” 前期型 1.5S 前期型 1.5G リヤ 前期型 L'épice(レピス) インパネ 欧州仕様(ヴァーソS) OEM車種のスバルトレジア(前期型)
※この「2代目 P120型(日本/香港・マカオ仕様 : 2010年 - 2016年)」の解説は、「トヨタ・ラクティス」の解説の一部です。
「2代目 P120型(日本/香港・マカオ仕様 : 2010年 - 2016年)」を含む「トヨタ・ラクティス」の記事については、「トヨタ・ラクティス」の概要を参照ください。
- 2代目 P120型のページへのリンク